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優しい年下(ヘタレ?)くんと寂しいメガネ美人。お隣同士、不毛な恋から抜けだす方法。
3作品収録の短編集ですが、
表題作が一番長いのが良かったです。
それでも、もっとじっくり読みたいと思わせるくらい、
好きなお話でした。
【好き、かも。】
アパートの隣同士で同じ大学の北斗と大島の話です。
時々、男を連れ込んでいる大島は、
会うといつも少し寂しそう。
セフレの事が好きな大島ですが、
向こうは付き合う気はなく、約束もすっぽかされてばかり。
そんな時に出会ったのが優しく面倒見のいい北斗で、
寂しそうな大島を気にし、
何かと世話を焼いてくれる存在です。
北斗といることで心が安らぎ、
幸せな気持ちで満たされていく大島の変化が可愛かったです。
少しのすれ違いや誤解はあったけど、
しっかりセフレと決別し、気持ちを確かめ合った二人。
奥手な優男にみえて、Hには積極的な北斗が意外でした!
最初から飛ばすねーー!という感じ^^
猫の小鉄も可愛く、
北斗に甘える小鉄を羨ましく思う大島も可愛かった。
大島のセフレ・祥祐の気持ちはよく分からなかったけど、
なんだか気になる存在ではありました。
もっと本心を覗いてみたかったです。
【ピンクな果実】
恋人同士の二人のお話です。
攻めが受けの乳首をいじりすぎて、
大きくなってしまったことに悩む……という、
可愛くてどうでもいいお話です(笑)
【愛玩カレシ】
これは、攻めが好きじゃなかったです。
元カレの職場に仕事で訪ねるのですが、
受けの方は離婚しています。
そこに漬け込む攻め……
そもそも、攻めの浮気が原因で別れたのに、
今でも受けのことが好きだと言うんです。
そしてマンションの鍵を渡し、
何日後に来るかなー?なんて考えてるの……
好きじゃなかったなぁ……
評価は、ほぼ表題作に対してです。
同時収録作は、好みが分かれる作品だと思いました。
表題作シリーズと2つの短編が収録されています。
雑誌に掲載されたのが2010~2012年。
表題作は大学生が3人登場しますが、控えめな三角関係なのかな?
大学生になって引っ越してきたアパートの隣人が同じ大学で、ワンコな1年生はこの先輩と仲良くしようとするのですが、実は先輩には一緒に寝ている相手がいて…という展開。
一方通行の片想いで切ない展開のはずなのですが、いかんせん私にはあまり切なく感じられなかったです。描写が淡泊というか、あと一歩という所なんですよね…。
1年生が野良猫に優しかったり、先輩にワンコなところは萌なんですが。
同時収録作品は掲載雑誌にテーマがあったようで、一つは「ちくび」、もう一つは「白衣deドM」だったようです。
どちらも短い作品でサラッと読めました。
たまにクセのあるいいキャラを描いてくれる作家さんですが、今回はわりとノーマルというか、良い子なキャラが多かった印象です。
■好き、かも。
表題作。
お節介で好青年な年下君×女々しいゲイの隣人(大学の先輩)。
受けが非常に女々しいうえに流されやすい。もう少し自分がある子ならよかったのに…
心が弱ってたあのタイミングで優しくしてくれるなら別にこの攻めじゃなくてもよかったんじゃん…?
と思わせるくらい軽いレンアイに見えてしまった。。。
そうなると攻めの子はとんだとばっちり食ったなーというか…
受けのどこに惚れたのかいまいちわからん(=ε=)
■ピンクな果実
乳首おっきくなっちゃったって慌てる受けがおバカっぽくてかわいい話。
どうでもいいけど、この作家さんの描く乳首がことのほか好きなんだな私…と気づきました。(なんだこの報告…)
個人的に女々しいキャラが苦手だったので辛口になってしまいましたが、ちょっと臆病で大人しい子の恋愛が好きなら楽しいかもですね~(・∀・)
《個人的 好感度》
★★・・・ :ストーリー
★★・・・ :エロス
★★・・・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★★★・・ :構成/演出
表紙だけ見たらほんわか~な感じですが
エロシーンは意外に濃い!!エロイ!(笑)
主人公・・・あれ、どっちだ?
途中で視点が変わったりして面白かった。
隣人の美人様はゲイでビッチ寄り(笑)
そんな彼に惹かれるワンコ君。
美人ビッチくんが意外に可愛くて好感もてました(笑)
へんにツンデレしすぎてないところがいい!!
優しいタッチの割にエロシーンがしっかり描かれているのにはちょっとびっくり。
でもおかげで萌えられましたw
サブストーリーもはいってますが、本編がおすすめ。
白桃さんをじっくり読んだのは初めてですが
以前何か読んだ時には
「エロはあるけどラブが足りないかも…」なんて
生意気な感想をもったような。
ところがこちらは
自分と会っている以外は何をしているのかわからない、
好きだと思っている男より
最初はた迷惑だと思った優しい年下の隣人に
どんどん惹かれていく様子がわかりやすく描かれていました。
弱っている時に優しくされたらよろめくに決まってる。
酔った勢いでキスを仕掛けても
避けることなく接してくれたらなおの事。
一緒にいる時間が増えるごとに、好意も増すのは当然でしょう。
祥祐に無理矢理迫られた姿を向井に目撃され
それがきっかけで向井の態度が変わって心を痛めるのも
常套といえば常套なのですが
やっぱり不可欠なエピソードですねぇ…。
年下ワンコには絆される。当たり前。
ちょっと伊織が泣き虫さんなのが個人的に残念でした;
もう少しツンでも良かったかなー…。
『ピンクな果実』
出た!乳首敏感くん!w
盛り過ぎだろーと思いつつ、
リアルで“イイ”と言う男性もいるみたいなので、
やはり性感帯は個人差があります、という事ですねw
『愛玩カレシ』
浮気をする攻めはやっぱり嫌ですよ…。
「一番好きだよ」なんて、二番目も三番目もいるって事じゃないすか!!
不実な男を好きになってしまったらしんどそうだ。
でも、マンションの鍵を渡してくれたという事は、
やっぱり今でも自分を好きでいてくれてるのは本当なんだ、って
思わせといてもしかしたら!?と考える私は捻くれてますねw
いくら離婚したからと言って
隙を狙って仕事語って口説きにくるなんて
なんか信用出来ない気持ちになってしまいました。
そこにつけいるくらい、受けを好きなんだって事なのかな。
でも表題作が誠実な攻めだったので
なんだかんだで楽しませていただきました☆