あさぎり夕×あさとえいりで贈る年の差ラブコメディ!

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表題作傲慢は紳士のたしなみ

レイモンド/イギリス侯爵家二男で実業家/27才
榎本昴/孤児院育ち/18才

あらすじ

外国にいる「足長おじさん」との対面を夢見て英会話スクールに通い始めた昴だが、ハンサムな講師・レイモンドは昴にだけ意地悪。しかし夢に見た足長おじさんとの面会場所に現れたのはまさかのレイモンドで…!?

作品情報

作品名
傲慢は紳士のたしなみ
著者
あさぎり夕 
イラスト
あさとえいり 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044550585
3

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萌々

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(2)

中立

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趣味じゃない

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レビュー数
2
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

足長おじさんは傲慢な子供?

年の差ラブコメディってなってるけどコメディーな感じは
しなかったような気がします・・・
どちらかと言えばシュールな感じかなぁ~
母の顔も知らず、父親には4歳で捨てられ孤児院で育ち
高校からは名前も知らないし教えて貰えない足長おじさんの
援助でアパートで一人暮らしをしながら勉強をしている受け様
いつか恩返しがしたいと思っていますが受け様は可愛い顔に
思った事をはっきり言うかなりキツイ性格をしているのです。
将来を見据えて英会話教室にバイトをやりくりして
通っているのですが、そこで全て揃っているかのような
外国人講師と出会うのですが受け様にだけはかなり辛辣
受け様はかなり毛嫌いをしていて、受け様の生い立ちも
全て承知しているのですが受け様にとっての聖域である
足長おじさんを侮辱されてからは更に嫌っているのです。

そして大学も合格し高校卒業の日に会いたかった足長おじさんに
会える事になった受け様・・・でもそこにいたのは苦手な講師の
攻め様だったのです。
パニック気味で失礼な言動三昧なのですが嫌だと思っても
変わらない事実で、受け様は納得がいかないが同居する事に

この流れだと好きな子をいじめて、そして陰ながら援助して
見守ってきたみたいな感じですが大間違いです。
攻め様はかなりのリアリストで受け様を利用する為に援助を
受け様も利用できるものは何でもするタイプなんですが
さすがに唯一心から甘えていた人が攻め様だった為に動揺
でも、攻め様に足長おじさんの為ならなんだってすると
前に話していた為に言質を取られる形で暮らすことになります。
攻め様に酔った勢いで押し倒されて無理やり抱かれてしまう
それからも今まで世話になった代わりとばかり抱かれます。
受け様は1度抱かれれば後は何度でもみたいに開き直ります。
甘い関係には程遠いんですが、攻め様の背景を知るたびに
攻め様に対して違和感を持っていた受け様は真実に近づく
それは、あまりに子供みたいな感情なんですよね。
生まれながらに侯爵家の後継者から外され、己は経営方面担当で
伯爵家の兄の為に仕事をするように育てられた為に兄に対して
僻みや嫉妬など様々な思いを抱いて屈折した性格なんです。
そして紳士の嗜みのように福祉にいそしみ恵まれない子供の
援助をしている兄を別の意味でこき下ろしたい為に選ばれた
受け様、兄が援助した子供よりも自分が援助した子供の方が
優秀だと世間に知らしめることだったんですよね。
賢い受け様はその事実を突き止めて、攻め様の希望にそった
行動をしますが・・・・

このお話ではラブなんて可愛いのは出てこないのではと思います。
受け様は後半で己の気持ちを自覚してしまいますが攻め様は
その手の感情はどこかお子様なので感情がきっちり育って
いない感じで終わってしまいます。
でも、したたかな受け様は攻め様を離さないと決めるのです。
18歳の受け様の方がとても大人だと思ってしまう内容でした。

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予想と違う意外さが面白い

昴(受)の視点でストーリーは進みます。

孤児院で暮らす昴は、大学までの学費を提供してくれる「あしながおじさん」と10年間文通をしており、会えるのを楽しみにしていました。ところが、「あしながおじさん」は20代の傲慢な青年レイモンド(攻)と分かり…という話です。

レイモンドは傲慢で自分勝手で、未成年の昴を強姦するという「あしながおじさん」らしからぬ男ですが、実は優しくて、二人は両想いのハッピーエンドになるかと思いきや、そう素直にはいかない展開が、私には予想外で面白かったです。

セレブな攻に愛される受を望まれると期待外れに終わる気がしますが、王道に飽いた方、弱い部分もあるけれど強かでたくましい主人公がお好きな方にはお勧めだと思います。

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