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表題作エリートが多すぎる-managers-

入社2年目社員・加賀美
課長・西条

その他の収録作品

  • エリートが多すぎる-managers- 1
  • エリートが多すぎる-managers- 2
  • 嵐の夜に

あらすじ

俺の部署に異動してきたモデルばりのイケメン新人社員・加賀美。
ルックスも実績も完璧なのに、性格極悪な加賀美は問題を起こしてばかり!
おかげで俺の胃はシクシク痛む毎日で(涙)。その上同僚からも親友からも「お前が好きだ」なんて愛の告白受けちゃうし、加賀美は告白すっ飛ばして襲ってくるし…俺の人生どーなってんの!?
オフィス内で繰り広げられる恋愛戦争。果たして勝つのは年下エリート? 頼れるエリート同僚? それとも親友か!?
(出版社より)

【愁堂れな先生コメント】
生意気部下×アイドル?課長

恋も仕事も一生懸命vなリーマン・ラブストーリーです。
タカツキノボル先生の素敵イラスト共々、みなさまに少しでもお楽しみいただけますようにvv

作品情報

作品名
エリートが多すぎる-managers-
著者
愁堂れな 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784862638878
2.3

(3)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
6
評価数
3
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

乙女ゲーム in オフィス ?

これは…とある会社の建設部門の一画で、
男達が(恥ずかしげも無く!)恋愛ゲームさながらの恋の争奪戦を始めるという、
受様ひとり勝ちの、シンプルなオフィスラヴのお話であります。
かなり多めに見ても課長止まり(っぽい)新課長・西条は、
どういうわけだか…やたらとモテる、この不思議!
彼を狙う男たちは、揃いも揃ってエリートだらけで…
ちょい悪・期待の俺様新人、加賀美君でしょ~
いい人オーラを後光のようにしょってる(実は色男同期)森中さんでしょ~
健気な割に存在感薄い(だけどエリート)三井君でしょ~
…とまぁ既に、3人の男に愛されまくっております(笑)
この場合、誰がどう見たって…彼らのほうが男としちゃ上等で、
西条は冴えない小男のはずなのに?!
これって何かに似てる…と思えば、「乙女ゲーム」に似てるんです。
(↑ごく普通の女の子が、イケメンにモテまくるっていう、あれです。)
乙女の夢をそのままBLオフィスに持ってくると、
それはそれで摩訶不思議..現実味ゼロなんですねぇ。
…といってしまうと、身も蓋もないので(コホン…)
冴えない(でも顔は綺麗)はずの西条のモテっぷりの理由って???
そもそもBL界の女王様受ってのは、2パターンありまして…
ひとつは誰もが息をのむ超絶美形なクールビューティー☆
(↑まとまりすぎて、やや面白みに欠けるけど…)
そしてもうひとつは…誰かに愛されちゃってる、曖昧な美形☆
ちょっと小奇麗なだけで、なんてことないはずだけど…
同じオフィスの誰かさんがメロメロになっているらしい…という曖昧レベルの美形。
他人のモノだと思えば獲りたくなるのが、男の心理です(きっぱり!)
だから…そんなこんなで、西条って男はモテたんだろうなぁと、勝手に推察。
さて…いろいろと消化不良もアリな乙女BLではありますが、
お楽しみのアノ場面はといいますと…これでいいのか、ボーイズラブ?!
キレたはずみでレイプする社会人とか、
レイプされたはずみでほだされちゃった社会人とか、
社会人のリアル恋愛では、やっちゃいけないコト満載でありました(苦笑)

0

深く考えてはいけない…

若くして商社の課長職に就いたサラリーマン・西条が、後輩・三井、同期・森中、新人・加賀美という、3人の若く優秀なイケメンから同時に言い寄られて…というお話。

まるで乙女ゲームを見ているようです。
乙女ゲームよりもタチが悪いのは、最初から1ルートに確定してしまっていて、CPさせたいキャラを選ぶ余地すらないという点でしょうか。
結果的に、ほか2キャラは当て馬に成り下がったうえフェイドアウトです。
三井に至っては、顔グラすらない。
(個人的には加賀美より森中のほうとくっつけたかった…)

イケメンに言い寄られるモテモテ感を楽しむことはできます。
ですが、それだけです。
最終的に不良だが優秀な新人・加賀美とくっつくことになるのですが、そこに至るまでの過程がいろいろと破綻しまくっていて…ツッコミどころ満載でした。

主人公・西条に言い寄る三井、森中、加賀美の3人は、なぜ、いつから、どういう理由で西条のことが好きなのか?
唯一、付き合いの長い森中だけは心情を吐露する告白シーンが挿入されていましたが、他二人に至っては物語冒頭から「好きだ」と連呼するばかりで、会社内で襲ってしまうほど(ツッコミどころ)好きだという理由が分かりません。
単に顔がいいからですか?(苦笑)

物語中盤で、とある誤解から憤った加賀美に部屋に連れ込まれ、レイプされてしまう西条。
でも普通は、自分をレイプした相手を許すどころか、顔すら見たくなくなるのがごく当たり前の心理じゃないでしょうか。
警察に被害届け出してもおかしくないレベル。
この作品では、陵辱相手に対して側にいることをなぜか許し(ツッコミどころ)、最終的には好きだと自覚(させられる)。
…なんというか、ご都合主義にも程があるというか、リアルではそんな人いませんよね…。
そんな人はいないので、当然共感などできません。

百歩譲って“つり橋効果”によりレイプ犯を好きになってしまったのだろうと思い込むにしても、主人公が結論を出すに至るまでの葛藤など、心の動きの部分が全く描かれていないため、何故かある日突然「加賀美のことが好きかも?」と言い出したようにしか見えません。
なんでだよ!と。ここが最大のツッコミどころです。
流されやすいタイプなどという前に、自分がなさ過ぎやしませんか。
主人公が最後までそんな調子なので、BLのオチとしての黄金パターンである

「好きだ!」
「俺も好きだ!」
-HAPPY END-

という展開にはなりません。

何故かレイプ犯を好きになってしまったらしい?
-END-

です。
もやっとする終わり方という点では、「FRAGILE」といい勝負です。

全体的に、人物の掘り下げが全く足りません。というか、皆無です。
いや、もう深く考えて読んではいけないのでしょう、きっと…。

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