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全裸男と柴犬男 警視庁生活安全部遊撃捜査班

zenra otoko to shibainu otoko

全裸男子与柴犬男子

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表題作全裸男と柴犬男 警視庁生活安全部遊撃捜査班

(仮)神瀬京介
(仮)石田智宏

あらすじ

※非BL
マンションに帰宅した智宏が居間へのドアを開くと、そこに全裸の男が立っていた。
そいつは煙草を斜に咥えたまま、智宏を見てきょとんと言った。
「お前、誰?」
智宏は、絶叫した。
「お前が、誰だ―――っ!!」

霊感0の鈍感刑事・石田智宏は、突然の辞令に従い、警視庁の超常現象対策部署・通称遊撃捜査班に異動することに! だがそこで待っていたのは、マンションに幽体離脱して(なぜか全裸で!)現れた、特別捜査官・神瀬京介を始め、あまりにも個性的なメンバーで…!?

著者:香月日輪

作品情報

作品名
全裸男と柴犬男 警視庁生活安全部遊撃捜査班
著者
香月日輪 
イラスト
わたなべあじあ 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
ISBN
9784062867658
3.2

(8)

(0)

萌々

(5)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
24
評価数
8
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

キャラたちが個性的

非BL作品ですが、わたなべさんの挿絵に惹かれて購入。おもしろかった!

タイトルに「全裸男」とあるので常に全裸な変態さんが出てくるのかと思ったのですが違いました…。まあ、全裸じゃ生活できないので当たり前といえば当たり前なのですが。

霊が視える人と全く視えない人。そのさじ加減が非常におもしろかった。霊を相手に戦うのに、霊を全く視えない・感じない人がかえって戦力っていうのがちょっとおもしろい発想だな、と。

キャラたちがそれぞれ個性的ですごく良かった。
ズボラでチャラくてあまり役に立ちそうにない京介。
京介の弟でしっかり者かつ霊能力者としても抜群の力を持つ清明。
全く霊感が無く鋼鉄の無神経とまで言わしめる石田くん。
見た目も家柄も申し分ないのにオネエキャラ(しかしその実態はかなりの腹黒)の鬼塚さん。
などなど。これからこの人たちがどう活躍していくのか非常に楽しみです。

相手が霊だけにちょっとグロイ表現もありますし、悲しい結末を迎える話もあったりしますが、全体的にはほのぼの話が進んでいきます。

この続編だと思うのですが「全裸男と蛇男」が既に発売になってますね。「蛇男」ってことは清明さんメインなんでしょうか。個人的に清明さんがとても好きなのでこちらも読んでみようと思います。

ところでわたなべさん、絵柄が変わりましたねえ…。相変わらず綺麗な絵柄ではありますし、ましてやこの作品は非BLですから当たり前なのかもしれませんが、あの匂いたつような色気がなりを潜めているのがちょい残念でした。



ここに書いて良いのか悩みましたが…。
香月日輪先生の訃報を聞きました。残念でなりません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

5

匂い系だけど面白い!

非BLとは気が付かず買い求めてしまった匂い系の作品だったがこれがかなり面白い。
警察を舞台にしたサスペンス仕様で全体の雰囲気としてはコミカルな作風。
人には見えざるモノのが起こす災い、怨霊怨念、憑りつかれ犯罪を犯す人間。
その捜査をするのが本庁超常現象対策部署・通称遊撃捜査班の個性派ぞろいのメンバー。
イラストがわたなべあじあ先生で作品の面白さにイラストで花を添えてる感じです。

内容は、柴犬みたいにクリクリした可愛い目をした所轄生活安全課所属の智宏視点。
署内でも霊感0の鈍感刑事と言われる智宏が自宅で遭遇した全裸男との出会いから
同僚として事件へかかわっていく姿を描いた作品。

署内で起こった刀を振り回し仲間を傷つけた鑑識所員を皆で押えようとするが見えない
何かに阻まれているように、近づく者は全て体調不良になったり、物理的にも不可思議で
智宏は刀を振り下ろされ危機一髪の時に火事場の馬鹿力状態で相手の刀を真剣白羽撮り。
しかし、周りの人間は智宏を助けたくても出来なくて噂だけは聞いていた本庁の超常現象対策部署に応援要請をするのです。

そしてやって来たメンバーもかなり個性的で、中でも特別捜査官の京介とその弟で
超常現象対策部署のコンサルタントをしている清明は兄弟ケンカをしながら登場するが、
あっと言う間に智宏を助け事件は解決される、原因は刀に宿った多数の怨念だったりして
まさに超常現象なのですが、助けられた智宏には鋼鉄の無神経と言われるだけあって
さっぱり理解出来ない事態になります。

超常現象対策部署のメンバーはそれぞれ幽霊が見えたり様々な能力があるのですが、
智宏には逆になんの力も無い、それは幽霊も見えなければ霊感も特殊能力も無いし
視えないものは錯覚でクールに切り捨てるような可愛い顔に似合わない豪胆な人です。
それが、その署内の事件がキッカケで超常現象対策部署にスカウトされて異動になる。
それに、同僚になった京介は智宏の部屋に全裸で出てきた人物で・・・

不思議な力に導かれるように異動になった感じなのですが、ノリ的にはコミカルに始まり
しかし、扱う怪奇事件で以外にもシリアスになったりしてストーリーの強弱が絶妙で
思っていた以上にぐいぐい惹きこまれる内容でした。
個人的にこの怪奇現象やファンタジー路線が好きな事もあるのですが読み応えあって
かなり楽しめたと思う作品で、非BLだけど次回作も是非読みたいと思わせる作品でした。
それに最後のDV男が出てくる事件ではかなり痛い内容でおっと重くなりましたが
同時にほろりとさせられる展開で胸に来ました。
コミカライズにもなる予定だと言う事ですから、小説は苦手かもと思える人には
そちらから読んで見るのも面白いかも知れませんね。

3

BLじゃなかったんだ。

コミカライズされた方から読んだのですが面白い!!
この世のものではない超常現象の絡んだ刑事もの。
コミカライズでは、いい場面で続きになってた部分が
原作の方では既に解決されてて、当たり前だけどお得な感じ(^^;)


主役のキャラ(柴犬の方)は全くそういうモノが見えない体質で
逆にそこがいい(ありがたい)んだと、本庁の遊撃捜査班へと移動になります。
その部署にいる人がこれまたクセのあるキャラ達で面白い。
全裸で幽体離脱して自分の部屋に来る者から
おねぇ言葉のエリート様やら他…で飽きません。

でも一番気になったのが慶二さん。
刑事ではないみたいですが、凄いダンディで、でも謎な男。
他の方のレビューによれば別作品(BLではない)のキャラらしいのですが
もう片方の主役(全裸男)というか、彼と何やらな雰囲気で超気になる!!


そして扱う事件は勿論そちら系の絡むお仕事なんですが
胸の痛いお話も含まれてました。

面白いだけかと思えば謎も多く、これは早く続編希望です。

1

非BLシリーズ第一弾

非BLだけど面白そうなので手に取りました。結果、非BLでも全然面白かった。

いきなり全裸であらわれたオヤジ。でも素材はイケメン。この辺のド頭の設定で結構萌えられるんですが、ミステリ調のストーリーに引き込まれていきます。
また、個性派ぞろいのオカルト対策班の雰囲気がよくて、かけあいが楽しめます。

これで二次っていうのはありかもとは思うのですが、(だって、全裸と柴だし)わざわざBLに持って行かなくてもそれで面白かったな、という印象。ドラマ化とかしてもありだと思う。

割とすらすら読めました。

1

続刊に期待!

新しいシリーズだからキャラクターの紹介という一面が強いように感じました。
こういうキャラクターたちがこれから活躍していくよーという紹介の巻のような感じです。

しかし、香月さんの作品らしくクスっと笑えるところもあり、ちょっと考えさせる部分もある作品です。
男性陣が一癖も二癖もあるのはいつものことだけど、相変わらず女の子のキャラクターも魅力的。
そこに行きたくなるような食事のシーンも香月さんらしくて素敵でした!

香月さんらしさはあるけど、あまりストーリーに引き込まれなかったのでこの評価にさせていただきました。
これからに期待しながら続刊を楽しみにしたい作品です。

それと、香月さん作品の愛読者としては何人か見覚えのある名前が出てきて、そこも楽しめます!犬塚さん普段はちゃんと刑事さんしているんだね

2

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