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表題作青の怪盗

学園の自治執行部委員長(青い豹) 鷺宮多佳志・3年生
自治執行部書記 千種颯貴・2年生

その他の収録作品

  • 『偽・青い豹』現る!
  • あとがき

あらすじ

「躾のなっていない子にはお仕置きと昔から決まっている」
ある豪邸から祖母の思い出のネックレスを盗み出そうとした玉鳳学院の優等生・千種。
カリスマ生徒会長・鷺宮にその秘密を握られ生徒会室に呼び出されるが、実は鷺宮こそが世間を騒がす怪盗『青い豹』だった!!
凄腕怪盗の鷺宮にネックレスの入手を条件に体を奪われる千種だが、鷺宮の意地悪で激しいセックスに身も心もとろとろになって!? 燃える愛とスリルとエロス!!

(出版社より)

作品情報

作品名
青の怪盗
著者
遠野春日 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784799711279
2.8

(5)

(0)

萌々

(1)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
13
評価数
5
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

怪盗ロマンスin学園モノ

作品や作者さんやレーベルによって、それぞれに対応したハードルを持ってきて「うんとこしょ=3」と超える作業をいたすのですが、何だかこれはなかなかに、昔懐かしいというか、乙女心をくすぐる設定がありまして、思わずティーンエイジャーになった気分がいたしました♪
なんでもありを可能にする金持ち設定は最強です!
青の宝飾品を専門に狙う怪盗”青の豹”、そして容姿・才能・家柄共々、学園の非の打ち所のない設定の生徒会執行委員長。
主人公は、学園一の美人(?)な、気の強い書記(時々女装)。
怪盗モノと学園モノがミックスして、とても高校生とも思えないエッチがあったりとか、ロマンス感が満載でしのたで。
謎解きとか、ミステリー色は、物語に色を添えるもので本格的ではないので、そのあたりはご愛嬌、そこをつっこんではなりませぬねw

祖母が祖父に送られた大切な「やわらかな青」というスターサファイヤの首飾りが騙し取られ、それを奪い返したいと願っていた千種は、青い豹がそれを盗み出すという予告を出したと聞き、その前に盗みに入ろうとしたのですが、間一髪で彼に横取りされてしまう。
翌日、自分が憧れている委員長の鷺宮に呼び出され、昨晩千種が落とした懐中時計の飾りを見せられて、彼が忍び込んだこと、そして鷺宮が青い豹であることがわかる。
千種の話を聞き、それを取り戻す代わりに君を僕にくれないかと持ちかける鷺宮。
実は鷺宮は千種を意識しており、千種も鷺宮を好きだったことから、両思いだったことがわかるのです。
そして、二人はやわらかな青を取り戻すために、その現在の持ち主である家のパーティーへ出かけるのです。

話としては、そんな展開ですので、やはり、「怪盗」という響きにイメージする優雅さとか、万能の委員長と美貌の書記、委員長のとても高校生と思えないエッチ運びとか、上流階級の生活とか、浮世離れがこれが実は萌え対象の全てなんですね♪
そういう世界が軽く描かれているところに現在萌えはないのですが、なにげにそれに憧れ夢見たた子供時代というのを思い出させるという点で、ある意味ノスタルジックロマンスでありましたよ♪

『偽・青い豹 現わる!』は副委員長・白河がかなり絡んできます。
本編で、鷺宮と白河はデキているんだと思っていたと千種に言わしめた白河は実は、千種が聞いたらびっくりするような人と恋人だと語っておりましたが、それが、学者肌の数学の教師だったのです!
彼が、理事長の娘に気に入られているのが気に入らない白河。
そんな時、理事長の娘が二十の誕生日に譲り受けるサファイヤの指輪に青い豹から犯罪予告が届き・・・
明らかに鷺宮ではないことから、彼ら三人が手を組んで犯人を探し出す、というお話になっております。
これもまた軽めのお話ですが、やはり案の定白河攻めでしたw
これははずさないだろう!違ったら泣いちゃうよwwwってなシーンはちょっとだけよでしたが、十分に妄想をかきたてるものでおいしゅうございました。

きっと夢見る夢子さんの時代に読んだらドキワクする話なんだろうな~と、昔を懐かしみこの評価でありました♪

2

仄かに漂う時代ロマン風怪盗ラブ

どこか古めかしくロマンを感じさせる時代、作者は昭和頃で、戦前戦後は不明なんて
あとがきで記されているようですが、雰囲気としては大正ロマン風か昭和の初期って
雰囲気がぴったりの作品だと思います。
その時代に現れる「青い豹」、青い色つきの宝石ばかりを盗んでいる怪盗ですが
実はそれが、まだ学生で、生徒会委員長なんて肩書がある学園の信頼も厚い好人物。
そして、相手役はお堅い美人と言われている生徒会書記の受け様。

受け様は亡き祖母が偽宝石商に騙され奪われた祖父との思い出の品の宝石を
取り戻す為に、何年もかけて行くへを探し、やっと見つけたと思っていたら
怪盗の盗みの予告があったことから、その前になんとか盗み出そうとするのですが
あと一歩と言うところで失敗に終わり、更に自分の素性がバレる落とし物まで
してしまい、翌日密かに憧れていた攻め様に呼び出され、盗みに入った事を暴かれ
そして同時に攻め様が怪盗だと知る事になるのです。

受け様から宝石を取り戻したいと言われ、その見返りを受け様自身と言い切る攻め様。
前から受け様が欲しかったと告白されるが受け様は自分にそんな魅力などないと
思っている事で、信じきれない。
でも宝石は返して欲しいので攻め様の言う交換条件をのむ事に・・・
基本的に相思相愛の二人なので、特に擦れ違いも無いままにくっ付きます。
ただ、宝石が偽物だった事から二人で本物を奪い返しにいくのですが
ラブストーリーと怪盗物のスリル感を味わえる作品になっていました。
イラストとストーリーがマッチングしていてとても雰囲気が出ていると思いますね。

書下ろしは受け様と恋人同士になってスリルを味わうような怪盗を二度とする予定が
なかった攻め様の、プライドを傷つける出来事が起こります。
偽の怪盗が現れるんですよね。
それに書下ろしは攻め様の幼なじみで生徒会副委員長と数学教師の年の差カップルも
参戦していて、偽物を捕まえる為に謎解きをしながら解決する探偵&怪盗ものに
なっています。
攻め様とはまた違った親友の白河の美貌とは違うギャップも楽しめる書下ろしです。

0

高校生美少年トリオに仄かな萌え

私の中で遠野さんの作品は大人同士で受けは美人ってイメージが強いので、高校生カプって珍しいなと思い興味が湧いたのが読むきっかけ。

千種は祖母の形見のネックレスを取り返すべく、とある豪邸に忍び込んだものの、世間を騒がせる怪盗<青い豹>(鷺宮)と時間差ですれ違ってしまう。
それを機に今まで高校の自治会繋がりでしかなかった二人だったが、鷺宮にとっては正体バレ、千種にとっては口止め&弱みを握って一気に接近。
カップル成立って過程をあっさり目に済ませて、ゴージャス高校生美少年トリオの怪盗側としての企みに内容を割いている感じかな。

他のBL小説を比べてこれは短時間でサックリ読めたので読む人によっては手応えが軽すぎて物足りないかも知れないけれど、個人的には怪盗モノのノリを楽しめて満足。

鷺宮は将来スーパー攻め様(+俺様)に成長しそうな貫禄があるし、千種は受けというより女の子っぽいけれど(実際女装を披露して活躍しているし)、さりげなく頭の回転が速いから助手役がバッチシ嵌っているかな?

もう一人、幼なじみ関係ってのもMy萌えツボにあるので、副会長の白河が三人の中で何気に好みだったりする。
ホント言うと,この子が実は年下攻めってのがちょっぴり惜しい!!って内心思ったけどね。

0

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