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表題作love songs ラブソングス

甲田新也(29)元マネージャー
有働勇士(25)天才ミュージシャン

同時収録作品Zipper

相米 毅 30歳

同時収録作品かくれんぼう

晃(いのり)幼いころ誘拐された弟/兄/誘拐犯
誘拐犯/晃(いのり)

同時収録作品コヤニスカッティ

飯田マサキ

同時収録作品右よりの男

高文 圭介兄の同級生
圭吾

その他の収録作品

  • SACRIFICE
  • あとがき

あらすじ

愛もセックスもすべてを貧欲に吸収し成長していく天才ミュージシャン有働勇士を描いた「SACRIFICE」そして「love songs」さらにエロティシズム溢れる4作品「Zipper」「かくれんぼう」「コヤニスカッティ」「右よりの男」を収録した短編集第2弾

作品情報

作品名
love songs ラブソングス
著者
定広美香 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三和出版
レーベル
サンワコミックス D?コレクション
発売日
ISBN
9784883560875
3.2

(4)

(0)

萌々

(1)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
13
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

刺激的なカップリングばかり

定広美香さんの短編集は、やっぱりすげぇ。

『SACRIFICE』『love songs』
ロック歌手の勇士は
絶対音感の天才ミュージシャンで
ものすごい歌をベッドでも歌うんですよ!!!
抱くのは、マネージャーだったり
天才的なミュージシャンだったり
“プラグ”を差込み“チューニング”して勇士を奏でていくwww
事後、「挿ったときの音」ぽろん♪みたいにピアノで
勇士の喘ぎのキーを表現するとか、ほんと天才ミュージシャンてすごいよね。

『Zipper』は、ちょっと私にはハードすぎて
感想が書けないOTZ

『かくれんぼう』は・・・
兄弟がかくれんぼうをしていると弟が神隠しに遭ってしまうというお話。
神隠しというか見知らぬ男に誘拐され犯されすっかり成長した
兄弟は再会するのです。
なんとも壮絶な・・・。弟は誘拐犯を愛し誘拐犯も・・・。
再会した弟がすっかりセックスにおぼれているので兄は
セックスで目を覚まさせようと、弟を抱くのです・・・。
うーん。難しいな。愛って。見え隠れして、また隠れてしまうのです。
愛は、かくれんぼうが得意なのです。


『コヤニスカッティ』とは、バランスを失った世界ということで・・・
兄妹で同じ男を好きになるというお話で
これは、ボーイズラブですから妹は戦線から離脱するはずなのに
あれ?妹は最後まで離脱せずに・・・兄を犯してましたΣ(|||▽||| )
うはー。あの女性が男性器をつけるやつって何プレイっていうんですか?


『右よりの男』は、兄の恋人♂を好きになる弟。
兄が死に、もともと視力の弱かった右目に兄の角膜を移植し
兄の恋人♂に愛されるというお話なんですよ。
右目に兄、左目に自分という位置づけで
恋人の右側に層ことで・・・
右目の兄の間に自分を置くんですよね。
いやぁ、定広さんてほんといろいろすげぇな。

1

マニアックが過ぎる短編集その2

『アニュス・デイ』と併読したのですが、プレイも設定も愛のカタチも、すべてこちらの方がよりマニアックです。
ブッ飛び過ぎてて開いた口が塞がらない!!
でもテーマはこちらの方がハッキリしていて汲み取りやすかったかも。
いやー、定広さんってつくづく凄いですな……
新しめの作品から遡ってるので古い作品に行くほど表現が過激でビックリしますが、根底にあるテーマは結構普遍なのですよねぇ。

紙は既に絶版になっているようですが、別の発行元を通して電子で復刊されています。

『SACRIFICE』
天才ミュージシャン〔勇士〕と元マネージャー〔甲田〕の話。
カリスマがカリスマたり得るのは、その神にすべてを捧げる信者の存在があるから。
カリスマがカリスマで在り続けるために必要なのは、自分を絶対的に愛してくれる人の存在。
勇士の求める愛と甲田の与える愛は種類が違うのですけど、愛には変わりないので多少なりとも交わり合う部分はある訳で…クサイなーと思うラストですが、この手の男同士ならではな関係性、割と好きです。男女じゃ多分成り立たない。
でもってこの短編集の中で唯一読みやすいストーリーかと。

『love songs』
〔勇士〕を表現者として更に成長させるために〔甲田〕が用意した次のステージとは…
表現者は表現者を喰らってこそ血となり肉となるのは解る…解るけれども……甲田の愛はやはりこっち側だったか…
とりあえず〔爾丹〕がクソカッコいい。
ライブを“SEX”と表現するミュージシャンは現実にもよくいますが、SEXを“ライブ”と表現されているのは初めて見た(笑)

『Zipper』
ジッパーとは何ぞや?と言うところから考えさせられる訳ですが……
妻と子供を事故で亡くし、墓前で自殺を図った〔毅〕の手首に出来た深い傷と、結合双生児として生まれた〔仁〕の背中に残る、妹〔仁那〕を切り離した際に出来た大きな縫い痕がそれぞれの“ジッパー”。
ジッパーと言うからには、自分の意志でそこを開けたり閉めたり出来る訳で……取り残された者達の苦悩ですね。。
描かれているテーマ的には、私はこれが一番解りやすかったですが、如何せん描写がかなりハード!

『かくれんぼう』
かくれんぼうが得意な弟と、いなくなった弟を探して15年間ずっとオニを続けている兄のガチ兄弟モノ。
兄の正常心が弟を歪ませ、彼岸に行ってしまった弟は一生隠れ続けることを選び、此岸にいる兄は一生オニでいることを選ぶのです。
うーーーん……兄弟間の愛ってのは難しいね。。

『コヤニスカッティ』
こちらは兄妹モノで、尚且つ三角関係モノ。
なんつーか、BLで兄妹モノって…需要あるんでしょうか?
絶妙なバランスで成り立つ彼等の危うい三角関係は、永遠にそのバランスを保ち続けられるのか、それとも誰かが壊してしまうのか。
※スカトロ(尿浣腸)描写あり、女性との絡みあり

『右よりの男』
三人で映画館に行くたび、生まれつき右眼の見えない〔圭吾〕の右側(死角)で抜き合っていた兄〔圭介〕と兄の親友〔高文〕。
もちろんその行為が圭吾にバレていない訳がなく、高文を好きになってしまった圭吾は、兄が事故で死んだ後、兄の角膜を自分の右眼に移植して高文に会いに行きます。
高文は圭吾の右眼の眼球(=圭介)を愛おしそうに舐め、圭吾を圭介と呼びながらセックスし、終わった後は圭吾の右側で眠る。圭吾は自分の右眼を人質にすることで、高文に自分への愛を徐々に強要し始め……圭吾も歪んでるけど高文の歪みっぷりもかなりレベルが高い。
これはオチも良いです!

「Zipper」と「コヤニスカッティ」には、ペニバンを着けた女性が男性を侵している描写があるので要注意。

0

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