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表題作お墓日和、恋日和

佐伯信久,32歳,一級建築士
前島大和,25歳,墓石デザイナー

その他の収録作品

  • 大黒屋とお代官様

あらすじ

地方の石材店で墓石のデザインをしている大和。
仕事に誇りが持てず、彼女もできず腐っていた時に出会ったのが、一級建築士の佐伯。
イケメンなうえ、憧れの職業についている佐伯にライバル心さえわかない大和。
そんな大和をなぜか佐伯は堂々と押し倒してきて !?
地縁血縁の濃い地方都市を舞台に、家のしがらみに縛られながらも健気に恋を育む男二人の恋の行く末は !?

作品情報

作品名
お墓日和、恋日和
著者
早瀬亮 
イラスト
鈴本廃 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576100692
2.5

(6)

(0)

萌々

(0)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
13
評価数
6
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

攻めも受けも両方際立っていて、楽しかった♪

題名に惹かれました、お墓って、、何気に萌えアイテムなんです♪
全体を通して、コミカル、何となく生活密着型のアットホームな雰囲気のある親しみやすいキャラとお話でしたよ。

主人公・大和は墓石デザイナーといっても、本格的にデザイナーというわけではなくて、昔建築士に憧れ、難しいからと簡単にあきらめてパソコン関係の専門学校に行って、何となく墓石の会社に入って、一応デザイナーという肩書なのは、PCを使いこなせるのが彼だけで、PCをつかって図面を引いたりするからという、名前だけの実を伴ってないデザイナーなんですよ。
その大和が幼なじみの橋本が主催する合コンで彼女を何とかゲットしたい、と参加したところ、そこで出会った客寄せパンダこと佐伯に、憧れのカッコイイ男を見るものの、押し倒されて、ムニャムニャ、、、な、お話なんですが。

この大和が何だかかわいい!
心の叫びが沢山登場するんだけど、しまいにはつい声にだして叫んでいる。
それは。。。突っ込み!!しかも何気にボケも入ってる。
根が楽天的なのか、押し倒されてナニされてしまっても、乳首が擦れて立っちゃうとか、メンズブラが要るとか、そういう持って行き方が愉快で微笑ましいのです。

対する攻め様になる佐伯もカッコイイ男なのかと思いきや、何だか大和の顔を見ると下半身に走るタイプみたいで、最初もいきなり押し倒せば、次は大叔父の庭で押し倒すし、次はお墓で押し倒して、即物的な青姦人間(?)
どうも理性がふっとぶみたいww
そういう意味で、攻めもかわいいのです。

大和は、その気もないのに佐伯に押し倒されたことで、悩んだりグルグルするのですが、憎み切れなくて、気になりだすことで彼の言葉によって、墓石でザイナーとして一つ仕事をやり遂げて、今まで他力本願だったのが自ら仕事ができるようになるという、人間としての成長も遂げるという、お仕事もちきんと!というところで好感度高いです。
そして、佐伯にも跡継ぎ問題というものが絡んでいて、それが大和の仕事とうまいことリンクして、一見攻め・受け両方の事情を欲張って両方取り入れてとは思いましたが、それが上手くバランスが取れていて、両方主人公という立場が表現されていたので、とってもわかりやすかったのです。

この中に、自己中心の脳内お花畑(?)の室山というと~ってもウザい女性が出てくるのですが、ウザすぎてワロタww
今回のイラストの鈴本さんは、現代モノは初めてだそうで、今まで時代物ばかりだったんですよね。
何だかレトロな絵なんですが、題名にぴったりでよかったですよ。

2

一目で恋に落ちて

今回は大人の男の落着きと振舞いがカッコいい一級建築士と
素直で元気一杯なところが可愛い墓石デザイナーのお話です。

受様に一目惚れした攻様が受様を落とすまでと
二人の仲を友人にアムアウトする後日談を収録。

受様は地元では有名な石材店で
墓石デザイナーをしています。

しかしデザイナーとは言っても、
石材店でPCを使いこなせる人がいなかった為
Pでデザインの図面をひけるからなった感じで

デザイナーという肩書きに合った仕事は
出来ていない様な気がする上、
確固たるやりがいや将来設計を持たない受様は
現状に少々焦りも感じてきていました。

そこで、
彼女でも出来れば変化があるかもと
幼馴染の主催する合コンに参加するのですが

件の幼馴染曰くの受様の魅力である
素直で子供っぽい事こそが理由で
なかなか彼女が出来ません。

受様としても
大人の男を目指しているのですが
感情がすぐ顔に出てしまい
なかなか思うようにはいかないのです。

そんな受様が合コンで出会ったのが
今回の攻様でした♪

攻様は
受様の幼馴染の仕事絡みで知り合いで
普通の出会いを目指している為に
合コン自体に興味がなく、
客寄せパンダになってくれるほどの
大人の魅力に溢れた一級建築士です。

攻様は見た目だけでも
十分に受様の目指す大人の男そのもので
受様はぼうっと見つめてしまうのですが

攻様も受様を見てびっくりしますが
なんとかその場を繕い、
受様と当たり障りの無い会話をしますが、
内心ではニヤニヤが止まりませんでした。

と言うのも受様は
攻様が一年前から密かに恋していた
相手だったのです!!

攻様の恋は一方的な始まりだったので
受様は全くその事を知りません。

攻様はそつなく女の子を避けて
受様と親しくなろうとするのですが
前回の合コンで
受様を小馬鹿にしたある女性の登場、

その女性が攻様に迫るのに
受様の話題を持ち出した事から
険悪なムードになってしまいます。

受様は居た堪れなくなって
その場を逃げ出すのですが、
攻様はソレもチャンスと受様を追いかけます。

なんとか捕まえたのは近くの河川敷。
並んで話すうちに
攻様ならどんな人でも断るはずがないと
受様が言い出した事から
攻様は言質を取ったとばかりに
受様を押し倒してしまいます!!

こんな二人の恋って上手くいくの?!

ラブコメ的なので
お笑い要素が強いですが
二人の恋の進展だけじゃなく
受様のお仕事の悩みや
攻様の祖父の後継問題が絡まって進み
最後まで油断の出来ない展開で
とっても面白く読めました♪

そもそも攻様が受様に一目惚れしたのは
祖父の屋敷では頑固一徹の庭師が
受様相手に笑顔で話しているのを
偶然見かけたがきっかけでした。

攻様的には
かなり長い片恋の果てに巡ってきた
据え膳的な場面だったのかもですが

その日会ったばかりの男、
しかも同じ男としても素敵だと思った人に
いきなり押し倒された受様には
インパクトが強過ぎです(笑)

その上、
攻様の祖父がらみで更に縁づいてしまい
攻様の祖父のお屋敷を訪ねた際に
またまた攻様に押し倒されったら
もう逃げられないですね。

続編は
二人のキューピット的な役目を担った
受様の幼馴染にカムアウトするお話になります。
腹黒な大店店主と悪代官様の
なりきり会話が楽しかったで~す♪

今回は本作と逆に受様がストーカー的なお話、
雪代鞠絵さんの『スウィート・セレナーデ』
などいかがでしょう?

0

「悪よの~大黒屋」の会話は最高でした。

どちらかというと、早瀬さんの本は切ない系のお話の方が好きなんですよね・・・
で、今回はちょっぴりコメディ?というか普通のお話ですね。
サクサク読めました。

最初の方はぶっちゃけ「あんまし良くないな~」とか思いながら読んでたんですよね・・
だった合コンで出会って、飛び出した大和を追いかけた佐伯なんですが、いきなり・・事に及ぶんですよね・・
しかも野外で・・あまり好きではない展開だなぁ~って思ってました・・

もちろん最後まではいかなかったんですが・・大和がイッた後逃げちゃいます・・
そこから、佐伯の心情が始まるんですね・・

それを読んで・・なるほど・・ならこの展開も仕方が無いか・・と納得して、その後はすんなりと読めたのですが・・

なんせ、最後までイかないにしても、この作品は野外が多い!!あんまし野外は好きでは無いです・・・
熟年のカップルならOKなんですが・・初めてで野外っていうのは・・結構引きます・・

なので私的には「う~ん」って感じでした・・・

でも、書き下ろしの「大黒屋とお代官様」は面白かったですね~♪

0

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