のばらあいこさんの初連載作[ぬるくなるまで待って]

ぬるくなるまで待って

nurukunarumade matte

ぬるくなるまで待って
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×236
  • 萌14
  • 中立10
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
19
得点
221
評価数
70
平均
3.4 / 5
神率
7.1%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
onBLUE comics
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784396783297

あらすじ

「いっちゃん、俺じゃだめ?」

風呂がこわれたという先輩〝いっちゃん〟を
部屋に呼んだ順平は、酔ってせがんだキスをきっかけに
二晩で肉体関係となった。

翌日、今度は〝挿入〟に備え浮かれる順平だったが、
ふいに職場のOB・辻井のことを            
口に出した途端、いっちゃんの顔つきが変わる。

結局順平はコトを失敗し、
いっちゃんが自宅に帰る日を迎えてしまいーー。

のぼせそうなほど不器用な恋、描き下ろし収録!

がむしゃらヘタレ×迷えるゲイ男子の、
風呂にまつわるラブストーリー。

表題作ぬるくなるまで待って

服屋の店員 家の風呂が壊れた受を泊めてあげる 順平
同じ職場の先輩 市原カズキ(いっちゃん)

その他の収録作品

  • プロローグ(描き下ろし)
  • 番外編 やさしい口
  • 番外編 WE WANT TO TOGETHER
  • エピローグ(描き下ろし)
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数19

もうぬるま湯の中に隠さないで

 ほっこりするようなお風呂BL、素敵ですね。元ノンケ×ゲイで、受けのいっちゃんは職場のOB・辻井と関係を消滅させてしまったことをまだ引きずっている状態。攻めの順平はそんないっちゃんを好きになり、結構序盤でその気持ちを伝えるのだけど、彼は辻井に未練も残っている上に、新しい関係に向き合う勇気もないので、2人はぎこちなくなってしまいます。

 いっちゃんが辻井と破局したのは必然的な結果でした。辻井もいっちゃん一筋だとか、いっちゃんを真剣に愛しているだとか、そういう言動を取らなかったわけで、いっちゃんが彼に想われているのか自信が持てなかったのは仕方のないこと。対するいっちゃんの方も、最後まで自分の本当の気持ちに蓋をし続け、辻井を信じて言葉をかけることができなかった。どちらが悪いわけでもないと思います。

 次の恋愛に進むには、いっちゃんがそういった自分の未熟だった部分を認め、辻井への未練を完全に断ち切ることが必要でした。そして、彼はちゃんと自分で清算して、順平の元へ向かいます。お互い沢山過ちを経験してきたけれど、それらは全部無駄なんかじゃなく、ここに辿り着くためにあったんだぁなと感じました。柔らかい雰囲気で描かれていますが、とても現実味のあるキャラクターばかりで、共感することも多かった作品です。

0

じゅんぺーが良かった

臆病ないっちゃん。
でも仕方ないですよね。男同士のタブー感が多めな作品でだからこそじゅんぺーと幸せになってくれて良かった。

正直にぶつかった方がいい時もあるんだな、そしたら辻井とどうなってたんだろうと考えてしまいます。
でもその事があったからじゅんぺーにはちゃんと向き合うことができたんですよね。

じゅんぺーがいっちゃんを大好きで、でもしつしこして嫌われたくないとかわかるし、押し掛けて仕切り直し?捨て身でエッチして逃げてきて一人でぐるぐるしてるときに、いっちゃんは辻井とケリつけてたんだなあ。夢の中でまでいっちゃんはじゅんぺーを追い詰めましたね。
じゅんぺーが素直でぶつかっていける人で良かった。

二人が一緒に暮らしてじゅんぺーはいっちゃんのことをよく理解してくれています。じゅんぺーがいて良かった。
いっちゃん弟との話し合いを通してこれからの二人や周りとの関わりかたも変わっていくのかな?

0

ゆったり自然体

じんわりと伝わってくる作品でした。
普段は王道が好きなんですが、実際はこんな風に色んな恋愛を経て、この彼氏に出会ったと言うことの方が多いんだし、設定も本当にその辺の街の洋服屋さんにありそうな話で良かったです。
ドラマティックな展開とかそれほどないけど、ちょっとした誤解とか、行き違いがあったりして、でもそれもわぁわぁがなりたてることなく、落ち着いて両想いに進んでいきます。そういう流れもとても身近に感じられて、余計に妄想をかきたてられる作品でした。

1

キャラクターが魅力的

のばらあいこさんとの出会いはこの作品だったので、『新装版 秋山くん』を読んだ時はもう、ほげーーー!!!こんなのを描く人だったんかい!とビツクリしてしまった記憶があります。この作品はずっといい話だなーと思っていたのですが、それほど多くないイタすシーンがなぜだか好み?じゃなかったんですよね。それは多分、『新装版 秋山くん』で驚かされたことに繋がっているのかも…と自分なりに納得しました。(大分ショックから立ち直った今、いっちゃんが涙を流したえっちシーンはもう、読んでる方も涙です。)

物語はいたってスタンダードなラブストーリーなのですが、キャラクターそれぞれが人間味溢れる魅力を備えているんです。わたしにとってはこの人物の作り込みこそが、作家さんの魅力なのですよね。じゅんぺーのいっちゃんへの想いも、いっちゃんの辻井への想いも、辻井のいっちゃんとじゅんぺーへの気遣いにも、全部に共感できる。じゅんぺーはカワイイし、いっちゃんの謎めいた影の部分はそそるし、個人的には飄々としているようで人のことを一番よく見ている辻井が最も萌えキャラだし。あー、なんて男の魅力と人の気持ちを描くのがうまいんだ!!と読後に毎度悶えてしまいます。

番外編で、いっちゃんと弟サトルの関係性が描かれていますが、このエピソードを読むことで、自分がなぜこの作品が好きなのかを気づかせてくれるんです。兄弟間の葛藤と愛憎を、いっちゃんのことを「よく見ている」じゅんぺーが、最後に、まるで我が身のことのようにわかりやすい言葉で、ズキュンと説明してくれているのですが…。その辺についてはぜひ、作品の中で体感していただきたい。(ネタバレ避けたいタイプです。)

夏に読みたくなる作品です。秋山くんには度胆を抜かれましたが、秋山くんは高校生なのにとってもせくしーです。有名どころに入るかと思いますが、未読の方で、色々読んでみたいなーと思っていらっしゃったら、そちらも併せて手に取ってみてください。

2

誤魔化しのない“好き”が一番大事

ずっと気になっていたのですが、ようやく読めました!!
結果、のばらさんのコミックスで一番好きです♪
一読目から、ときめいたり吹いたり切なくなったりしましたが
繰り返し読むほどに、もうなんだか泣けてきちゃって…。

じゅんぺーの、飾らない気持ち、一生懸命いっちゃんに向かう恋心。
「ヤるから準備しておくから」と言われてそわそわしすぎるところ、
面白いんだけど笑っちゃいけないね!
夜までが長くて長くて落ち着かなさすぎなのが可愛かった。
なのに、直前で見てしまったいっちゃんの表情が気になって勃たなくて…。
やはりデリケートですね。殿方は。
狭い浴槽に二人で入りながら「好きなのに」と繰り返すところ、
ぎゅーーーーっとなりました…。

新店舗に異動したことも聞かされず、会えず、
仕事でミスっていじけて飲めないビールのんで泣いて。
雨の夜、ただ会いたくて突然いっちゃんを訪れ
心とは裏腹にいっちゃんを責めて聞きたくない言葉を耳にし、
抱いて気持ち良かったはずでもいっちゃんの泣き顔が離れない。
意思に反して無理やり抱いたわけじゃないのに、
「取り返しのつかないことを」と一人道で泣くじゅんぺーが悲しかった。
ぐだぐだしたけど、自力で乗り越えた強さも愛おしい。

いっちゃんの元カレ・辻井に嫉妬して、
仕事の頼まれごとついでに直接話す勇気なんか健気で健気で!
そりゃ、余裕かまされたら頭にきちゃうよね!!
こっちは真剣で誰よりいっちゃんを好きなんだっつの!と。
辻井がこういうタイプの人間だってだけなんですが、
そんなのじゅんぺーは知らないし、いっちゃんを渡したくない一心なわけで、
ここまで必死になれる恋は、したくてもそうそう出来ないんじゃないかな…。

風呂場に縁(運??)のないじゅんぺーといっちゃんだけど、
毎日使う場所、体は勿論裸になるけど、心まで裸になれるような空間。
きっとこれからも、思いやりを持ちながら穏やかに暮らすんだろうな。

いっちゃんの過去も、弟のエピソードもきゅんとしました。
折角いっちゃんが買って来たお守りを弟が投げつけて
じゅんぺーが殴りかかろうとしたところなんて
すごく愛を感じてしまい、泣けた!!
しかし逆にいっちゃんに殴られたというのが泣き笑いになっちゃってw
兄弟愛も美しいけど、じゅんぺーが優しくて…。ぐすん。

じゅんぺーも昔男に告られて傷つけたことがあったけど
それをいっちゃんに話しながら顔も忘れた相手の幸せを願うとは!!
自分たちが幸せになれたら後はどうでもいいというんじゃないのが
人柄に表れていてこちらまで嬉しくなりました。
最後のモノローグで、またほろり。

本心を告げて自分が傷つくのが怖くて逃げてきたいっちゃん、
じゅんぺーに出逢えて、好き合って良かったねと心から思いました。
ものすごく神寄りの萌×2です!!

ちなみに、いっちゃんのちょい顎ヒゲになぜか萌えましたw
童顔っぽいひとの顎ヒゲ、悪くないかも…。

あと、じゅんぺーが不審者のような格好でローションを買った
アダルトグッズ店の店員が!!!w
ものすっごいインパクトで何回みても笑ってしまう…。

7

ほっこりしてしまうお風呂BL

お風呂BLとばかり聞いていたのでどんなおはなし?と首を傾げていたんですが不器用な順平といっちゃん破壊力バツグン…!!
ゲイであるということに卑屈さを抱えたようないっちゃんを温かく包み込む順平の姿に萌えました♡
とてもほっこりするお風呂BLだった…!
のばらさんの言葉の選び方がとても優しく、キャラの台詞の一つ一つに人間味が溢れていてじんわりと読者に彼らの温度を与えてくれます。
いっちゃんに会いたいよーって泣く順平の姿はとても素直に愛情表現出来る子だなあ、と思って見守ってしまう…。
飾らない剥き出しの感情が心地よく感じられるほど、順平やいっちゃんに思い入れを抱いてしまうこの作品。
二人には幸せになって美味しいご飯食べていっぱい寝て抱き合って欲しいなあと思ってしまいました。
人を好きになるっていいね…と感じさせてくれる良い作品です。

3

ぬるいぐらいの温度=体温が心地良い…

じゅんぺいといっちゃんのヘタレぐるぐるLove的日常がそこに描かれていました。

いっちゃんの家のお風呂が壊れて、じゅんぺいの家に居候するいっちゃん。
じゅんぺいはいっちゃんのことが好きで好きで…いっちゃんもじゅんぺいのことは嫌いじゃなくて。
何となくそういう関係になったじゅんぺいといっちゃん。
告白してOKして…っていう流れではなく、雰囲気でそういう関係になっちゃう二人。

じゅんぺいのほうがいっちゃんに対する「好き」って気持ちが大きいのが分かるだけに、じゅんぺいが気の毒に思えた。
ヘタレなじゅんぺいは相手にしつこい、重いと思われたくなくて苦しみます。
でもいっちゃんのほうが気持ちが小さかったのは、昔の男のことを上手く消化できていなかったから。
気持ちがふっきれずにいたいっちゃんでしたが、それでもじゅんぺいが大切で過去に向き合いに行きます。

すれ違ってしまったけれど、気持ちを少しずつ少しずつすり合わせていく二人。
なんてことはないことですれ違ったり、昔を思い返してしまったり。
そして本当の気持ちに気づいたり。
そんなことの繰り返し。

じゅんぺいといっちゃんの両方の家のお風呂が壊れて、二人がお部屋探しをしている時。
物件の部屋のお風呂に二人が一緒に入ってギュウギュウしていて、「風呂が壊れなければどこでもいいや」って言ってキスしている時の二人が幸せそうでした。

はたから見たらなんでもないことでも、二人でするから意味があることってたくさんあると思います。
そんな二人の日常。
小さな幸せがそこにあって、それがこの先いくつも積み重なっていくんだろうなと思いました。
リアルにありそうなグダグダ感やすれ違いがしっかり描かれていたけれど、最後には心暖たまる良いお話でした。

5

「現実感」のあるBL漫画

タイトルと表紙の雰囲気に何げなく手に取り、
読み始め5ページでこれはキタと思いました。久々の大当たり。

「ゲイ」であることを周囲にひたむきに隠し、
傷付くのが嫌で、恋に積極的になれない「いっちゃん」と
好きになったら一直線!なヘタレわんこの「じゅんぺー」
そんなふたりが一緒になるまで…

こう書くととてもありきたりなふつーの筋書ですが、なんだか違うんです。
大きな理由は、「現実感」でしょうか。
二人とも働いていて、将来のことを考えている。
仕事を失敗するシーンや、「痛い」シーンもちゃんと書かれている。
そして、恋に臆病な受にありがちな「女っぽさ」が描かれないのも好印象。
いっちゃんはあごひげだけにとどまらず、すね毛も描かれている。女の子が現実的に結婚とか考えやすいような、かっこよすぎないふつーの「男前」。
そして、BLによくある、幸せになってハッピーエンド!終わり!ではなく、辛かった過去をしあわせな日常で段々と癒し、そしてこれからもずっと続いていきそうな未来の話で終わる。この流れはとても幸せになれます。
読みながらじわじわ涙が滲んで、読んだ後もタイトルをかみしめながら幸せにじわっと泣けました。
BLってファンタジーだけど、たまにこういうリアリティのあるBL本に癒されたり救われたり。…私だけでしょうか?
現実感のあるBL小説は結構見かけますが、漫画では希少な気がします。
(ただ、この感じどこかで…と思ったら、国枝さんの「未来の記憶風の行方」でした。雰囲気、読後感が非常に似ている気がしました。)

イラストは少し荒っぽく、汚いと感じて苦手な人もいるかもしれません。
しかしその自由な線が優しく、のばらさん独特の日常の切り取り方や、心情の表現の「黒いコマ」の使い方がとてもうまいと感じました。
夜に古い映画を見る、という独特の雰囲気の「優しい口」のワンシーンが特に素敵でした。

しかし、1点非常に残念なのは、エロが期待できないことです。
のばらさんはエロシーンに定評があると知ってから、やっぱり幸せな二人のイチャイチャが読みたかったーーーと非常に悶えました…。
これでとても満足なイチャイチャもあったら「神」にしていたかもしれません。笑

ちなみに、装丁・デザインはさすがの「onBLUE」レーベル。
表紙も湯気で滲んだような字体や淡いイラストがとても素敵ですが、表紙裏はお風呂のタイルだったり、本のいたるところにあるかわいらしいモチーフが一貫して隠れていたり。とてもセンスがいいです。

ラストがとても甘やかで、読んでいる自分もいっちゃんと一緒に少しだけ楽になれるようで、何度も何度もぼんやり読み直しちゃう、おすすめしたい一冊です。

5

久しぶりに良かった

とても好きな作家さんです。
美男子じゃないけど暖かい
普通にいそうな生活が描かれているところが好きです。

すね毛もちゃんとあるところがほっとします。
人間そのもの。

お風呂が壊れた先輩を自宅にとめている後輩。
職場が一緒。後輩は先輩が好きです。
先輩の元恋人のつなぎでも良いから好き・・という切ない展開です。

早すぎず語られる会話も
遅すぎない展開も
読みやすかったです。

弟さんがやってくる回が1番好きです。
やさぐれてばかりじゃない
それは新鮮でした。

3

ふわっと甘めな

のばらサンの新刊!待ってました。
個人的には、ワンピ同人~なイメージが強く
エロエロ作家さんなイメージでずっと来てるんですが
存外オリジナル作品はやわらかテイストのものが多いですよね。
今回はまた両思いからの合体がなかったのが少々残念ではあるものの
これまた可愛い作品に仕上がっておりまして
思わずほっこりな1作でありました。

もともと部下と上司の関係。
風呂が壊れた上司がおうちに。
なんだかムラムラする・・・俺って・・・やっぱり・・・
な年下ヘタレわんこ攻であります。
ありがちっちゃありがちなんですが、
攻がへなちょこの癖に存外頑張ってる姿がなんとも癒し

うまいなと思うのは、そのヘタレな攻の言葉と
受のまるで過去の自分の想いをほじくりかえしたみたいな
部分とが重なる感じ。
パズルがカチっとハマるみたいにうまく重なっている作りも
また面白いなと思うのです。

受の過去の男の話。
独特で、思ったことはすぐ言葉にしてしまう
優柔不断で・・な印象もなきにしもあらずだったんですが
実は、求めながらもそれを恐れて放してしまったのは過去の受であり
性癖故に積極的にいけないもの。
それが掴んだ今。思わずキュンとする。

顎のちょび髭はどーにも違和感でしたが
可愛らしい一作でした。
もっといっぱい愛されればいいと思うのだ(*´д`*)ヒヒヒ

4

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