ユリイカ 2012年12月号 特集 BLオン・ザ・ラン!

ユリイカ 2012年12月号 特集 BLオン・ザ・ラン!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
16
評価数
5
平均
3.4 / 5
神率
0%
媒体
小説
出版社
青土社
シリーズ
発売日
価格
¥1,238(税抜)  ¥1,337(税込)
ISBN
9784791702473

あらすじ

2012年のBLを評論とインタビューで振り返る。

表題作ユリイカ 2012年12月号 特集 BLオン・ザ・ラン!

その他の収録作品

  • ヤマシタトモコ インタビュー
  • 雲田はるこ インタビュー
  • ARUKU インタビュー
  • 木原音瀬 インタビュー
  • コラム「貴腐人、もしくは汚超腐人の密やかな愉しみ」千田有紀
  • コラム「純愛の証人としてのBL」サンキュータツオ
  • コラム「マンガ表現学としてのやおい」守如子
  • コラム「マイBL ヌーベルバーグ派」詩文奈
  • コラム「竹宮恵子の私信まんがコラムとBLセクリアス」福田利香
  • コラム「黄昏詩花館のころ」白峰彩子
  • コラム「成熟と自由」石田美紀
  • コラム「ボーイズ・ミュージカル、手にとって触れられるガラスの青春」上田麻由子
  • コラム「見られる男性、見る女性の系譜」前川直哉
  • コラム「韓国のBL・やおい文化の流れ」宣政佑
  • コラム「数字でみるJUNEとさぶ」石田仁
  • コラム「私のための物語」東園子
  • コラム「リアルとファンタジー、その狭間で見る夢」堀あきこ
  • コラム「BL排除からみえた差別と性の享受の委縮」熱田敬子
  • コラム「腐女子が声を上げるとき」水戸泉
  • コラム「女性系パロディ同人誌の動向 2008-2012」三崎尚人

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レビュー投稿数5

ふむふむ

第三弾、ヤマシタさんのインタビューとっても参考になりました。漫画家ってこうやって誕生するのかと。
自分の年齢に近いところと思われる考察もあって(以下、抜粋)新鮮でした。かつてのやおいと現在のBLのギャップあるいは連続性ということが最近気になっていましたが、今の日本の社会における今日性というものがあってのBL世界の広がりなのだろうということを初めて思いました。

「貴腐人、もしくは汚超腐人の密かな愉しみ」 / 千田有紀
「生涯未婚率が男性で二割、女性でも一割を超える現代社会において、「子どもが産めなくても、どんな過去があっても、あなたはあなたでいいのだ」という承認、「居場所」(藤本一九九八、中島一九九八)がもたらされるジャンルは、ほかにはないだろう。」69頁
「少女が母や妻になることで「居場所」を探したのが少女マンガであったなら、BLは母や妻にならなくても、「居場所」を与えたのである。BLという形式は、男女の恋愛では達成できない地平をどこかしら拓いたのだ。」69頁

1

目と身と心を奪われて

本年最後のお届けものの中に入っていたこの本。
ユリイカは時々購入する雑誌ではあるのですが、
今までもBL特集をしていたことがあったのを、初めて知りました。
人間、関心のないことは目にはいらないんですねー。

BLの特集号ではあるのですが、別にBL雑誌ではないので、ページをめくるとまず
『尖閣諸島問題について』!
一瞬「え?尖閣諸島とBLって関係あったんだ?」とマジで思ってしまったおバカな私ですw

更に『エディプスの彼岸』、詩『ラ・カンパネラ』とあって、いよいよBL特集。
インタビュー、対談、コラム、論考、と盛りだくさん。
例の図書館問題等、かなり真面目な考察を試みている文章もある。

漫画『腐女子という妖精』、『韓国のBL・やおい文化の流れ』の後に、
資料ということで『2012必読BLガイド』が最後についている。

この『2012必読BLガイド』がなかなかよく出来ている。
 注目すべき作家 (ARUKU、一穂ミチ、かわい有美子…)、
 他のジャンルでも活躍している作家 (阿仁谷ユウジ、イシノアヤ、えすとえむ…)、
 BLではないが、BLテイストのある作家、
 電子コミック化とBL、

…という項目で、小説家8名、漫画家24名合わせて32人が取り上げられている。
ちょっと比重が漫画に偏り過ぎなのは、個人的には不満なところだが、
「他のジャンルでも〜」「〜BLテイスト〜」に上げられている14名が全員漫画家の為
こうなってしまっているというのは、なかなか面白いことだとも思った。

購入後ここの好きな作家さんの欄を読んで、
そう気に喰わない書き方をしていないことを確認後w
(でも、私に書かせて〜!もっと魅力的に伝えるのに!と思った部分もありますw)
それなら、他も読んでみましょうか?と読み始めた次第。

字も細かくて、読み応えがある一冊ですので、BL特集だけでもなかなか全部は読み切れない。
でも、興味のあるところだけピックアップして読むだけでも、価値のある一冊かと思う。

                :

「もっともっと!異様な速さで想像力よ駆けろ!
男たちのからみがバターのようになって、どこまでもなにもかもをまきこんで、
男女を問わず目と身と心を奪いさってしまえばいい。」(編集後記より)

5

めちゃくちゃ個人的感想

 5年前の増刊号も読んでますが(1冊は手放しちゃいましたが)、確かにこの5年で変わったのかなーという印象を受けました。
 やはりBL作家さんが一般の漫画もお描きになって、それが評価されているのが大きいのかしら。私自身も、BLを読んだ事のない友人に、ヤマシタトモコさんやえすとえむさんの一般向けの作品を貸したりもしました。(外側から攻めていこうかと)
 私事ばかりですが、ずーと腐女子(腐女子歴15年くらい)だって事をひた隠しにしてきましたが、この二年くらいで割とオープンにするようになってきたのも、そういう流れも関係あるのかなーと思ったりします。

 この本はその5年の間のBL界の流れを、商業誌や二次創作や舞台などそれぞれの人がコラムにしていて、商業誌(主に漫画)とタイバニ同人しか追いかけてなかった自分には、大変興味深かったです。いろんな世界があるんだなーと。

 あとは、ジェンダーのことですね。


 また、ARUKUさんのインタビューや白峰彩子さんの『「黄昏詞華館」のころ』というコラムや、Juneとさぶの部数の推移から見る時代の流れは、当時小説Juneに投稿していた(小説道場には結局出せず、テーマに沿って募集していたコーナに投稿してました)私には、大変感慨深く、じんわりと胸が熱くなりました。

 ただ、ものすごく残念なのが……木原音瀬さんのインタビュー!!! 阿川佐和子さん呼んできて!!!! もっと、どうにかできなかったんですかねーーーーー。これだったら、作家さん同士の対談にするとか〜〜〜〜。めちゃくちゃもどかしかったです。

 そして、水戸泉さんの表現するものとしての強い想いも、感じるものがありました。




 さて、こんな風に一般に知れ渡ってきたBL。若い子たちは、私のようにコソコソビクビクもしなくなってきたのかな。
 そうした先に、これからどんな作品が生まれてくるのか。もっとBLというジャンルを飛び越えて活動される作家さんも増えそうですよね。
 また5年後に検証して欲しいなと思います。

4

弥七

東雲月虹さま

 いや〜難しいですよね。これだけオープンになったとはいえ。
 まだ外堀を埋めてる段階で、なかなかそのものズバリは貸してないんですよ。
 下手すると返り討ちにある場合がありますからね〜〜。

 以前はそっと楽しみたいと思ってましたが、こんなにいい作品がいっぱいあるからみんな読めばいいのにーと思うようになりました。とはいえ、人を選びますが……。

 阿川さん呼んで欲しかったけど、書面でインタビューだったようで、そのせいで不自然さがあったみたいです。すごく残念。

東雲月虹

弥七さん、こんにちは♪
確かに昔と違って、今は結構オープンですよね。
後ろめたさを感じながら楽しむというのも良かったですけどw
それでも作品自体がすごく幅広くなりましたし、
求められるものも多種多様で素晴らしいですよね!
私も弥七さんのように外堀から埋めて行きたいのですが
なかなか出来ないんですよー;残念。
「阿川佐和子さん呼んできて!!!!」に吹きましたよw
では、失礼致しました☆

評価が難しい…

2007年の6月臨時増刊号「腐女子マンガ体系」、12月臨時増刊号「BLスタディーズ」に続きユリイカ三度目のBL特集。過去二回は増刊号でしたが、今回は通常の月刊誌での特集となります。

こういう評論本で困るのは、読者側も論考されている作品や事物について知識がないと批評できないということですね。私自身知識不足が否めないので評価は〈中立〉とします。

で、気になる内容ですが…。

・インタビュー 【ヤマシタトモコ】【雲田はるこ】【ARUKU】【木原音瀬】
木原先生のみ筆記インタビュー、その他の先生は対面インタビューです。
気になったのは木原先生のインタビュー。インタビューアーの質問はだらだらと長く、木原先生の回答は1,2行と短いものでした。また質問者が本当に聞きたいこととは的外れの回答を木原先生が答えている印象を受けました。インタビューアーの方はもう少し短く、的を絞った文章にするべきだと思います。

・金田淳子×長久保陽子 対談
前号まであって、今号にないもの…。目次を見て何か足りないなあと思っていたんですが、三浦しをん先生の存在でした。今までのBL特集の対談ページには必ず三浦先生が出席されていたんです。だから、三浦先生なしの今回の対談は薄味の印象…。
主に語られていたのは雲田はるこ先生やヤマシタトモコ先生について。BL漫画の話題が中心となっており、小説についてはあまり言及されていません。桑原水菜先生の「犠牲獣」についてのコメントは爆笑ものでしたが…。
小説好きとしては、BL小説をもっと取り上げて欲しい!と思いました。

・2012年必読BLガイド
2012年大活躍された小説家や漫画家を紹介するページ。作品や作家紹介ページは前回と前々回でもあり、それぞれ1ページ割かれていました。しかし今回は1ページに何人も掲載されており、一人につき文章が十数行しか書かれていません。まあ、いろんな作家さんが紹介されているので今の流行をざっと知ることができます。
取り上げられている作家は…(以下順不同・敬称略)

小説家  一穂ミチ・木原音瀬・高遠琉加・凪良ゆう・樋口美紗緒・丸木文華・宮緒葵
     夜光花 

漫画家  ARUKU・かわい有美子・Guilt/plesure・腰乃・SHOOWA・高田ゆうき
     中村春菊・羽生山へび子・秀良子・山中ヒコ・阿仁谷ユイジ・イシノアヤ
     えすとえむ・岡田屋鉄蔵・雲田はるこ・中村明日美子・basso・日高ショーコ
     松本ミーコハウス・水城せとな・ヤマシタトモコ・ルネッサンス吉田
     市川春子・真造圭伍

・各コラム
ふむふむと勉強になったり、単純に面白いなあと思ったり…。各コラム共読み応えがあります。個人的には白峰彩子氏の「黄昏詩華館のころ」が驚きの内容でした。

<総評>
全体的に取り上げられていたものがBL小説よりBL漫画に偏っていたと思います。特に雲田はるこ先生とヤマシタトモコ先生が大プッシュされていました。
繰り返しになりますが、小説についても取り上げて欲しいと思います。

4

じわりと読者に近づいた

小説として区分されていますが、この本は詩と批評を
メインとした雑誌の本誌です。
尚、このBL特集は5年振りの三回目となるものです。

さて、こう言う特集は往々にして表紙で釣って本文で
読者を置いてけぼりにすると言う傾向がある様ですが、
当書に関しては本文もがっつりと読めます。
率直に言えば評論の為の評論ではなく、読者が楽しむ為の
評論が多く編み込まれている、と言う感です。
作家さんへのインタビューも奮っておりますね。
ヤマシタトモコさんに表紙を描いた雲田はるこさん、
ARUKUさんに木原音瀬さん。
どなたの談話もしっかりした歯応えがございます。

4

この作品が収納されている本棚

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