雀影
毎号読み切りで、独自路線を突き進んでいる麗人&麗人ブラボーですが
ノベルス1冊分くらいの読み応えのヤクザ物(深井結己「南美隆輔の~」)から、続きが気になる伝奇物(紺色ルナ「鬼さんこちら」)、変態大学生の純愛(夏目かつら「ヤンキーと~」)、サイコホラー風味(乙里玲太朗「君は知らない」)、痛い系(恋煩シビト「路地裏に~」)、ストーカー風味オフィスラブ(西原ケイタ「ほんとゴメンネ」)、麗人本誌から続いててこの続きも次の麗人(日の出ハイム「あいぜんかぐら」)と色とりどり。
中でも私の注目は鬼嶋兵伍「宵の石楠花」。
鬼嶋さんってアホアホエロギャグ、ムッチリ筋肉もぶっ飛んでいて好きですが、時々こんな地味なオヤジを出してくるところがたまらない。
この作品、浪人生が風呂桶屋のおじいさんが店の中で仕事をしているところを、外から黙ってスケッチしているだけの話なんですが、これが、なかなかどうして、ちゃんとBLです。
井上さんの「SMOKER」も、井上さんらしい、同期サラリーマンの20年愛(22年?)。
そして、今号のアホアホエロギャグ担当は桜木あやん「3」でした。