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1冊丸ごと表題作です。青山の目線でストーリーは進んでいきます。
メインの登場人物は、青山(受け)、神(攻め)、青山の妹・里沙子、里沙子の同僚・アンジー(本名・浩)。
青山は今まで告白されて付き合うパターンであったのに、神に一目惚れをし、落し物を拾ってくれた礼だと言って食事に誘います。それを機に、二人は互いに休みが合う週末を一緒に過ごすことになります。
一週目・・金曜日出会う。土曜日電話をもらう。日曜日月島でもんじゃ焼き。
二週目・・土曜日電話、もんじゃ焼き。日曜日稲毛海岸で釣り、青山宅で神の手料理。里沙子とアンジー、青山と挨拶。
三週目・・土曜日電話。日曜日映画で青山は神に欲望を抱く。本屋で青山の仕事が神にバレる。
四週目・・土曜日電話、里沙子とアンジーと夕食。日曜日釣り、青山はゲイだと告げ、硬直した神を前に逃亡。里沙子が奮発した寿司を食べる。
五週目・・金曜日電話、携帯電話の電源を切る。土曜日里沙子ともんじゃ焼き。会いに来た神に、青山は好きだと告白し、何も言わない神を前に去る。里沙子とアンジーと飲みに行き、日曜日は二日酔いで過ごす。
六週目・・月曜日、神が青山の会社に来る。金曜日電話。土曜日釣り、青山宅でエッチ。里沙子とアンジーに見つかる。
決められた休日に休める社会人同士らしく、見事にデートは週末です。仕事の後で会う、というのがないのが何とも面白かったです。
あと、具体的な地名が登場しているのがリアリティがあって良かったですし、もんじゃ焼きが小道具として使われているのも、珍しく感じました。
青山は公言していないゲイなのですが、里沙子もアンジーも青山の良き理解者で、青山が神にフラれたと落ち込んでいるときは慰めてくれます。彼女らのお陰で、主人公の青山が真面目な分、重くシリアスになりがちな雰囲気が柔らかくなって、ちょうど良い読みやすさになっています。
社会人カップル、爽やかガテン系年下攻め、純情エリート年上受け、孤高より相談相手がいた方が楽しい方にお勧めの作品です。
電撃が走ったような一目惚れ、から始まるお話です。
素直で、いい意味で捻りのない読みやすいお話でした。
ゲイでサラリーマンの青山と、鳶職で歳下の神。
年齢も職業も生活環境も違う二人が知り合い、友人として順調に仲良くなっていくのですが青山はゲイだと言えず、言えないままどんどん神の事が好きになっていきます。
それだけ、としかいいようのない、ほんとにそれだけで気持ちが育っていく、恋人になりたいのに望みが持てない、そんなストレートな恋のお話はどんなに複雑な設定のお話を読むよりもむしろ新鮮でした。
ご飯を食べに行くところから始まり、釣りに行ったり映画に行ったり、家に来たり…そんな自然に距離を縮めていく関係が無理のないお話です。
ただ、ネタバレになってしまうのですが、最後のシーンで神は青山の事を、「自分はゲイではないけど友人でいられないなら恋人として受け入れる」的な事を言ってくれます。
失うくらいなら恋人になろうという受け入れ方は、個人的にはきちんと恋愛感情だと思ってくれてからのほうがいいなあと思いました。
これから好きになるという後付けは悪いわけではないのですが、好きになってから受け入れてくれるほうがお話としては好みでした。
それと、丁寧な内容には好感が持てたのですが、ただ本当に素直すぎて、私がへんに勘繰ってしまった箇所がいくつかあります^^;
神が自己紹介のときに「神です」とかしか言わなかったので、苗字?名前?と思った事とか(苗字でしょうが)言わないのには何か理由があるのかと思いました。
青山が自分の仕事の内容を話すことをためらっていたり、転職した理由も曖昧な感じで所々に入れてくるのでそれも何かのフラグかと思っていたら特に何もなく…。本当にただの自分の勘繰りすぎでした。
そのへんも含め、ページ数がそこまで多くなかったこともあって、もう一押しあったらもっとよかったかなあと思った作品でした。
本を整理していて、思わず本気で再読してしまいました
エリートで高学歴の青山(受)が、建設現場で働く、5歳年下の神(攻)との偶然の出会い、一目惚れから恋心を抱いて
でもノンケの神に気持ち悪いと嫌われたくなくて離れようとしたり
神の方も、どんな気持ちにしても青山を失いたく無い、傍にいたいと思い、恋人同士になるまでのお話です。
エリート、高学歴の青山ですが、地味な生活を送っているし、神も一般的な生活ですので、全く派手な事や突拍子の無い事はしないし起こりません。
二人の気持ちがどう揺れ動いて、育っていったかが、ほぼ全編に渡って丁寧に素直に書かれている為
最後に二人が想いを確認し合い、恋人になれた時は本当に良かったよ〜と読んでいてしみじみしました(笑)
結局は、神が男前だったにつきますね。
一々の言動が萌えるし、ガタイがいいから肩担ぎやお姫様抱っこも軽々だし、出来たらイラストでも見たかったです。
ルビーさんは、あっさり、さっぱりハッピーエンドで、読んでいて安心出来るのですが、ページ数が少ないから唐突に終わってしまうのがいつも残念です。
このお話も恋人になったと確認し合ったその日で終わりです。
せっかく恋人同士になったのなら、もう少し甘々なその後も読んでみたいな。
エリートサラリーマン青山、御年33歳。
高級マンションに妹と暮らし、自らの性癖に引け目を持ち
かつての傷から恋なんてもう望まない……と暮らしている。
そんな彼が、偶然に出会った普段は接点がないような男に恋をする。
相手は、神(じん)28歳、鉄骨鳶、ガテン系。
ルビーの本は、本の作り自体も中身も薄くって
あまり手を伸ばさないのだが、
谷崎さんだし……と読んでみたら、なかなか面白かった。
好きになっらた相手と、友達みたいな関係になれて、
二人でもんじゃをつついたり、釣りに行ったり、
そんな時間の一つ一つがちょっと緊張して、でも嬉しくて、
次また会えるかな?とソワソワして、
相手の一挙一動にドキドキして……
30過ぎたスーパーエリートの、そんな様はなんとも可愛い。
シンプルと言えばシンプルな話なのだが、
ああ、恋するってこういう感じだよね!と
誰もが心の中に持つ初々しい恋の記憶を思い出し
キュンキュンするようなそんなお話。
相手はノンケなのに、告白後は案外あっさり。
と、特別なドラマや感動があるわけではないが
谷崎作品らしく脇役にも味があり、
気持ちよく読んでよかったと思える作品だった。
いろんなお話を幅広く書かれる谷崎先生。
個人的には、長編ものや、日常生活に仕事を絡めたハード系のお話が好きだったりするんですけど…。
今回は、特別何が起こるわけでもなく、大人同士の可愛いらしい恋愛話がメンイになって、とても新鮮な気持ちで読ませて頂きました。
谷崎ファンの人には、「えっ⁉︎物足らなさそう」って思われるかもしれないんですけど⁉︎
確かに、王道でシンプルなお話でしたけど、受け視点だけで、恋をしていく過程を奥深く追求していく展開で書かれているので、心情が心地いい位じわりじわり伝わってきて、自分も、懐かしい恋するドキドキ感を味わいながら、久しぶりに力を入れずに、楽しい気持ちで読めました。
最初タイトルを見た瞬間!
ストレート過ぎる響きに、ドキドキ、テレを感じながら読み始めたんですけど、本当にタイトルを裏切らない微笑ましいお話です。
何がキュンとくるかといえば、33歳と28歳の大人の男同士とは思えない純愛物語なのです♡
年齢を重ねるごとに、若い時期とは違って、経験によって得た情報が、邪魔をしてしまい、恋心を抱くことは難しくなっていくもの。
でも、今回のお話は、思いがけず偶然の出会いから、ストンと恋に落ちてしまう主人公が、難しい恋だと思いながらも、合えば会うほど、気になって好きになっていく…
ドキドキだったり、せつなさ、嬉しさが、じわりじわり読んでいるこっちにまで伝わって、やさしい気持ちになるお話でした。
建設現場で働くガテン系• 神× 高学歴で高収入のエリート• 青山のノンケとゲイ&年下攻めもの。
青山は、過去の苦い恋愛や自分の性癖の事もあって、長い間恋愛に縁のない日常を送っていました。
ある日、飲みの帰り、鞄をどこかに忘れて来てしまった青山。
その鞄を交番まで届けてくれた年下のイケメン、神に一目惚れしてしまいます。
自分とは全く相反する世界で生きている神…でも⁉︎
爽やかさ全開の真っ直ぐで好感的な神に、どんどん惹かれていってしまう青山。
クールでツンデレタイプの青山。
でも、恋をした神の前では、右往左往する純情ぶりが、ストレートに伝わってくるから、こっちまで甘酸っぱい気持ちにさせられます(笑)
相手に好感もってもらいたいと、服だったり、出掛ける場所だったり、色々一生懸命な青山の空回りっぷりが、いい大人なのに、全く嫌な感じゃなくて、むしろ共感できて好きでした。
神は、いい人過ぎだろうって感じてしまうタイプなんですけど、何故か…これまた嫌じゃないんです(笑)
おおらかで、心がとても温かいところが、自然と青山にはピッタリな相手だなあと感じれます。
青山が告白してから、神も青山の事を真剣に考えて、恋愛対象として好きだと感じる演出も、谷崎先生らしくて好きです。
ただ、谷崎作品なので、欲を言えば、神が青山を好きになる過程もじっくり読みたかったかなあとは思いました(笑)
うまくは言えないんですけど、お互いに気持ちを通わすシーンで、この2人の性格が現れた思いやる気持ちが、ノンケとゲイらしい言葉や態度から滲み出ていて好きでした。
そして、忘れては入れない素敵な脇キャラ♡
今回は、青山の妹•里沙子と、友人⁉︎(笑)のアンジー!
インパクトある2人の、やさしいお節介なスパイスがとても良かったです。
特にアンジーのキャラは面白かったです。
単発ながらも、谷崎作品はやっぱり好きだなあと感じさせてくれる一冊でした。
もんじゃだったり、釣りだったり、映画だったり、物を返して、何かを一緒にすることで、心を通わす過程が、静かに丁寧に描かれている所はやっぱり大好きだなあと思いました。
本当に読んでで、もんじゃも食べたくなるし、釣りにも行きたくなってしまいました(笑)
恋をして…相手も自分を好きになってくれる、じんわ〜り胸をキュンとさせてくれる大人の恋!
年齢を重ねたことなんて忘れさせてくれる純愛物語でした。
是非、オススメします。