表題作BODY PRICE ぼくの体の値段

脇田(庄司)/編集長(会員制クラブ会員)
佐野祐里(カリヤ)/大学生(会員制クラブ男娼)

その他の収録作品

  • 前書き
  • ぼくの体の値段・前編
  • ぼくの体の値段・中編
  • ぼくの体の値段・後編
  • イラスト
  • トタブルは蜜の味
  • 後書き
  • 通販・委託書店情報
  • おくづけ

あらすじ

「あなた体を売ってお金を稼ぐ気はない?」
父親の残した借金を返済するため、バイト続きの日々に疲れ切っていた祐里に売春の話を持ちかけたのは、綾という謎の美女。
渡された前金を過労で倒れた母親の入院費に使ってしまった祐里は、綾の主宰する売春組織のメンバーになることに・・・。

角川ルビー文庫『ぼくの恋の値段』の祐里と鬼畜な悪党・脇田編集長の出会い編。

作品情報

作品名
BODY PRICE ぼくの体の値段
著者
飛天 
媒体
小説
サークル
F.M.T.N.<サークル>
ジャンル
オリジナル
発売日
3

(1)

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萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

翻弄される男②

商業誌「ぼくの恋の値段」番外編同人誌。

<ぼくの体の値段 前・中・後編>
裕里(カリヤ)が綾クラブにスカウトされて、初じめての客・庄司様(脇田)に調教される話。

綾さんにスカウトされ、仕方なくウリを始める裕里。
相手は女性もいるけど、ほとんど経験がないという裕里に、なら男相手で女役がいいとススメられ・・・綾さんの思うツボ(笑)

で、その初めての相手が初心者を仕込むのが大好きな庄司。
この男、ホントにキチクで、初っ端からAV女優の成り切り演技をさせたり、道具をつかったり、カリヤにとってはハードル高すぎ!なことを要求するんですね。
でも、カリヤは脅し宥められながらも必死で頑張って・・・
そんなだから、庄司も気に入ってさらにあの手この手で調教するという、かなりハードな展開に(笑)
満員電車や映画館などでの野外プレイ、スワッピングパーティーで人前H、緊縛&媚薬、セーラー服のコスプレ・・・契約は5回のみなのに、ものすごい内容^^;
庄司の気持ちが分からないでもないの。だって、カリヤの反応は、ドS魂に火をつけるようなカワゆさ。
何気に魔性系で、無意識にたぶらかしてるというか(笑)
調教してるつもりが、うっかりハマってしまった庄司が、思わせ振りなカリヤに振り回されていくのも無理もないvv
庄司のことを好きになりつつあったカリヤだけど、庄司の方が逆に引いちゃう。これ以上振り回されるのはらしくないって。
未練たっぷりで気の毒なんだけど、引いてくれて良かったよ。
だってそうじゃなきゃ、香山と結ばれることもなかったし。

それにしても、飛天先生は人間描写が本当にスバラシイと思う。
裕里がレジのお金を盗んだって言い張るバーのマスターとか。
裕里を疑う刑事とか、犯人とか。
いるんだよね~こんなヤツってリアルに納得できるんだよね。

調教と濡れ衣、裕里と庄司の心理をうまく絡めての展開は秀逸だと思う。
「ぼくの恋の受難」で裕里の脇田に対する微妙な心理が理解できるので、この話もオススメ!

<トラブルは蜜の味>
「ぼくの恋の受難」から1年後。
あの件以来、京一の被害に合ってる?脇田視点の話。

京一に呼び出され、悪態をつきながらも待ち合わせの場所に向かう脇田だが、満員電車で好みの子がいたのでつい悪戯を。
その被害者が「ブルームーンラブシリーズ」の静馬ということで、犯人視点といウラ話のようです。
(以前に、静馬視点で同人誌収録された話があるようです。読んでないので分からないのですが^^;)
イタイケな子になんてヒドイって怒りたいんだケド、この子の反応がヨすぎて、ドS魂刺激しまくり(笑)

脇田と京一はドSで節操ナシだけど、純愛するタイプが好みという似たもの同士なんだね。だからこそ、お互いを理解できてイイ関係を築いていけてるのかも。
今は気楽な一夜の恋人だけど、この2人がちゃんと付き合い出したらどうなるんだろう・・・続編が読んでみたいな。

商業誌「ぼくの恋の値段」→同人誌「純愛×契約」
商業誌「ぼくの恋の受難」→同人誌「ぼくの体の値段」
の順番で読んだ後に、もう一度商業誌「ぼくの恋の値段」を読むとそれぞれの想いが深読みできて、さらに楽しめる♪

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