表題作コチニール

一見優しげな風貌ながらも冷酷な性を持つ軍隊蟻の王・ベルビュート
幻の真紅と言われるカルミンレッドをもつ貴重種・コチニール

あらすじ

昆虫擬人化のオリジナル小説。
ジャングルにおいて最強の名を二分する軍隊蟻とパラポネラ。ポラポネラ王の婚約に合わせ、軍隊蟻の王・ベルビュートは真紅の絨毯を贈ることにするが、なかなか満足の行く真紅が見つからない。王の探す深紅のためにある商人が目を付けたのは、幻の真紅・カルミンレッドを有するコチニールで…

作品情報

作品名
コチニール
著者
本宮榎南 
媒体
小説
サークル
ちゅぱかぷら<サークル>
ジャンル
オリジナル
発売日
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
2
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

カイガラムシさんと軍隊蟻さんの恋

本物だったら悲鳴を上げたくなるような昆虫さん同士のラブだけど、擬人化しちゃうと
あら不思議、なんて可愛らしいお話になるんでしょうねと言う感じです。
軍隊蟻さんの王である攻め様は何となく、キャラ的にもやっぱり攻め様って納得。
そして受け様と言えば、この作家様のポリシーである不細工で健気な受け様ですが
このコチニール、別名カイガラムシ又はエンジムシ(♀)の♂が受け様なのですが
砂漠のサボテンでしかも同じサボテンで一生を過ごすとあって、ナマケモノもびっくりの
超スローな受け様で、自力で歩けないくらいひ弱なんです。
そして、口吻(口針)を植物組織に深く差し込んで栄養を取る習性は、擬人化によって
片手に生まれた時から愛用のストローを持ち、目も少し不自由で、そばかすがあって
言葉一つ話すのに数十分かかると言うなんとも不思議な受け様になっています。

そして軍隊蟻の王である攻め様は、見た目は秀麗な美男子で一見優しそうですが
やっぱり軍隊蟻さんなので、受け様以外には残酷であったりします。
この受け様だけにってところは個人的に結構ツボなので萌えます。
風に飛ばされる程か弱い受け様で、不細工だけど何故か攻め様は気になって次第に
いつも傍に置いておかないと落ち着かなくなる。
保護欲が次第に愛情になる過程も素敵です。

内容は攻め様が同盟国の王に送る深紅の絨毯を探していて、ずるがしこいコガネムシが
その話を聞き、幻の深紅を持つと言うコチニールを捕獲し攻め様に売りつける事から
始まるが、その深紅はメスだけが持っているので雄であるコチニールには無い。
コガネムシは当然王に始末されるが、不思議と見ているだけで和むコチニールに
攻め様がハマって行く、そして攻め様の王妃の座を狙う強欲娘がコチニールを
排除しようと画策して、コチニールは誘拐されるが、攻め様の同盟国の王が偶然助けだし
事なきを得てハッピーエンドになるストーリーです。

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蟻の擬人化

本宮榎南さんの同人誌。
本宮さんが好きで、同人誌をどんどん読んでいくと、
正直言ってワンパターン(もしくはツーパターン)です。
でも!その、パターンが好きで購入してますから!!
問題ないですから!!

蟻とコチニールの擬人化の物語。
王として十分な能力、人望(蟻望)のあるベルと
ベルへの献上品(殺して、染液を作る用)をして差し出されたコチニール。
始めてみるコチニールに、ベルが溺愛していく・・・というものですが、
ただ、コチニールが弱い種族すぎて、本当に心配になってしまいました。

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