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表題作ぼくらは恋をするカタチ

家政夫・赤羽江東寺(あかばえとうじ)
高校生・中江在(なかえみつる)

あらすじ

中江在は変わり者の父親と2人暮らし。高校入学後ほとんど単身赴任状態の父が在のためにお手伝いさんを雇い入れた。やってきた家政夫・赤羽江東寺はいたれりつくせりで変態でなければ文句なしのお手伝いさん。だが、過剰なスキンシップを図る東寺に在は戸惑いつつも、なぜか本気で拒絶できない。それどころか、過度のスキンシップを淋しさの裏返しと思いこみ、東寺を幸せにしてやると決意するのだが!?
(折り返しより)

作品情報

作品名
ぼくらは恋をするカタチ
著者
佐々木禎子 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
ラピス文庫
発売日
ISBN
9784829651803
1.6

(3)

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萌々

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(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
3
評価数
3
平均
1.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

おバカで一生懸命な受けが可愛い

妙な面白さのあるお話でした。
父子家庭で育った高校生が主人公です。
父親はマッドサイエンティストぎみの変人で、月一でしか帰宅しない。父子のあいだに愛はたっぷりあるんだけど、普通の家庭ではないのだ。
で、家政夫を雇うことになる。これが、初日から、主人公にセクハラしまくりの変態家政夫なのだ。
主人公はぐるぐるになりながらも、「家族愛を必要としてるんだ!」と解釈して、その解釈のままで突っ走っていく。
おバカで天然で一生懸命で、妙に可愛い受けの性格が大好きでした。
とくに、惚れグスリ騒動からの展開、面白かったー。告白した五十嵐くんも気の毒だ(涙)けど笑える。
攻めに一生懸命に惚れグスリの説明をしてる受けのおバカさが可愛くて笑える。最高でした。
攻めと五十嵐くんの会話の意味がさっぱり分かってないとこもメンコイ。

ただ、受けは良かったんだけど、攻めのキャラがビミョーに中途半端だったような気がします。
鬼畜な俺様なら鬼畜な俺様で、「身の上話も、受けをほだしてゲットするための嘘だった」ぐらいのインパクトのあるオチが欲しかったなァと。
でもラストの、プチデレ化には萌えました。

五十嵐くんは無条件で良かったな。
この不器用で可愛い脇役の当て馬くんに、幸あれ。

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受けの許容力に驚かされる

天然な在の勘違いと包容力が大な所が面白くもあり、可愛くもありました。
家政夫の東寺のやりたい放題のスキンシップ過剰には、びっくりです。
佐々木禎子さんの初期作は、攻めがとにかくHというのが多い気がします。

家政夫・赤羽江東寺 俺様強引攻め×高校生・中江在 天然包容力受け
庭で爆発がおこったり、変な実験をする父親がいるので、中江家は有名。
そんな家にお手伝いなんてやってくるわけでないと思っていたら、美形の家政夫がやってきて。
ご主人様として仕えるのと、力にモノを言わせるのとどっちがいいかなと脅されて、東寺が家政夫になることに。

受けの性格の良さが可愛いを通り越して、つけこまれて可哀想だなという感もありました。
キスしてから抵抗出来ずになんとなく受け入れているのを利用して、キスが濃厚に。
嫌なのに抵抗できないのはなんでだろと友達に相談して、好きだから許せるんだろと言われて、これは家族愛だ!と悟る。
おバカというか、人がいいというか。
孤独な家庭環境を東寺の為に、自分が家族として受け入れてあげようということで、もう襲って下さいという状態です(笑)
俺様攻めを優しく全部受け入れてあげる感じで、天然ですごく人のいい受けはよかったです。
その反面、攻めのいい所は?と言うと孤独な家庭環境ぐらいで、それはいい所というよりも、同情面で。特に見直す場面がなかったです。
天然で鈍い受けの事を前からずっと好きなクラスメイトの方が、健気で可愛らしさを感じました。

エロ:★3 絶倫で微鬼畜な攻めなので、もう一回を求める時がひどめという印象有。
総合:★3 孤独でもなんだろうと攻めへの共感が、最後までもてないままでした。

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