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社長もその気だったんでしょう…?
過去の姐さんがたのレビューから想像したのは、昼メロ?
読んでみたら、訳わかんないヨロメキドラマ。
社長は、ただいたすのが好きな人ってことなのかな?
情けないことに、絵からキャラの識別がつけにくくて、なにがなんだか、こんがらがってしまった。
加東セツコ先生の作品はいつも、食い足りない感というか、余韻を残して終わるショートストーリーが多い。多過ぎるので。ジダジタは妄想で補うしか無い。なので、既読作品にしても、何処かでこの続きを読んだ様な気がしていて。それが自分の妄想だったのかどうか。今となってはもぅ分からない。
◆ 表題作「蔓草の庭」
加東セツコ先生作品にしては比較的中編寄りの作品。
ジリジリと暑い夏休みのある日。義行の従兄弟、隆晴が遊びに来る。この夏は沢山遊ぼうと目論んでいたが、その予定は脆くも崩れる。兄の会社の部下・来島が2人の家庭教師として共に暮らすと言うのだ。最初は難を示す義行だったが、来島の妙な色気に当てられて、段々と意識する様になって行く。
しかし、来島は兄・義親の恋人だった。
もちろん兄は来島をそんな風に紹介はしない。来島も義行の前では平然としている。
兄と2人きりになった来島の、滴るお色気がヤバい。兄はノンケだと思うんだけど。来島に色っぽく迫られれば、アッサリと墜ちてしまうのだ。来島も色っぽいが、兄・義親さんの色気も相当ヤバい。会社ではスーツ、家では着流しというギャップ‼︎ 言葉少なく硬派なんだが、色気垂れ流し系なんだな。家庭の事情で生活苦の来島に目をかけている内にそうなったっぽいんだけど。「お前は特別だから。」という義親さんの甘さにはほとほとヤラレます。そんな2人を見て、失恋確定の義行。そんな義行に想いをぶつける隆晴。乱れる和服。未亡人みたいな色気で誘う来島。そして。雰囲気ある日本家屋にカップル二つ。うわぁ。
そのものズバリは隆晴と義行の立派な兜合わせのみだけど。修正は無し。それが…な、なんかエロい。エロいんです。
◆「そらごと」
借金の取立てに来た男に脅されて犯される高校生の息子。いやはや取立てから逃れる為に父親は息子を1人残して逃げてしまう。BLあるあるとはいえ、酷過ぎる。しかしほだされた男は多分息子を連れて逃避行するという予感を残してプツリと終わる。抱いてしまったから情が湧いたのか。男の気持ちは分からない。縋るものが無い息子の弱味につけ込んだ様で、そこに愛情は今は無い。
◆「箱」
住んでいたアパートが全焼したとかで、七央は兄の家に厄介になる。兄の顔は描かれないのが不穏なんだけど、この兄は関係して来ない。危険なのは甥の蛍。七央は蛍に抱かれてしまう。そこに愛情があるのかは分からない。誰にも言えない。箱の中の様な閉塞感。蛍がサイコパスに見える。
◆「コンディショナリィ」前後編
ノンケの会社員・悠平は彼女とも別れ、生活もぐちゃぐちゃになっていたので、家事代行サービスを頼む。甲斐甲斐しく家事をする藤代といつしか一線を越えて。付き合う事になる2人。あとがきにも触れてる様に、オス味溢れる藤代が受け、という違和感。悠平には流され受けでいて欲しかった。読めば読む程そんな感じ。ノンケ・リーマンがいきなり「受け」はハードル高いとは思うんだけど。思うんだけどねー。悠平は「受け顔」ですよ、うん。
おまけ漫画描き下ろしではリバりそうな予感も残してはいるけれど。藤代、頑張って悠平を開発してみて欲しい。
めちゃめちゃ妄想膨らむので表題作で丸っと行って欲しかったです。特に後味の悪い「そらごと」と「箱」はわたし的には要らんかったよ〜。
兄と来島のめくるめくお色気生活。2人の馴れ初め、もっと詳しく‼︎ とか。会社でエロエロ光線垂れ流しまくりの来島に耐える社長とか。
弟・義行と従兄弟・隆晴のその後編とかね。加東セツコ先生は宙ぶらりん作が多い、多過ぎるので、それが作風とは分かってるんだけど。何かをピックアップして続きを描いてくれないかなぁ、なんて。いつも夢見てる。
着物姿にテンション上がります。
しかしながら、お話の中に着物でいる理由がただの趣味ではせっかくの萌えもバランス悪く、それだけが浮いてしまいました。
腕の怪我を理由に兄の義親が連れてきた部下の来島。
しばらく暮らすことになる義行は、仕事ができない間家庭教師として勉強を見てもらっている内に意識していく。
来島の事あるごとに意味深な感じを醸し出すのに義行には興味なく、義親と既に恋人同士だった事実。
そして義親と来島の馴れ初め。
見た目と違う来島の積極さに義親の方が落とされていました。
可愛いだけではない来島の魔性性が印象強く心に残ります。
最後の「ごめんね」にどんな意味を当てはめたらいいのか。
淡い恋物語だけではない重みとざわざわする気持ちが残りました。
その他3作品収録。
「そらごと」「箱」は路線通りのしっとりとした色香と背徳感。
「コンディショナリィ」はお話しが少し明るみを持つせいかしっとりとする色気だけではないメリハリ感が出て読みやすく、今後も期待が持てるなと思わせてくれます。
とっても艶っぽい表紙にひかれて購入しました。
和服ってなぜそそられるのかな。
洋服ってやはり西洋人の服なのだろうか。日本人は和服が一番似合うのかもなと
つくづく思ったりします。
お兄さんの会社の部活である来島さんは仕事中に怪我をしてしまう。
生活に不自由があるからと
会社の上司の自宅にお世話になる。
時期は夏休み。来島は家庭教師をしてくれる。
これは兄の提案。
来島の艶っぽい部分にどんどんひかれていく。
来島は兄とつきあっていた。
想定内の展開でしたが
謎めいていたというよりは
陰湿なジメジメした気分になりました。
和服であること、夏休みという限られた時期であること
和風家屋であること
限られた空間での作品はであること
血が近い関係であること。
色々要因はあったけれど、
ラブっていう暖かい気持ちには
なれませんでした。
加東さんの作品で和服が出てくる作品は、この作品で初めて読んだ気がします。
結構キッチリしたスーツを着てるキャラが多い印象なんですが、和服もしっとりしていていいですね。
ただ、表題作はあまり好みではありませんでした。
兄と部下の方のカップルが、兄の気持ちが余りよく分からなくて、果たして好きなんだろうか?と思いながら読んでました。
受けが攻めを好きなのは分かるんですが、攻めが冷静すぎると言うか、理性的すぎる感じがしました。
表題作の他には「コンディショナリィ」が好きでした。
だらしない男と、その男のマンションに家政婦サービスとして来た年下の男の子のお話です。
家政婦の子が尽くすタイプで可愛かったです。