表題作朱鳥の啼くなる 下巻

森の野人と言われた受様をツガイと認めた皇帝・キン
攻様に見出されて凰として宮殿に上がった少年・ヤチ

あらすじ

※18禁
オリジナル小説。『朱鳥の啼くなる上巻』続巻。
唯一のツガイと認めたヤチが行方不明になり、キンの心は荒れ狂っていた。その上やっとの思いで探しだされたヤチは、初めて見出した時以上に酷く傷つきまるで息絶えてしまったかのようだった。なかなか目覚めぬヤチのため、キンは決断を迫られる事になる!!

作品情報

作品名
朱鳥の啼くなる 下巻
著者
本宮榎南 
イラスト
町九 
媒体
小説
サークル
ちゅぱかぷら<サークル>
ジャンル
オリジナル
発売日
4

(3)

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萌々

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中立

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趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
12
評価数
3
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

やっぱり健気でした!

人獣変化する鳳凰の運命のツガイの完結編下巻です。
この作家様のサークル同人誌作品はこの擬人化&人獣変化を書いているのですが
運命のツガイや運命の相手って言うキーワードも多いのです。
そして、両性具有&子供が出来て出産って言うファンタジーも多いのです。
この手の擬人化や、ありえない出産が苦手な人にはおススメ出来ませんが
いつも甘いハッピーエンドになる作品なので、ありえないファンタジーが好きなら
是非読んで欲しい1冊です。

朱雀神族の中に生まれる、特別な存在。
それが鳳凰であり、オスの鳳は皇帝となることが定められている。
通常、鳳には運命のツガイと呼ばれる唯一無二の存在・メスの凰がある。
運命のツガイを持たぬ皇帝が見つけたのは、森で『野人』として暮らしてきた小さな少年であった。
もっさり頭にガリガリの手足。口下手で思うことを上手く表現することも出来ない小さな存在。 しかし、皇帝にはたまらなく愛しくて……。

上巻で瀕死状態だった受け様を見つけ、今にもこと切れそうな受け様を必死でその火の
羽根で包み込むように傷を癒している攻め様。
しかし、いつまでたっても受け様は一向に目を覚まさない。
そして、周りの家臣や医師にも、不慣れな環境で精神的に目覚めないのではと言われ
森に帰りたいと言っていた受け様の願いを受け入れるか、苦悩する攻め様。
しかし、狂おしい程探し求めていた、最愛のツガイを手放すことなど出来なくて・・・

攻め様の苦悩は計り知れないのですが、目を覚まさない受け様は、攻め様の羽根に
守られる事が心地よくて、このままの状態でいたいと強く思っているから目覚めない。
でもそんなことなど知りもしない攻め様は、受け様をつれ、森へ行くのです。
そこで、攻め様は初めて受け様がどんな暮らしをしていたのか知る事に・・・
二人はこのまま離ればなれになる運命なのか?そんなギリギリの選択を迫られる。

攻め様は、自分が思う程受け様が受け入れてくれないと思い込んでいるのですが、
目を覚まさない受け様の姿を見ていると攻め様が受け様に未だふさわしくないと
思い込んでいくんですよね。
そして再び別れかと思った時に、何事にも心を動かす事がなかった受け様に変化が
訪れようとしているのです。
ラストはもちろんハッピーで、可愛い「ちいさい」も生まれる事になります。
それでも、雛が雛を生んだ感じで、受け様の天然的な可愛さは変わらないのです。
ちょっといつもより受け様が可愛そうな場面が多い作品ですがとても素敵な作品です。

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良かったね~

心から良かったね~と言ってあげたくなる完結。

下巻では、
お互いの愛情が、通じ合うまでが描かれています。
王の包み込むような愛情、
ヤチのつたないながらの愛情表現。
読んでいて心が温かくなります。

また、これは読む方によっては、苦手かと思うのですが、
2人の間に子供が生まれます。
その様子もとてもかわいいのです。
この子も次期王であり、いつか番いを迎えるのですが、
自分の番いがヤチ(母)のように、
ふらふらして、心配な子じゃないかと心配しています(笑)
本当にかわいい。

このシリーズは、国を代えて続いているようですので、
引き続き読んでいこうと思います。

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