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感想書きたくて再読。
高校教師とヤクザ。高校時代からのくされ縁というか、お互い離れがたいのですな。
これまでずっと相手の気持ちに気づかないふり、自分の気持にも蓋をしたままの二人の関係が、逃避行をしながら変っていく。
終わり方もまたかっこいい。質の良いロードムービーを観てるような、ああー、もうなんだろう西田さん大好きだ。
もう1本は、花嫁の父と花婿の元カレのお話。こんな設定でここまでの面白さ、西田さん以外誰も描けないよねと感心するばかりです。
西田作品の特徴です。読んだ瞬間読み返したくなる。この作品も映画的でドラマチックで本当に良い。元同級生・教師ユウジとヤクザ姫ちゃんの愛の逃避行の物語です。前半ではユウジが生徒に信頼される本当に良い教師ぶりが描かれてるんだけど、その生活も職業も全て捨ててユウジは姫ちゃんに自分の一生を捧げるのです。
西田作品は両方攻めっぽく見えるのが多いですが、これははっきりしてます。姫ちゃんは受けです。リバは想像できない。もちろん女性っぽくはないし、髪がちょっと長い位だけど何とも言えない色気がある。濡れ場も他作品よりたくさんありますしね。西田さんの描くヤクザ受けは最高です。
ユウジの心境は宇多田ヒカルさんのprisoner of loveの歌詞みたいです。「退屈な毎日が急に輝きだした あなたが現れたあの日から」という部分。姫野もユウジを愛してるけどユウジは姫野という存在に囚われた人生。それはもう運命的に。
ユウジのセリフがいちいち男前で良いのです。オモチャみたいなネックレスをプレゼントして「外すと俺が可哀想だろ」と言う場面とか「死ぬ時は一緒だよ。姫ちゃん」とか…あれ彼は絶対本気で言ってるからね。姫野は人を殺しているし2人が長生きできるようには思えない。そこがまた物哀しい。
女性の登場人物も素晴らしくて、妊娠した女子生徒が姫野の危険性とそれに狂気的に惹かれてるユウジを本能的に察知して遠ざかる所とか、ユウジの強さも姫野の弱さもお見通しのハワイのおばあさんとか…女性は強いな、と思いました。
フェイスという本にユウジと姫ちゃんのその後が載ってるみたいなので早速購入しました。届くのが楽しみです。
題名は「天国も地獄も」なんですが、お前と一緒なら天国へも地獄へも行ってやるぜ。
この二人の関係、何か映画を見てるみたいなんだけど、すごく好き!
決してネガティブじゃないんです。
ネガティブをポジティブが引っ張っていく。
この場合のネガティブとは、性格が暗いとかじゃなくて、生き方がネガティブってことなんですけどね。
この二人、一生逃げおおせて欲しいよ。。。
生徒に頼りにされて、力になり、導く役割をしている教師の城田。
そんな彼には、ヤクザの姫野と高校時代からの付き合いがある。
姫野が殺しをし、城田の望むヤクザの世界から足を洗おうと考えたとき、「一発やらせろよ」と城田へ電話をかける。
ヤクザはしていてもとりあえず人の道にとどまっていたのが、人を殺したことにより、道が違ってしまったと考えた姫野の考える、城田への決別の為の踏ん切りだったはずが、
城田も一緒に逃避行へというくだりに、
城田は決して、姫野の場所まで自ら堕ちてしまったのではなく、時折はさまれた高校時代のエピソードからも教師としてのエピソードからも、彼は姫野を見守り支えてやる役割を担っている、実に実に男前な男なんだという部分がたまらなくイイ男だと感じます♪
お前の人生半分背負ってやるよ、なんて恩着せがましいセリフは一切ないけれど、この二人はきっとそうだと思う!
こういう愛情は、実に渋くてカッコイイって思っちゃうv
とりあえず、ハワイに着いた二人が訪れた先のおばあさん、、ボケているのか正常なのか定かではないけど、死を体験したものだけに分かる共感というのか、何か、実におばあちゃんなのに男前で、この人物もよかった♪
このハワイまで、姫野に復讐で追いかけてくるヤクザを一人殺してしまったことで、姫野と同じになってしまった城田。
彼等の天国を求める旅は続くのでしょう。
願わくば、数十年後、きっとどこかの外国の片隅で、観光客相手に怪しげな土産屋をやっている初老の二人という姿が想像できてみたりwww
そうあって欲しいと願わずにはいられません。
『花嫁によろしく』これはひょっとしておやじ受けになるのだろうか?
好きだった相手が女性と結婚することになり、参加した披露宴で、新婦の父親が後ろにいるとは知らず、彼との関係などを話していた主人公。
その後、色々話を聞きたいとアプローチがあり、二人は会うことに。
新婦のよさを語る父親と、好きだった相手の良さを語る主人公。
互いに大切なものを手元からはばたかせた二人は同じ境遇なのかもしれない。
そんな一夜の慰め会いの関係だったはずだったのにwww
このお父さん!?もしかして過去に男との経験アリ?
そんな疑問も抱きながら、これから何だか・・・なしんみりがユーモアで終わる西田節な作品でした。
表題に完全なる結末と完結がなく、未来に託した終わりになっているのはいいと思う。
きっと西田の兄貴だから、幸せが待っているに違いないから!
あとがきマンガはいつもの鳥さんでしたw
酋長は最近見てないな~www
なんだかタイトルが某百均のコーナー名みたいになってますが、裏鉄板といえばこの方。裏にする必要はないんですけども、画がね、もう、『モーニング』なわけです。(昔のイメージ。)しかしながら、わたしの萌えツボを余すことなくグイグイ刺激してくださるのです。
男社会の男女関係ならぬ、男男関係といえばこの方。ホモソーシャルな世界の中での同性愛。男が男のままで男に惚れる。それを恋と呼ぶところがBLなのでしょうか。間違っても「好きだよ(らぶ)。」なんて甘いセリフは言わせない。言わせたとしても、男が男にそんなこと言うかよっ!ていう照れくささがいつも見え隠れしているところがなんかリアル。表題作の他、短編「花嫁によろしく」が収録されています。(かつて付き合っていた新郎の披露宴で主人公が出会った花嫁の父との、色んな意味での男の交流を描いたお話。)
高校で出会った城田と姫野。城田は教師に、中退した姫野はヤクザの道に進みます。この二人が出会った時からすでに運命づけられていたと匂わせる描き方がとても素敵。城田は姫野に足を洗って欲しいと頼む。姫野は受け合うかわりに城田に交換条件を出す。…その後、なんやかんやで愛の逃避行へ。この辺の展開は是非読んでいただきたい。(画に抵抗がなければ。)逃避行先でステイすることになる家主で、城田の知り合いのおばあちゃんがカッコイイ。このおばあちゃんのエピソードが実に映画的で涙してしまいました。
この方はいつも展開が速くて、唐突に終わってしまう感じがするんですけど、濡れ場もね、激情のままにといった感じで男らしくてね、わたしとしてはこれだけツボを刺激してくれればね、十分満足なんです。ただ、他の作品で突然チューしちゃう恋の幕開けはさ、男らしくもあるんだけどいつも「えっ」て思います。あと、毎回やる気のなさそーなあとがき四コマ漫画もツボです。
なんだかさぁ、だいの大人がって感じですが
存外、可愛い男☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆ 結論から言えばそれです。
一端のヤクザで、口では・・・なものが実際はというとな
反比例の部分が可愛いと思えてしまうから仕方がない。
西田東さんの漫画も久しぶりなのですが、まぁ美味しい。
これまでの漫画もついうっかり読み返したくなるから困る(ドコカニアルノダケド
お話は、高校の時の同級生だった二人が再会し、
教師とヤクザ、位置的には真逆な仕事に付いている二人の~なお話なわけです。
好きな相手のために、好きな相手と一緒に。
「好きだ」「惚れた」言葉にしないからこそ伝わるという感じも
またイイですね。
イイ雄同士のぶつかり合いw
「俺の中に入れ」のひとコマが好きです。繰り返し眺めてしまう
■花嫁によろしく■
短編ショートですな。
新婦の父と~のアレヤコレヤ
なにかにつけて、受が一途なのがすごく切なくて可愛らしい