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表題作指先から媚薬

森近の同僚
美人会社員 森近 27歳

その他の収録作品

  • 君は媚薬(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

美しい容姿を持つ会社員の森近は、過去のトラウマから同性愛者を毛嫌いしていたが、ある晩、何者かに襲われ快楽を植え付けられて!?

(出版社より)

作品情報

作品名
指先から媚薬
著者
上川きち 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344826021
3.1

(50)

(5)

萌々

(12)

(22)

中立

(6)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
11
得点
145
評価数
50
平均
3.1 / 5
神率
10%

レビュー投稿数11

スリルあるサスペンス作品

2013年4月頃に、いつもの書店でフェアがあり、その時に初めてこの作品を知り、
フェアの機会に新本で購入しました。

読んでみて、1~2時間もののサスペンスドラマみたいな感じで、とても面白かったです。
帰宅直後に暗闇で突然、男に強姦されるという強烈な場面から始まり、
強姦された時の指の感触だけを頼りに、社内の同僚たちに体を張って
一人一人 探りを入れて、危ない目に遭っているところを何度も暗闇で
犯人に助けられますが、とてもスリルがあり、グイグイと作品に惹き込まれました。
一度、読み始めると、最後まで読むのが止まりませんでした。

受けの生い立ちや境遇、犯された要因となったと思われる過去の話や、
犯人が判明した後の受けの心境の変化など、適度に萌えました。

受けと同じように、やはり強姦したことは許せないですが、
その後の受けに対する接し方などは、攻めに対して好感を持ちました。

攻めは猫を飼っているのですが、猫の名前は「モチ」です。
1回目に読んだ時は、猫の名前に対して全く何も感じなかったのですが、
攻めの受けに対する想いが再燃して執着しているのを十分に理解して、
2回目に読んだ時に、
ふと「モチは、森近の、森のモと近のチを取って名付けたのではないか」と閃きました。
一度そう思ってしまうと、本当の名前の由来が仮に色が白いからモチ(餅)だとしても、
どうしても森近さんの名前から取って付けたとしか思えなくなってしまいました。

1話目に攻め候補の人たちの氏名、年齢、所属部署や性格など様々なプロフィールを
知ることが出来ますが、意外と受け自身のプロフィールは明記されていませんでした。
受けの森近さんの年齢は、攻めの年齢から知ることが出来ますが
(攻めの名前はネタバレになってしまうので伏せておきます。)、
数回ほど読み返して確認した限りでは、下の名前は一度も出てきませんでした。
今回、購入した際に付いていたフェア特典に、「実信」と明記されていて、
そこで初めて下の名前を知ることが出来ました。

あとがきによると、6話目の濡れ場のシーンについて、
詳しい内容は此処では割愛しますが、
雑誌の掲載時の内容を加筆修正したということでした。
雑誌掲載時の分をカバー下(表紙と裏表紙の両方)に載せているということで、
雑誌掲載時に知らなかったので、この配慮が嬉しいです。
今までBLに限らず少女漫画や少年漫画など多数の単行本を読んできましたが、
全てのジャンルの中で貴重な資料を収録している単行本は、この作品が二冊目です。
もしバックナンバーも絶版で入手困難だった場合は、雑誌掲載時と単行本の違いを
比較することが不可能で、それが単行本一冊だけで可能になるので、
ファンだけではなく全ての読者のことを思っているのだということが伝わってきました。

また、あとがきの最後には、2013年9月末日までの期間限定で、
上川先生のウェブサイトでコミック発売記念の専用ページが
公開されているとのことでした。
この一文を見た時はヒヤッとしました。
購入しても積み本の消化が追いつかず、今回は運よく新刊の
『エゴイスティック トラップ』のレビューも兼ねて
未読本の中から優先的に読みましたが、幸いにも期間内に
読むことができて安堵しました。
もう期日が迫っていたので、慌てて記念ページを閲覧しました。

今回の評価は、「神」と「萌×2」で迷いました。
物語の内容や展開、舞台設定や人物設定、絵など、不快な点などは一切なく、
全体的にバランスが取れていて、実際には、あまり迷わず「萌×2」です。
しかし、それらに加えて、カバー下に雑誌掲載時の漫画を掲載していることが
「神」評価にした一番の理由です。
貴重な資料を盛り込んで、一冊のコミック、一つの作品として作り上げたことに対して
「神」評価を付けたいと思いました。

15

仕事に支障が出るほどの魔性の美人 www

あらすじそのまんまで特別にひねりはなかったです。
初読みの作家さんでしたが、本の厚さで購入いたしました。

課のスタッフは兄貴的、ナルシスト系、ワイルド系、天然男前、アイドル系とイケメン揃いでしかもみんな欲望の対象に受けを狙ってる所がお粗末でチープな印象を受けるのですがなぜか楽しく読めました。そして犯人はすぐにわかるのですが意外な過去と一途なピュアさにキュンときました。

個人的に、美人で警戒心を張り巡らせているのに無防備で快楽に弱い受けは大好きなので萌え×2ってことで。

ただ、過去に社会的な抹殺をされたにも関わらず一途に受けを想える攻め様は…あまりの健気さとお人好しにもほどがありツッコまずにはいられませんが、そんな攻め様だからハッピーエンドになったのだろうと納得させました。

10

すごく色っぽい作品

上川さんの作品って絵柄がキレイでつい手にとってしまいます。

この作品、ストーリーを抜き出せば本当にありえないとツッコみたくなるお話ですが、それでも最初から最後までぶれてない一貫性の強いお話なのと、主人公が本当に色っぽく描かれていて何度も見返したくなる魅力があります。

強気で傲慢な主人公・森近は突然レイプされ、同僚の中に犯人がいると確信して犯人捜しをするものの、近づいた同僚にさらに次々襲われ…というお話です。

こんな同僚全員がゲイで同僚全員に襲われるなんて…とちょっと冷静にならざるを得ない展開なのですが、ミステリー仕立てになっているのが普段読んでいるBLと違って新鮮でした。
主人公が蹂躙されて落ちていく様子が綺麗な絵柄で映えていて良かったと思います。

4

どうにもツッコミを入れたくなるのです~

プロジェクト完成の打ち上げから、マンションに帰った夜
エントランスで一緒に飲んでいた仕事仲間と別れ
人とすれ違うことなく自室にたどり着く
いつものように帰ってきた、それだけ…のはずが
部屋に入るなりいきなり、灯りのスイッチを付ける前の、真っ暗な中で
後ろから押されて、手を縛られて、目隠しをされて、脱がされて……犯された
体を這い回る指に、言いようのない屈辱を味わい
同時に、言いようのない快感を味わう

この本はそのレイプ犯を見つけるお話。

ツッコミを入れたくなる、その①
マンションは会社が借り上げたもの、入居者はすべて会社の社員
だから、犯人は会社の人間
???ええ~~???
借り上げマンションにも、きっと見ず知らずの泥棒や強盗が入ると思うけど……

その②
マンションに帰ってきた時エントランスには
打ち上げで一緒に飲んでいた課長と同僚、計5名しかいなかった
だから、犯人はその5名のうちのだれかに違いない
???ええ~~???
違う階から階段を使って移動だってできると思うけど……

なんて感じに意外と(?)小さなことが気になるらしい、自分……ちっちゃい(‐ ‐;

こんな感じでちょこちょこと気になることがあったこちらの本。
でも、それを笑えたら反対に結構面白い☆

個人的にツボだったのは、
レイプしたくなるほど美しい容姿で、本編ではキリリとしていた主人公が、
描き下ろしでは、平気な顔してコウロギを指でつまんだり、
お風呂で無防備にねむねむになったりする姿。
やっぱりギャップっていいなぁ♪

12

見えない姿に惹かれる

何故か気になったので、購入してみました。
初読みの先生。
美人な主人公に、同僚達が翻弄されていくお話。
かと思いましたが、純情要素があったり、青春の続き、なお話でした。

主人公、森近の言動は、漫画の設定ながら絶句してしまいましたが、改心したようで、よかったです。

タイトルの“指先”は、謎解き(ってほどではないですが)の材料でもあったように思います。
媚薬は、優しさとか愛しさの象徴として隠喩されたように印象を受けました。


あらすじに少し補足します↓
比較的シンプルな設定なので、オチが分かる可能性があるので、注意。

兄貴肌の課長を筆頭に、オレ様、ナルシスト、弟分、天然くんと、美青年の森近の6人が同じプロジェクトで仕事をしており、打ち上げの飲み会から帰宅するところから話は始まる。
帰宅早々、何者かに襲われる森近。
嫌悪していた奴に犯されているにもかかわらず、体の熱は増す一方。
翌朝、何事もなかったような室内で、森近は自身のベッドで目を覚ます。
同じ職場の人間が、同じ寮(借り上げマンション)で生活しており、同じ会社の人間の仕業だと犯人探しをする。
そんな中で、同僚から次々と体を狙われるが、それを救ってくれる何者かがいて…。

といった感じです。

7

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