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表題作熱砂の月は背徳を纏う

アズハール イルダニア国王である兄の影 25才
飯岡春樹 先輩に頼まれ通訳として来る 21才

あらすじ

通訳として訪れたイルダニア国でテロに巻き込まれた春樹は、国王のナウファル に救出される。
しかしナウファルに違和感をもった春樹の前に現れたのは、ナウファルの双子の弟アズハールだった。
イルダニア国で双子は禁忌の存在。彼らの秘密を知った春樹は性奴隷としてハーレムに監禁されてしまう。
兄の影として生きるアズハールに次第に惹かれ始めていく春樹。
だが国王の命を狙う魔の手が、身代わりを務めるアズハールに伸びてきて……

作品情報

作品名
熱砂の月は背徳を纏う
著者
坂咲萌依 
イラスト
敷田歳 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
発売日
ISBN
9784781608471
3.5

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萌々

(1)

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

双子のアラブ王~

アラブもので初読みの作家さん、これがデビュー作なのかな?
傲慢身勝手三昧アラブとは少し違う攻め様が主役、国を想う、兄を想う、まるで騎士か?
なんて思えるようなアラブ攻め様なのです。
受け様は大学生で、先輩OBにアラビア語の通訳を頼まれて攻め様の国へきたのですが、
国王を狙う爆発テロに巻き込まれ、怪我をしたところを助けられる。
目覚めた時は王宮で、目の前には国王が、しかし、自分を助けてくれた国王とは違う、
そんな直観が働き、それを国王に話してしまった事から受け様は双子の秘密を知る者と
して、ハーレムに閉じ込められ、国王の弟である攻め様に凌辱される。
この国では王族の男の双子は禁忌で、生まれた時に弟は始末される存在。
しかし、亡き王妃の願いで二人とも助けられ、弟は兄の影の存在、影武者として
育てられる事になり、名前も戸籍も何もない存在として生きてきた。
その双子の秘密を知った受け様は、一生ハーレムから出る事が出来ないと言われ、
攻め様の慰めものとして囲われる事になる。

ここまでだと、王道アラブ、違うのが、王家の身内に王位を狙う悪者がいて、
兄である国王の身代りで、毎回危険な場所へいく、攻め様。
25年間、兄の影として生きる事を運命づけられ、でも、より良い国を作る為に兄弟で
力を合わせてる、兄王は攻め様が不憫で、双子を一目で違うと見抜いた受け様を、
そして、身代りにすぎなかった攻め様が初めて自分の意思で助けた受け様を、
攻め様にとっては特別な存在かも知れないと、受け様を攻め様に与える。
まぁ、この辺の考え方が既に王道アラブかもしれない。
攻め様にとって初めて攻め様自身を認識してくれた受け様は特別の存在で、
唯一攻め様自身を見てくれる存在になり、抱き合った事で受け様に対する執着も激しく、
でも、受け様に素直に優しくできない子供じみた様子でもあり、意地っ張り。
受け様はそんな攻め様を可愛いと、惹かれている事に気が付くが、二人の思いが
通じ合ったと思った翌日、攻め様はテロ爆発で亡くなり、指輪が形見として受け様の手に。

ラストは、受け様が攻め様が命をかけて守ろうとした国王を受け様も身を楯にして
守ろうとします、ラストは、ハッピーエンドになる展開です。

1

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