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表題作恋になるまで

箭内功,25歳,合コンで出会った取引先社員
百瀬友哉,23歳,中堅化粧品メーカー営業

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

性格も好みも全く違う男たちの恋!!

同性にしか興味のない百瀬友哉は、同僚に頼まれて参加した合コンで知り合った、無愛想で野暮ったく見える箭内功が間違いなく良い男だと直感する。友哉はその後に企画されたバーベキューに箭内が来るよう仕向け再会するが、彼を助けようとして怪我してしまう。不自由する友哉に責任を感じた箭内からの同居の申し出に、彼を落とす絶好の機会だと喜ぶが、恋人どころか友人にもなれそうにない程そっけなくて……。

<ペーパー付き>
(出版社より)

作品情報

作品名
恋になるまで
著者
如月静 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778112301
2.8

(10)

(0)

萌々

(1)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
26
評価数
10
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

やったね××、今日はホームランだ(?)

非常に読みやすい!そして解りやすい!
狙った男を自分のモノにするため、偶然とはいえ運を味方にして自分に惚れさせることに成功して恋が成就するという、恋愛サクセスストーリー。
こう書いてしまうと、一体どんだけ狡猾なんだ?腹グロなのか?などと疑ってしまうのだが、まあそんな部分も無きにしもではあるが、頑張る男は気持ちいいほどに結構イイ奴。
そこに、男ならではの趣味が介在したからこれは男同志だったんだよねwwという、結構気分のよいお話です。
そして、ラストの攻めの豹変もちょいツボります♪

百瀬が同期の誘いでしぶしぶ参加した合コンで出会った取引先の社員・箭内は、見た目ちょっとヤボったいのだけど、友哉の愛の狩人センサー(?)が光って消えないほどに、残りものには福(爆)ではないが、まあ、磨けば光る珠であり、恋人にしたい!と思うほどの男だったわけです。
百瀬は見た目もよく、女子にも注目の的だけど、相手にされない箭内をうま~く気遣って会話を進める。
このあたり、狙っているとはいえとっても自然でした☆
そんな後日、また合コン延長でバーベキュー大会があり、そこで怪我をした百瀬は不自由な為に箭内の家にお世話になることに。
そこで同居が始まり、ある意味、百瀬の箭内落とし作戦が始まるのですww

しかしね、落とすからといって女子みたいな作戦ではないんです。
百瀬が彼を好きだと言ってきた女子に忠告するシーンがあるんですが、それを彼はきちんと実践してるだけなんですよね。
しかも無理をしていない。
箭内がプラモデルが好きだと知り、それを一緒に愉しむ度量がある。
そして、押しつけがましくない範囲で、自分好みに、箭内が新しい自分を発見して驚きと共に喜びも持てるように、うまく変身させる。
強引なようでいて、ちゃんと相手を尊重して、適度に快適に互いが過ごせる距離とか色々なモノをバランスよくわきまえた、いい男だと思うんだ、百瀬は。。。
一緒にいて居心地のいい奴と思わせる、それが一段階。
そして意識している事を知り、嫉妬へと持って行く。
だけど、この意識というのは偶然だったんですよねwww
まあ、よくあるやつですよね♪
ここまできたらあとは、結構障害あっても上手くいくでしょう。

百瀬がゲイであることを知って、また本人も社内恋愛は嫌ということで予防線に百瀬を彼氏代わりにしている、先輩社員の涼子という存在が、最初百瀬の恋路を応援する役割だったのに、ちょっとウザくなってきた時はどうなることやらと思いましたが、それもどうにかある意味上手く作用したようです。

何と言っても、二人が好きと認識した時の箭内の変身が見ものでした♪
結構地味で、あまり積極的ではなさそうな雰囲気なのに、ちゃんとというより、それ以上にオスでww
そして学習能力スペックの高さ!
難か笑っちゃいますよ。

互いにリーマン同士とはいえ、余り働くシーンがないのはちょっと残念(作者さんも後書きで述べてますが)ですが、それでも、女性の恋愛成就モノとは違った男ならではの攻め方みたいな部分がはっきりくっきりと、とても解りやすく描かれていて、好感の持てるお話でした。

3

狙った獲物は逃がさない、小悪魔受け様です。

自分に自信が無くてヘタレ気味で鈍感な朴念仁の攻め様
だけど、その素材はとっても良くて、受け様は一目で獲物認定する。
そんな受け様の駆け引きめいた手管に翻弄される攻め様とのラブです。
受け様はゲイなのですが会社の同期に誘われ行きたくもない合コンに
参加するのですが、そこで見た目野暮ったくていかにもな感じの
攻め様と出会うのですが、受け様は攻め様を見て、隠れて見えない
ながらかなり整った顔で一目で気に入り、その後しばらく話した事で
一層惹きつけられ、絶対モノにしてやると・・・
合コンの後に誘う事にしたのに気が付けば既に姿なく地団太を
そして社内でカモフラージュで恋人の振りをしてる友人で上司の偽恋人の
協力&アイディアで再度同じメンバーを入れたメンツでバーベキューを
する事になり希望通り攻め様と再び会えて今度こそはと張り切る受け様
しかし、ハプニングで受け様は怪我をしてしまい、責任を感じだ攻め様と
面倒を見て貰う事で治るまで同居する事になるのです。
受け様は思った以上に思い通りに運び嬉しいと思っていたのですが
攻め様にはなかなか色気も何も伝わらず、逆にそっけなくなり過ぎて
嫌われているのではないかと不安になる受け様。
でも、お互いに遠慮していたためとわかりその後は仲の良い友人の
様になって行きます。
受け様は攻め様の趣味のプラモにも純粋に興味を持ち二人で作成したりと
今まで以上に楽しい日々を過ごすことになるのです。
そんな時に攻め様は受け様が浴室で成人男子の一人嗜みの現場をちらり
垣間見てしまい、欲情しちゃった自分に唖然とします。
気持ちよりも身体の方が先に反応しちゃってるんですが気持ちは鈍感
そして攻め様は職場の女性に受け様と連絡先を聞かれ咄嗟に嫌だと・・・
それを後日その女性から告白された時に知った受け様は攻め様を
絡め取る為の当て馬にその女性を利用しちゃいます。
うまうまとそれに乗ってしまう攻め様、受け様は後一押し!
最後にちょっとした誤解がありますがそれは攻め様が受け様を好きだと
自覚したゆえですから受け様も冷静に対処してハッピーに持ち込みます。
ノンケを落す受け様の肉食系テクニックにニンマリしちゃいます。

2

恋は弱肉強食…、厳しい世界です。

「ショコラ文庫創刊1周年記念ショートブック全員サービス」
に応募するため、購入しました。

好きな人を手に入れるためなら、使える人は容赦なく使うとは…、
ちょっと酷だと、ちょっと怖いと思いましたが、
恋も弱肉強食の世界なのだと改めて思いました。
体は「受け」でも、恋愛に関する考え方は「攻め」でした。

すれ違いもあったりして、もうダメかと少しヒヤヒヤしたりもしたけど、
無事に結ばれて安心しました。
足の怪我が報われて良かったです。

後半から二人の視点を交互に書いているのは良かったのですが、
視点が変わる時は区切り線か何かを挿入してほしかったです。
視点の切り替わりの目印が何もないので、
「あ、この人でなくて、あの人の視点だったのか」
と読むたびに修正しないといけないので不便でした。

今回の評価は、あまり迷わず「萌」です。
桜城やや先生のイラストも良かったです。

2

ありふれた日常の恋

百瀬友哉は、恋愛対象が同性であるゲイ。
けれど、そのことを回りにカミングアウトしてるわけでもなく、見た目も清潔感もある友哉は合コンの客寄せパンダとしてとても誘われやすい。
友哉自身は、そんな合コンをめんどくさいと思っていたのだが、その合コンで知り合った無愛想で野暮ったく見える箭内功が間違いなく良い男だと直感し、彼を落とそうと決意する。
友哉はノンケの男を落とすことに燃えるたちだったのだ。
友哉はその合コンで、何とか箭内の連絡先をゲットしようと思ったのだが、箭内は友哉が連絡先を聞く前にさっさと帰ってしまい、連絡先はげっとできず。
何とか、箭内と接触する機会を持ちたい箭内は、その後に企画されたバーベキューに箭内が来るように仕向け再会するが、彼の荷物もちを手伝っているうちに怪我をしてしまう。
責任を感じた箭内が不自由をしている友哉を助けるために、同居を持ちかけてくれる。
友哉は、箭内を落とす絶好の機会だと喜ぶが、箭内の態度は、恋人どころか友人になれそうにない程そっけなくて……

という話でした。
割とそっけないというか、落ち着いた話。
大きな事件があるわけでもなく、どちらかの性格が派手なわけでもなく。
ただちょっと友哉は自分を正当に評価しているから、それなりにモテてはいるけれど、だからといってそれにあぐらをかいているわけじゃないし、あっちこっちを食い散らかしているわけでもない、どちらかというと一途な方で。
箭内はプラモデルオタクで、見た目もこだわらない方だから、あまり女気もない感じ。
なので、友哉目線で、自分の気持ちが箭内に伝わっているのかどうかわからないからドキドキして。
ちゃんと箭内目線での部分もあるので、そこは実は箭内の気持ちの揺れもはっきり書いてあって。

普通のBLを読みたいなー……と思ってる人にはぴったりだと思います。
燃えるような恋ではなくて、ごくごく普通のありふれた日常的な恋。

でもこういうまっすぐな作品は少ないと思うので、オススメします!

1

打算的な受

朴訥な攻×積極的な小悪魔受…って好きな設定のはずなのに、不思議なほど萌えませんでした。

合コンで出会った無口な男・箭内に、本人にはそうと悟られないようアプローチするゲイの友哉。怪我を切欠に箭内と同居することになった友哉は絶好のチャンスとばかりに彼との距離を縮めて行きます。

利害の一致から友哉と恋人のフリをしている同僚・涼子、合コンに誘ってくる同期・小出、その他にも箭内の同僚や友哉にアタックしてくる女子など、話のスケールの割に登場人物がやたら多くて、肝心の二人の話がボヤケてしまった印象です。

箭内にヤキモチを焼かせるため(?)に箭内の同僚の女性とデートしているところをわざわざ彼に見せつける…という展開もよく分かりませんでした。箭内が友哉に何も感じていないなら意味のない行動だし、逆に友哉が箭内の好意を確信しているならすごく打算的というか、あざとい。どうやら後者のようでモヤモヤしました。

友哉は箭内のことをまんまと落とせて満足ですかねぇ…。

2

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