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表題作9時を過ぎたら

元モデルの洋食屋オーナーシェフ 多岐恭一
幼なじみとルームシェアする大学生 江端渉

その他の収録作品

  • 9時になるまで
  • あとがき

あらすじ

大学生の江端 渉は待ち合わせをしていた洋食屋で、母の経営するモデル事務所に所属していた多岐恭一と再会する。写真などでしか知らなかった恭一と交流するうちに、硬派で無愛想な印象からは想像できない優しさに触れて次第に惹かれていく。そんなある日、渉の元彼女・衿子に恭一を紹介してくれと頼まれる。成り行き上、橋渡しのような真似をする事になるも、渉の存在ごと拒絶され…。
(出版社より)

作品情報

作品名
9時を過ぎたら
著者
坂井朱生 
イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861344343
2.5

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

最後が駆け足

かなりの割合で多岐〔攻〕が経営する洋食屋が舞台になってます。
大学近くにあるオムライスとかハンバーグとかそういう料理を出す洋食屋さんでそこに美形シェフオーナーが居る。

学生の渉〔受〕は待ち合わせで入ったその店で、見覚えのある顔を見かけます。
それはかつて母親が経営するモデルクラブで人気モデルだった多岐の姿でした。
渉が多岐を知っていると知った、元彼女が彼を紹介して欲しいと言ってきたりするんですが、この元彼女が後半になって多岐の婚約者なのが分かったりと、最後の方はかなり駆け足なのがちょっと残念。
途中で多岐が何を考えているのか分からない部分もあるんだけどそれも最後でダーっと解明します。

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ヘタレな年上攻め

何となく惹かれあった二人だけど、周囲の人々がいなかったらくっつかなかったでしょうねww
そんなヘタレた年上攻めが、ちょっとかわいらしいかも?と思った作品でした。
ちょっと甘い感じで好みではない作家さんだったのですが、佐々木久美子さんのイラストが好きで絵師買いいたしました。
ロン毛の男が、髪を結えて上へ巻き上げている、そんなヘアスタイルにフェロモン感じますv

渉が幼馴染の陸が恋人を紹介するからと待ち合わせた洋食屋で出会ったのが、昔母親が経営しているモデルクラブで注目していた多岐でした。
冷たい視線と、そっけない態度にちょっと感じ悪く思うのですが、幼い頃気になっていた人だっただけに目がいってしまう。
陸の恋人は、多岐の従兄弟で男の夏目。
渉の今まで耐えて、溜めていた苦しみを多岐が聴いてくれた事で渉は救われたのですが、多岐もまた何か抱えていそう。
聴きたいと思うけど、聴けなくて、、、
そのうち、多岐の元に通う怪しげな男や、渉の元カノの話、後になって夏目の話によって、多岐の悩んでいる事がわかる。

多岐は全部自分で抱え込んじゃうんですね、、色んなもの。
渉にも、ありましたがそれは多岐に聴いてもらったことで、何だかふっきれたみたいで。
多岐の抱えるモノは渉ではどうしようもないんだけど、多岐自身が解決というより、陸の恋人で多岐の従兄弟の夏目が解決しちゃった!って感じです(汗、、)
渉の元カノ、最初は多岐を紹介しろって、思わず男漁りなのか?自信過剰なヤツめ!って余りいい感じがしなかったんですが、後になって事情が解ると、すごくサバサバしていて、男前な女子だな~って好感持ちました。
にしても、すごく自信過剰なナルには違いないですがww

この主人公達の恋愛、実にじわっとゆっくりとです。
つかず、離れず、、
渉目線なんで、多岐に片想いって風に進んではいますが、それでも控えめで表に出さない。
多岐については、新作の試食と称して毎晩ご飯をおごったり、バイトに来てもらったり、気にかけているのは確か。
渉が、自分の前で本音で心の内の苦しみを吐きだした時にきっと決定打だったのでしょうね。
でも、なかなかくっつかない。
後になって、元カノの事で嫉妬して渉に店に来なくていい、って言ったくせに、我慢できなくなって迎えに行っちゃうところ、すごく好きですー
イケメンで、イイ男なんだけど、不器用、ってところ。

多岐は、従兄弟と陸の関係を、陽の当らない関係だからと反対していたようですが、自分も渉を好きになったことで、考え改めたのかな?

結構複雑そうな多岐の問題もあっさりと解決しちゃったし(他力本願)、渉のことだって、あっという間だったし、
話のトーンはちょっと暗めだけど、ライトです。
だから、印象は薄いので普通だったら余り好きじゃないかもしれないんですが、多岐のキャラに萌えられたのがプラスポイントだったかも?です。

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