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表題作夜を暴く

ドSのむっつり刑事 蜂賀研吾(30前半) 
マイナー新聞社の記者 朝倉高広(27)

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

整った容姿とは裏腹に、豪胆で強い究明心を持つ新聞記者の朝倉は、威圧的な刑事・蜂賀に情報収集のため夜討ちをかける。条件付きで情報を貰うことに成功した朝倉だが、ゲイだという蜂賀に『次は襲う』と脅されてしまう。ある日、朝倉の元へ「父親の死の真相を調べて欲しい」と少年・徹が尋ねれて来る。ドSな蜂賀と猟奇的なヤクザ・名村に迫られながらもその事件を追う朝倉だが・・・!?
(出版社より)

作品情報

作品名
夜を暴く
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861344565
2.6

(10)

(0)

萌々

(2)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
5
得点
23
評価数
10
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

いじっぱり、いじめっこ

かわいい顔して意地っ張りな新聞記者くんが、
オレ様でSな刑事さんと力を合わせて(意地を張りあって?)
事件の真相を暴くお話。
味付けの当て馬に、これまたSなヤクザも登場。

意地を張る毎に、どんどん自ら深みにはまっていく主人公。
そんな跳ねっ返りに刑事さんの方も独占欲もりもり。

事件の方は、最初からシナリオありきで、スルスルッとあばけちゃう。
このお話、事件の真相解明よりも、記者さんと刑事さんが、意地を張りあいながら、丁々発止と、恋の駆け引き渡り合うおもしろさを楽しむことが重要なので、これでいいの。

1

みんな寝不足なんだろうな~w

父はジャーナリスト、母も元その関係、そして息子も事件を追う熱血新聞記者。
もう一方は国会議員の息子でありながら後を継がず、常に現場で事件を追う刑事。
この刑事と記者の組み合わせで、しかも2人ともよく働く!!
いつも少しの睡眠時間で一体いつ寝てるんだよー!みたいでアクティブで、読んでる自分が疲れてきてしまった(!?)
というくらい、本当、良く動くし働くんですよ、、、
受けちゃんこと新聞記者の朝倉の元に、父の自殺の原因を調べて欲しいと、徹という少年がやってくることから、刑事の蜂賀に情報提供の謝礼に自分を差し出すと自ら申し出て、少しずつその事件を暴いていくお話。

それがですねー最初全員ドSみたいな登場だったんです。
綺麗な顔をしていて仕事にそれも利用するけれど、キツイ事をズバリと突く朝倉は周りからドSと言われているけれど、実際はそうではなく自らトラブルに突っ込んでいくからどちらかというとMだと思うw
そのお母さんが、また肝っ玉の太い人で、これはですねーードSww
刑事の蜂賀は、間違いなくS。
蜂賀が、朝倉に紹介する金融会社社長の名村は猟奇的なS!?
(だからなのかな?疲れたのは、、)

蜂賀は自らゲイと公言してるのに、捜査の為に議員の私設秘書(女性)と寝てるし~~!?←ゲイでないのか?
名村は危ないSで朝倉には会わせたくなかったとか言いながら、連れて行って顔を見せてるし、
この蜂賀の態度や行動が????まみれだったんですよね~
朝倉が身体を差し出すって言っても、顔は好みだけど。。と言って余り執着なさそうだし、チャンスがあっても喰わないし、事件捜査で朝倉絡みが多いのに、全然甘くならないし気持ちが見えない。
一方朝倉は、無愛想だけど役に立ってくれる蜂賀に、彼のキスにクラクラしてるし、どちらかというと朝倉が惹かれていっているという感じ。
それは、ラストにいくまでそうで、
蜂賀は、朝倉を本当に喰うつもりはなかったと思えてしようがない。
Sだと言っても、そのエチは自慰強要だったり、すこし酷くするくらいで全然Sじゃない。
恋愛としてはどうかな~?って感じなんですよね。

むしろ、一癖もふた癖もある、名村のほうがすごくミステリアスで、実は徹の父親と何かあったんでは・・・みたいな匂わせがあって、ものすごく興味がわいて、憎たらしいんだか可愛らしいんだか、、魅力的だったのですよ。

そして、朝倉の母は徹を奴隷にするようですが(爆!)ひょっとして、徹は大きくなったら名村の元に行くんじゃないかって(名村の奴隷に?)ww

そんなサイドばかりが気になってしまったお話でした。
がっつり仕事しすぎでラブが余りに薄すぎたのが(エチも少なかった)ちょっと不満かなぁ~。

2

蜂賀の俺様っぷりがいい

俺様刑事×美人新聞記者で、ヤクザもちょこっとはいってます。
視点は第三者ですが受け中心に話が進んで行くので、話に入り込みやすいと思います。

受の朝倉は容姿端麗で性格は少しSっ気がある感じの新聞記者で、自分の仕事に誇りを持っています。
仕事のためなら男とも寝るし、命を懸ける覚悟がある男です。
対する蜂賀は冷淡で俺様な刑事。
ゲイでキレイ好きで、好きなタイプにまでそれが及んでいます。
さらに結構なドSで、朝倉の困った顔や嫌がった顔を見るのが好きという素敵な性格の持ち主です。
しかし、ゲイだというのに汚職政治家の美人女秘書と寝たりしていることから、ただの面食いなんじゃないかとも思います。
まぁ、女とは寝れるけど恋愛対象ではないというだけかもしれませんが。。。
朝倉がだんだんと蜂賀に惹かれていったり、遊びのつもりだった蜂賀が朝倉にハマっていく様子が本文を読んでいて伝わってきました。

周りの人達も個性的です。
雑誌の元編集長の朝倉の母親は、右手が義手でかなりSで、よく夫で遊んでいるそうです。
父親の自殺を本当は違うのではないかと疑い朝倉に調べてほしいと頼んできた徹は、朝倉家の奴隷(?)として朝倉の母親に使われます。
しかし本人はそれを嫌がっているわけではないので、ちょっとMっ気があるのかもしれません。
蜂賀と腐れ縁のある名村は猟奇的なサドで、蜂賀の悔しがる顔が見たいと常に思っています。
朝倉を拉致して拷問(?)するのですが、実のところ彼は味方で、蜂賀が来るまでの時間稼ぎをしていたのだとか。
それは右腕だった徹の父親を殺されたからで、その復讐のために朝倉を利用したという感じです。

さて、本文なのですが、内容的には面白かったのですが少しあっさりとしていた気がします。
Sだという蜂賀もそこまでSっぽくなく、エッチシーンも最後だけで、そのシーンでも強制自慰程度でした。
個人的にはもうちょっと言葉責めもいれてほしかった気もします。
名村の方は首を締めたりしてたので、そちらの方がSっぽかったかな?
大半がキス止まりなところが、少し残念だった気がします。
しかしエッチシーンが苦手な方にはいいかもしれませんね。

蜂賀の俺様っぷりが私的にはツボでした。
そのところをもう少しいろんな所に活かせればよかったのではないかと思います。

1

ワーカホリックな男達

登場人物みんな個性的で面白く、特に朝倉と蜂賀のテンポの良い会話は読んでて楽しかったですが、なかなかラブに発展しそうでしない2人に少々もどかしさもあり。そこまで接触しといて寸止めは酷だわと肩透かしを食らうこと度々で、仕事熱心なのはいいけどもうちょっとプライベートなシーンを見せてくれと思いました。

とは言え、朝倉も蜂賀も脇役達も、職種は違えど全員自分の仕事に何らかの誇りをもっていて、それぞれのスタンスを互いに認め合っているような関係性は好きでした。
特に記者の朝倉は、ワークライフバランス何それ美味しいの?とばかりにロクに寝る暇もなく仕事仕事でも結構楽しそうなところが良かった。命の危険があろうが、ドSに囲まれてようがセクハラされようがブン屋なめんな!と啖呵を切ってどこにでも乗り込んでいく様は、容姿詐欺男の名にたがわない図太さがありました。

蜂賀はSだSだと言われる割に朝倉に甘くて、ちょっと俺様ないい人という印象を受けました。朝倉の母親や猟奇的なヤクザ・名村の方がよっぽどドSっぽく強烈なキャラで、個人的にはこの2人のエピソードをもっと見てみたかった。
小気味良い会話を楽しみながらサクサク読めるサスペンス風味の話でした。

0

コメティ?

設定がてんこもりで、ご都合主義。
乗り切れなかった。

コメディというほどテンポがいいわけじゃないし、シリアスというほど、設定がしっかりしているわけじゃなく、肩すかし。
なんちゃってBLらしいテンプレもあるにはあるのだが、お約束を楽しませてくれるノリでもなかったので、これも肩すかし。

タイトルと内容にも、妙なズレがあるような?
かっこいいタイトルにくらべて、内容はドタバタだった。

イラストも、きれいといえば、きれいだけど、妙に間延びしたところがあって、緊張感が足りない。これもコメディっぽい見えた原因か?

話の筋はおもしろいと思うんだけど、味付けが受けつけなかったのかもしれない。

2

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