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表題作LOVE的

高2の春に転校してきたイケメン 英士
同級生 悦也

その他の収録作品

  • LAUGH MAKER 1、2、3
  • あとがき

あらすじ

いつもの仲間。いつもの親友。いつもの帰り道。…のはずが!!高校生の悦也は、悪友のイケメン・英士に突然告白されてしまう。普段から、所構わずセクハラまがいに口説いてくる英士を、拳で黙らせてきた悦也。しかしある時、ふたりで罰掃除をしている時に耳を舐められ「一度だけ」とキスをねだられて!? 友情と恋愛の境目とは??。表題作ほか、不器用な高校生達の恋模様?

(出版社より)

作品情報

作品名
LOVE的
著者
石原理 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
ISBN
9784861345807
4.2

(21)

(8)

萌々

(10)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
89
評価数
21
平均
4.2 / 5
神率
38.1%

レビュー投稿数8

高校生もの2編

明るく元気な高校生の恋が2編。

表題作は、親友から恋になるパターンで、英士は冗談ぽくカムフラージュしつつもアタックしまくり。一方の悦也は黒髪かわい子ちゃん。英士のアプローチに戸惑いながらも、だんだんとほだされちゃう。
コミカルで勢いのある作品。

もう1つは、漫才師を目指す不登校気味の先輩、鈴木と、無表情なコーキチ。関西弁BLです。
小柄で負けん気が強いが、影でいつも悔し泣きしている柔道部の大野先輩を何とか笑わせたいと、表情筋が死んでいるコーキチが、面白い鈴木先輩に弟子入り。
最初は、柔道部の大野先輩の方とラブ?と思いましたが、違いました。弟子入りするうちに、鈴木先輩がかわいく思えてくる、という展開。

いずれもHはほぼなし。でも、高校生のわちゃわちゃした感じを楽しむお話でした。

0

いい男予備軍のおバカな高校生時代って感じ

高校生11人くらいのグループ内の仲間だったはずがどんどん距離が縮まっていき、1ページ目でいきなり告白→カバンで一発お見舞いというところからスタート。

二人は10年後どころか5年後にはものすごーーーくいい男になっていそうです。ずば抜けたイケメンという時点で何だかそんじょそこらの男子高校生とはレベルが違うように感じてしまう。
だからリアルな高校生たちを描いているようだけど、何だかリアルじゃないように感じてしまうのかなぁ。
絶対にものすごくいい男になるであろう彼らのおバカな高校時代を覗いている、そんな感じです。いい男になる前の貴重な男子時代っていうのかなぁ。

という訳でやってる事はおバカ全開。掃除そっちのけで雑巾野球をやっていたり、かたつむりの交尾シーンで爆笑とか、カプの片割れのフルネーム「会田悦也」を黒板に書いて、ハンパねぇエロさだ、響きがやべぇ、悦が相当ヒワイだ、悦の文字でヌける!とか仲間内でサカった会話をしていたり、みんなでガツガツ牛丼食べたり、だべったり。女の子達から「男子~なにやってんのよぉ!」と言われちゃうようなノリで溢れてます。

そういう男子ノリと並行して描かれる友情と恋愛の境目。大好きだし一緒にいたいけど、いや、それは絶対LOVEじゃねーし!友情だし!でもその距離すごく近くねぇ?みたいなグレーゾーン。そこの境目であがく姿がいい。青春だ。

結局二人はくっついたけど、永遠にこの先二人でいるか、結婚しちゃうくらい末長くいるだろうかと考えると何故だろう、余り想像ができない。

そして、もしカプじゃなくなったとしても、あの頃は楽しかったよなぁと少し感傷に浸りつつもお互い懐かしんでお酒を飲みあえちゃうような仲に戻れちゃうような気がするのは何故だろう。
二人の間に湿っぽさが皆無だからかなぁ。

もう一つの収録作はスピンオフものなんだけど、受けのお笑いが滑りまくってて読んでていたたまれなくなるレベルで辛かったです。
そこのお笑い部分をすっ飛ばして読めば、ちょい切ない事情持ちでもありいいお話なんですけど、なんせお笑いが…。

答姐の「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」で教えていただいたのが、こちらの作品です。
悦の文字で盛り上がれる男子ぶりがツボでツボで…。教えてくださり本当にありがとうございました。

1

等身大の男の子

電車できゃっきゃしてる男子学生とか、一冊の漫画を一緒に読んでる姿とか、ああいう可愛いのを描いてみよう!というコンセプトらしいのですが、まさしくそんな感じです。

高校生の悦也は、親友だと思っていた英士に告白され戸惑いながらも、一度は大好きで大事だけど友達でいたいから振るという結論を出します。 
友達だけどある日を境にそれ以上の意識をしてしまう・・・ニアBLという感じ。
甘くてでラブラブというお話ではありませんが、学生特有のかわいさやほの酸っぱさ、皆で映画行ったりゲーセン行って牛丼食べて公園でたむろってゲーム…みたいなノリが堪能できます。
こういうのありそうでない!って感じ。

お話としてはかわいいけど、恋愛ものとしての萌えとはちょっと違うかな?とは思いました。何故かというと、この子たち、これで十分楽しそうなんです。これだけでもかけがえのない大事な人だとわかるんです。
なのでここに来て芽生えてしまった恋愛感情というものはどこからきたの?と思います。

個人的には、友情と恋愛は上下のつけられないものだと思ってるので、恋愛でないといけなくなってしまったその感情の根底みたいなのがわからんかなーとは思いました。
これはいつも私が、長年友人だったものが恋愛に変わる設定のお話で思うことなのですが、友情から恋愛に切り替わる何がか納得いくように書かれていないと恋愛物としては物足りなく思うのです。
特にノンケだった場合そう思います。
だって友達としても、すごくかわいくて楽しそうなんだもん。

愛のようなもの、というふんわりしたニュアンスでLOVE的というタイトルだそうですが、かわいらしくてぴったりだと思いました。
テイストはコメディーなので、かる~く、楽しんで読めるとおもいます。

1

男子高校生の雰囲気がバッチリ楽しめる作品

そうそう、こういうのが読みたかった!と思った作品でした。
表題作が特にお気に入りです。

とにかくリアルに男子なキャラが読みたいのです。
受けとか攻めとかツンデレだヤンデレだとかいう以前にキャラには「等身大の男子」であって欲しんです。
もちろんBLファンタジーが悪いと思わないです。
女の子の理想を形にしたような男子キャラだって共感できればそういう作ったキャラも好きになれるので。
でも「いや、一般的な男子はそんなこと言わないから」とか、明らかに女思考のキャラだと萎えるじゃないですか。
石原さんの男の子キャラはしっかり等身大、男子高校生らしさが出てたと思います。
もうそれだけで「読んで楽しむ」ことができるんですよね。
私だけかもしれないんですが、私はBLを読む時に「らしさ」を楽しみたいというのがあるんですよ。
それも社会人の男性なら社会人の男性の、高校生なら高校生の男性の、そういうらしさが欲しいなーと読みながら思ってしまうんですよね。
石原さんの作品はその点が私ごのみでした。

5

My favorite boys♪

石原理さんの描く男の子が好き。
だから、小説も石原さんが挿絵だとつい読みたくなっちゃう。
表紙や扉「LAUGH MAKER」の、男の子が前後で重なっている構図も好き~♪

そんな石原さんの新作。
絵は、以前の方がもっと好きだったけれど、
でも相変わらず弱々しくない男の子のしなやかさがいい。
昔の作品に比べて、尖ったところが減って読み易いんじゃないかな?

話は、腰パンだったり携帯をいじっていたりする今ドキの高校生の話。
まだまだ世界が狭くて、目の前のことにまっすぐで一生懸命で、
やんちゃでオバカで、汗臭いけれど輝いている。
何より、全身から未来に向かうエネルギーが溢れている。
そんな彼らの日常が、コミカルに、でも真摯さがちゃん伝わるように描かれている。

友情と恋の間なんて、よくわからない。
ひたすら相手が大事で、一緒にいたいのは、LOVEなのかLOVE的なのか。

罰掃除の視聴覚準備室で、生き物の交尾の写真を見て盛り上がったり、
鞄を頭に被って雨の中駅まで走ったり(腰パンは無駄に走りにくいらしいw)、
夜中まで帰らなかった時、友達のところに親からの問い合わせがバンバン入ったり、
素敵なリアリティーの中で、キラキラしている等身大のイケてる男の子達。

ね?会ってみたくなったでしょ?

6

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