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タバコよりもカツアゲよりもずっと毒でずっと罪――転校生は王子様。
ここのレーベルは全体的に淡いというか、薄いイメージがあるんですが
これもまた然り。悪い意味でなく・・やさしい?
な感じの作品でした。
表題作、ヤンキー君と~は、
そのまま、ヤンキーな受と、王様みたいな攻。
最初はあんなやつ・・と思っていたのが、実は実はな再会ものだったり。
巻末のちょっとラブなショートストーリーが結構すきです。
監視カメラとか・・・予想以上にHENTAI攻でしたwww
愛ゆえですね。わかります!
ただ、もう少しインパクトがあっても良かったかなとは思う作品。
個人的に好きだったのは、後半の赤頭巾ちゃんと鳥さんの話。
赤頭巾ちゃんはパロディっぽいネタでしたが、可愛かった。
くまのぬいぐるみに獣姦されそうになる受ヽ(〃'▽'〃)ノ☆゚'・:*
くまにチン子すわれるシーンがやたらにエグかったww
鳥~なやつ。
卵を産まない鳥は不必要・・・にショックをうけて
卵を産んで見せればとゆで卵をつっこみ、産んでみせると
どんなプレイやねんっ(喜w
ショタっぽいところがあわせて可愛かったのですが
あのコスチューム
赤ちゃんプレイみたいでまた萌えました。
今回は、ショタぽい子でしたが、大きいお兄さんに着せても私は萌えると思う。
そんなこんなでかわいい短編集。
インパクトという意味ではゆるいですが
かわいいっちゃかわいい。
夏に出たcannaの単行本より、こちらの短編集の方が、どちらかというと真名子さんっぽい作品が揃っていると思います。
表題は幾分か再会モノめいていてかわいらしいお話なんだけど、その中でとってもブラックな作品が突如として混じって収録されている。
かわいいものもあれば、切ないものもあり、楽しい面も見せながら、一筋縄でいかないのが、この本の魅力ではないかな?と。
表題は金持ちの息子が普通の公立高校に突然転校してきて、ダチとかみんなそっちへ傾いてしまって面白くないヤンキー君。
弱みをにぎってやると、ストーカーしようとするんだけど・・・
というお話は、ヤンキー君というよりはヤンチャな一般庶民。
父親を亡くした母子家庭で小さな兄弟達のめんどうをみるいいお兄ちゃんだったりもするのです。
実はこの王子様には時間がないという、切羽詰まってヤンキー君を押し倒した翌日、王子様は私立に転校していなくなってしまった後で、、、
このヤンキー君のツンデレがとても可愛らしくて、そして、再会モノであったというところに、ラブが落ちていました♪
そして【パノラマジィ】は無機質擬人化で、スカイツリー×東京タワーですが、これは墨田、港という名字は区を表わしてるんですが、言われないとわからないかもww
【片道フェロモ】はバンド特集に載っていた短編。
そいつがメンバーになると色恋沙汰でもめてバンドは解散してしまうという、伝説の(?)バンドクラッシャー男が、男所帯なら問題ないだろうと加入するのですが・・・というお話。
この男、もっさり眼鏡なんですが一体どこにフェロモンが?(爆)
ベースの音というのは、とても官能的な音ではありますがwww
【NOTHING GONNNA~】は私の大好きなブラックが痛いお話♪少し切なさもあるkれど、痛さが勝っている。
結婚してるのに、生徒と関係を持つ先生。
しかも先生はドSで、生徒の泣く顔を見たがる。
この先生に囚われて離れられない生徒。
人によっては後味悪いかもしれませんが、先生の怖い目がとても印象的です!
【青空参観日】これはある種のホラーです!!
小さい頃性的体験をした相手にしか勃たなくなってしまって落ち込んでいる男子が、帰省して再会したその相手が実は・・・
山奥の田舎だからこそ、ありえそうな設定が、今風の真名子さんの絵で表現されていることで、よりズブズブ感を増して、捉えるのです。
【ファイヤードロップ】はアラブ・エジプト特集に載っていたお話。
小さい頃に火事で親を亡くして一人で頑張って働いて生きている青年が、サーカスのテントでお払い箱になる青年をもらい受ける。
その日から、青年の仕事は順調で幸せな二人の生活を送るのだが、その青年を見た金持ちの男が、彼をもらい受けたいと言ってくる。
彼の秘密は、ファンタジーなお伽話な設定でもあるのだけど、凄く切なくて、残酷で苦しくて、結末がはっきりとあらわにされていない部分に、想像を張り巡らすのです。
あとは「世界BL童話」に収録されていた赤ずきんの話しと、「マザーグース」に収録されていた僕のメンドリのお話。
これはコミカルエロティックな仕上がりになっています。
ホラーって、それが心理的だったり物理的だったりするのですが、心理的に働いた時、凄く痛さと切なさが伴ってくると思います。
それが上手く表現できる作家さんだなと思うのです。
12年3月号の「COMIC Be」にて、作者さんインタビューが載っているので、それを読むとなるほどなーと思わせられます。
テーマアンソロージーに収録されていた短編の詰めあわせ。
初出を意識しないで、予備知識無しに通して読むと、可愛い絵なのに、お話がいきなりブラックで、むしろホラーぽかったりして
「な、なんだ、これ?」
で、
改めて、なんのテーマのアンソロジーに収録されていたのかを確かめると、、、
「ああ、ちゃんと、テーマにあっているんだ」
つか
「このテーマで、こうきたのかぁ」
と、納得と言うより、感心。
作品のタイトルも、内容のシビアさを全然想像させない感じで、可愛い絵といい、全体に、いい感じに裏切られたな。
ヤンキーからファンタジー、パロ、ラブ未満からビッチまで盛りだくさん。
すべて短編です!
一言で言い表せないほど盛りだくさんな内容なんです…
後半の赤ずきんとおんどりの話は、何処かで読んだことあるなと、思ったら、童話アンソロに載ってたやつでした。
この二つは軽めのコメディで楽しかったのですが、あとは割と重い…
青空参観日とか、題名にダマされるぜ…
輪姦ビッチ注意である(; ̄ェ ̄)
そんな中、表題はよかった!
ヤンキーくんが普通にかっこいい受けで救い!
表題と赤ずきん以外の受けはみんなビッチ入ってるよ…
あまり見境無い話は私の好みでは無いのだ(´・_・`)
最後にちょっと表題の番外があるんですが、それが表題カプのその後のラブラブっぷりが分かって安心しましたわ。
イロイロ楽しみたい人にはオススメかも。