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表題作臆病者は初恋にとまどう

湯郷秋季・アルバイト・25歳
射手谷・会社員・29歳

その他の収録作品

  • 臆病者の永遠の誓い
  • おまけ◇射手谷と同僚とビジネスホテルの一室
  • あとがき

あらすじ

遊び人のゲイ・射手谷は人違いで初対面の秋季に殴られる。最悪の出会いだったが恋も遊びも知らない秋季の不器用な純粋さに惹かれ…。

著者:みとう鈴梨

作品情報

作品名
臆病者は初恋にとまどう
著者
みとう鈴梨 
イラスト
花小蒔朔衣 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344827578
3.8

(12)

(2)

萌々

(7)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
45
評価数
12
平均
3.8 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数2

リバじゃないのに受け攻め逆転な雰囲気がする

とっても可愛らしいと言っていいものかどうなのか迷うような攻め様が登場します。
無骨とも違うし、朴念仁とも違う、読み始めた時は受け様と攻め様が違うのではと
作品情報の受け攻めキャストをまじまじと見つめてしまう程でした。

もっとも、受け様は初めからネコではなくて、ゲイのタチ専門で遊び相手はいるけれど
恋人はいらない一見すると軽いノリのタイプ。
それは受け様が育った家庭環境に若干影響されているのですが、社内では仕事も出来る、
女性への対応もスマートで、遊びなれた男しか相手にしない何でも軽く器用に
こなしているように見えて、それが妬みや嫉みに繋がってしまうような展開アリです。

攻め様は、不幸な子供時代を過ごし、家庭環境が最悪でたった一人の妹と共に16歳で
家を出て働く勤労青年。
それもひたすら遊ぶことも無駄なお金も使わないで妹とのささやかな生活に
幸せを感じているようなタイプ。
それが妹が結婚することになり、その相手が受け様だと思い込んだ攻め様が初対面で
受け様を殴り倒すのが出会い。

妹の結婚を認められない攻め様、暴力を振るう親を見て来た攻め様は結婚が幸せだと
思えないし、相手が御曹司で玉の輿なのも妹が騙されていると思い込んでいる。
頑固で健気で一本木、恋愛には程遠い生活をしてきて、25才で童貞、妖精予備軍の
攻め様を見ていると、誰かを好きになったら怖いくらいのめり込むのではと心配に
なるくらい、その手の事には疎すぎる可愛らしい男なのです。

そんな攻め様を攻め様の妹の婚約者で友人に頼まれ、妹意外に楽しめる事や女を紹介して
自分たちの結婚を認めさせたいと言う友人の頼みと、攻め様と遊ぶのは楽しめるかもと
言う軽いノリから始まった関係。
頑なに結婚を反対する攻め様に色々な場所へ行って楽しさを感じ、妹が幸せを満喫して
いるのだと言う事を知ってもらう為に逢瀬だったのですが、いつしか攻め様の
可愛らしさに受け様もハマり始める感じです。

肉体的には攻めでも精神的には受けなんじゃないかと思える可愛い男と、
年下の攻め様の無垢な可愛さと言うか、素直な純情に受け様はタチの立場が逆転しても
好きな女の子が出来た時に恥をかかないようになんて言葉でお試しHしてしまう程、
攻め様のことを好きになっている感じなんです。
それでも、攻め様から受け様へモーション的なものを感じるとさらりと躱す。
それは攻め様に幸福な家庭を築いて欲しいと思うくらい相手の事を考えている感じです。

受け様が自業自得気味のトラブルに巻き込まれた時に助けに駆け付ける攻め様は
なかなか強い男で、受け様を守りたいのだと言う言葉にお兄ちゃん気質で甘える事が
出来なかった受け様の意地をはる部分をとろけさす展開で個人的には好きな作品。

3

純な攻と遊び人な受

初読み作者さんだったのですが、
あらすじの遊び人と朴念仁という組み合わせに惹かれて
購入しました。
あとがきで知ったのですが、ルチル文庫では初めての発表とのことでした。

人違いで見知らぬ男、秋季に殴られた、射手谷。
秋季は、自分の大切な妹が射手谷と結婚しようとしていると勘違いしており、
そんな男が、男とラブホに入っていたので、浮気をしていると勘違いしたのでした。
そして、射手谷は、
秋季の生真面目さ不器用さ、朴念仁さにを面白がって、
2人で会うようになります。

ポイントは、遊び人射手谷が、徐々に惹かれていく様や、
いつも攻な射手谷が、秋季を想って、初めての受になるというところでしょうか。
ただ、正直言いまして、評価として「中立」と迷いました。
展開とか面白いですし、ツボも押さえていらっしゃるのですが、
あまり好きな文章ではなかったのです。(これは、本当に個人的な好みの問題です)
この設定なら、もっと面白くなったんじゃないかな~と思ってしまいました。

次の作品を楽しみにしたいと思います。

3

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