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「いたぶられるのがそんなに好きか?」
う~ん、、何かヌるいんですよ。
主人公も登場人物も、その設定も。
予定調和な感じがありありと見えてしまって、何かひとつ掘り下げたものがあれば、それに面白さを見出すこともできたとは思うのですが。
重厚さを求めるわけじゃないですが、親への反抗心、元恋人との過去、事件、陰謀、などなどとおいしい設定がごろごとしているのにあれもこれもと欲張ったあげくにペラペラになっちゃいました感がいなめない。
ます、主人公が空回りしている。
親が警察の上層部、兄が警察キャリア、それへの反抗心から家を出て一人暮らしした選択がノンキャリの警察。
しかも刑事として勤めてって表記がある。
いや、ノンキャリは派出所勤務からはじまってある一定の年齢にならないと試験で昇格してからしか刑事になれないから!
ある事件の捜査を上部命令で打ち切られ、納得いかなくて警官を辞め、フリーのルポライターになってそれを追っているという設定ですが、、、主人公賢くない。
いや、賢さを求めるわけではないけれど、そんなでいいのか?っていう年齢に合わないお子様ぶりが何とも、、、
それに絡むのが、大学時代裏切りから別れた元恋人との再会。
ヤクザの若頭になって再会するんだけど、こいつが主人公の仕事を邪魔するために押し倒すんですが、7年ぶりの再会でずっと想ってたって?
再会で火がついた?
彼がどうして主人公の捜査を邪魔するのか、それは散々謎にしておきながら、流れとしてはいきなり疎遠になっている「兄」の存在が出てきて結局兄がキーマンだったのかよ?
攻めとなるヤクザは、何だか影が薄いぞ!
「オレは知っていたんだ」みたいな・・・
都合よすぎでしょ。ってか、、
何か攻めは主人公を押し倒してエチばかりキスばかりしている攻めでした。
多少、王子様的活躍はするものの、それはお約束だし。
そんなで、アマさとヌるさが際立って今一つ。
一応小説として形はきちんとできている。
もちろん、プロの作家さんだからそれは当然なんだけど、そこに萌えやのめり込むものがあるかというとまた別なのです。