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初めて読んだ先生でしたが、とても読みやすい文章でした。クドくなく、一文一文が簡潔です。BL小説って読んでいて読みづらいなーと嫌になることがたまにあるのですが、この話はそれがなかったです。
ちょっと天然で、ブラコンで、革が大好きなタラシな受け。特徴が満載ですが(笑)かわいい受けでした。でもそれより気に入ったのは攻めの方。受けをおちょくったりするんですが、行動には優しさを感じるところがあってキュンキュンしました。
読んでいて、もう少し期待しちゃったのは受けと兄との関係ですね。過去に何かあったのかな?と思わせる描写だったのですが、特段なかったようで。ただ単に当て馬的な役割だっただけなのかな?
高級クラブでボーイとして働く恵は、元々は革職人として工房に勤めていたのだけれど、その工房が閉鎖することになり、自身だけでやっていくために、お金を貯めるために、高級クラブでバイトをしていた。
ただ、どこか浮世離れしているところのある恵は、食器を割ってしまったり、注文を間違えてしまったり、と何かとミスが多い。
おまけに見た目がいいものだから、クラブの女性からもやかまれる。
そんな時、お客としてやってきた柏木が、工房に勤めていた時に自分が作ったシガレットケースを持っていたことから、ついうっかりうっとしりた様子を見せてしまう。
そのことがきっかけで、ホステスのやっかみもあり、柏木に誤解を受け、強引に唇を奪われてしまう……という話でした。
その後、恵は柏木のことを警戒しつつも、柏木との距離を狭めていって……という話でした。
うまく説明できないんですけど、ぼんやりしている恵とイジワルなようで甘い柏木。
なんだか、あったかくて、とても好きだと思いました。
難しいことは言葉にならなくて、それでもやっぱり甘いものは甘いのだと思います。
主人公の恵をもっと変態にして欲しかった。そしたら、もっと個人的に楽しめた。
職人さんの手てエロいんですね。(そんなこと言ったら怒られそうだから、これはBLに出てくる職人さんだけです)
柏木に俳優である兄と比べられ、兄は腹黒で弟はポヤッとしてると言われ、恵が「腹黒じゃないし、ポヤッともしてません」と反論したのが萌えでした。
革を撫でる手付きがエロいとか、じじいタラシだとか言われて恵は否定。その、無自覚な恵と柏木の突っ込みが面白い。
恵が作った革のシガレットケースを柏木が使っていて、それがきっかけで始まる恋愛だけど。
恵にしたら、柏木が自分の作品を使ってくれているという認識があるから、そっから始まる思い込みとか勘違いの好きですよね。
そういうのも嫌いじゃないけど。むしろ、理解できる。でも、恵は最初に合意ではないセックスもさせられていて……普通なら怒るところだけど、ポヤッとしてるから仕方ないね。
柏木も恵もちょっとズレてる。
柏木が恵とそうなりたいと少しからかい気味だけど伝えてるのに、恵は柏木が兄に気があると思っていて、柏木は恵が兄の方に気があると思っている。
兄の身代わりで抱くとか抱かないとか、身代わりでも良いから柏木に抱いて欲しいとか……変な駆け引きして遠回りしてる。
柏木に懐いても良いかと聞き、自分の事を鬱陶しいと言った恵に拍手したい。
最初、この子(恵)アホの子なのかと心配しましたが
ただのブラコン革フェチでした(^^;)
革と兄の事意外は本当にどうでもいいのか
生まれながらの性格なのか、こっちまで心配してしまいそうなほど
ポワポワしてる子なんですよね。
その態度が被虐心を揺さぶるのか、
攻様に苛められてるというか、振り回されてるというか
とにかく恵にお兄さんよりも自分を見て欲しいんです!!(笑)
その兄ですが、ブラコンになるほどなんだから、
どんなに良いヤツなのかと思っていたら、えっ何この態度
すごい恵に対して俺様なんですよね。
だけどその態度も自分を愛して欲しいが為の裏返しみたいな?
まぁもうちょっと素直になりなよお兄ちゃん。
でもそんなお兄ちゃんの内面を知ってか知らずか
マネージャーの鈴木がそんなお兄ちゃんを支えてる気がvv
この2人で1本読みたいかなぁ(^^)
ブラコンの(元)革職人の受けが、
攻に翻弄されながらも、攻の手助けを元に
革職人として、取り組んでいくお話。
いきなり、強姦があったりとかするんですが、
受の天然?具合のあかげか、全く軽い事故扱いです(笑)
個人的には革職人ということで、革小物が物語に出てくることが
面白かったです。
革の小物は、使っていることで、味が出てきたり、愛着が出てくるからこそ、
職人の受も、革に変態的「愛」を感じてるのかもしれません。
ほんのりしたいときに、お勧めです。