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表題作人魚の誘惑

加鳥圭吾
32歳,掘削メカニック担当
大島理人
28歳,地質調査分析員

同時収録作品別ペア

島の臨時スタッフ
大島理人
28歳,地質調査分析員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

離島での海底資源調査に参加した分析員の大島理人は、面倒見の良いメカニックの加鳥圭吾と島に住む不思議な青年・凪と仲良くなる。台風が接近するある夜、大島は凪に突然キスされた。驚いて逃げ帰ったものの性的経験のない身体はキスだけで興奮してしまい、自室で一人慰めている姿を、部屋を訪ねてきた加鳥に見られてしまう。大島は何とか平静を装うとするが、なぜか凪との仲を誤解した加鳥にまで迫られて…。

(出版社より)

作品情報

作品名
人魚の誘惑
著者
剛しいら 
イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778114664
3.1

(13)

(0)

萌々

(2)

(11)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
41
評価数
13
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数7

南の島で三角関係

三角関係ものとしては個人的に珍しいタイプで楽しんで読めました。
私が良く読む作品は、ラストは完全に三人一緒に、みたいなものが多かったので、このお話はきちんとどちらを選ぶか焦点があてられていたために、最後にどちらを選ぶのかな?という好奇心が沸きました。

しかし、ドロドロの取り合いになるということもなく、3Pがあるのに、恋愛部分は意外にピュア。主人公が最後に自分はどっちが好きなのか気がつくシーンもとてもピュアに感じました。
三人が全く違うタイプというのもおもしろかったです。

自分に自信のない、人付き合いの苦手な大島と、自由奔放で小悪魔な凪、それに強引で俺様な加島。
南の島で謎の任務を背負うというミステリー仕立てなストリーも相まって、最後まで飽きずに読めました。

剛しいらさんの文章も、いつもぶれずにしっかりしていて素晴らしいと思います。
しかし、島の謎の部分、凪の出生の問題など、よくよく考えれば重大なことが、大島の恋が実った瞬間にあっさり解決されてしまい、ラストで駆け足に終わらされたという風にも感じてしまいました。
そして肝心の、大島が二人のうち何故こちらを好きだと思ったのか、その何故につながる大きな出来事がイマイチ薄く感じました。
こちらをより魅力的に思ったのはなぜなのか?せっかくの三角関係ものなので、もう少し掘り下げて書いてくれていればもっと高い評価を付けたかったと思います。
南の島で、非日常な出会いの恋。「旅先で出会った」という非日常さに後押しされた危なっかしい部分もありますが、三角関係のドキドキが楽しめると思います。

1

イルカのプラトンがかわいい

皆様の評価通り

凪を交えてのセックスセラピーのような3pは痛くなくてよかったです。
主人公、理人はいじめが原因でだれとも親しくなれなくなって。

だんだん成長していくのもすがすがしいです。

スキューバダイビングをするんですけど
飛んでるみたいっていい表現でだと思いました。

私がスキューバダイビングしたときは
ふわふわ浮いてる感じしかなかったわ。

イルカのプラトンの背びれにつかまって
プールを一周したいな(^-^)

0

3Pだけど悪くない後味

私は基本的に3Pは苦手なのですが、この作品は大丈夫でした。

やや強引ではあっても、攻めが受け意思を無視して陵辱したり、快楽に落としてやるということがなかったからかなと思います。

また、セックスはスポーツ、又は単なる性処理、という単純な思考で行われたものではなく、利害の絡む思惑があるのも面白かったです。

出てくるエロは、加島×大島、凪×大島、加島×凪でした。

三人それぞれが、過去にトラウマのようなものを抱いていて、それによって3Pをしたりもするのですが、それが解消されるという明るい展開がとても良かったです。

この作品のように、そういうことがに必要だったんだと思う3Pなら、3Pが苦手な人でも大丈夫なんじゃないかなと思いました。三人とも好感の持てるキャラだったことも吉でした。

2

これもある意味受けの成長物語かも知れない

厳重な情報管理の元で半年間の海底資源調査に参加した大島が、調査先の加鳥と凪に出会った事で人間関係に不馴れな彼の世界が静かに変わっていく。

中学生の頃のいじめられた経験が原因で人間関係そのものが苦手になり、恋愛に対しても冒険できない大島。
そんな頑なな彼の心をほぐしていこうと「もっと気楽に楽しめ」と、加鳥と凪の二人を相手にしたセックスになだれ込んでいく。
その様子は三人で致しているというのにエロくなくて、なんだかセックスセラピーっぽく感じた。
三人の中で凪が主導権を握っているかのようで、内心は大島を取られたくない加鳥と、言われるがままに誘導されて感じていく大島の様子にぞくりとする。

大島本人が言うように、最初は自身の優柔不断のせいでどちらとも関係を持つが、彼自身の内面がいい風に変わっていくのが分かるのでそれほど苛つきは感じない。
持ち前の良心で凪を心配する様子や、怪我をした加鳥を助ける中ではっきりと気持ちを自覚する様子から成長を感じ取れる。

仕事描写のほうは話の合間に海底調査の進捗状況を織り込んで書かれている。
「海底を潜っていると頭上で泳いでいる魚が空を飛んでいる感覚」とかの描写が好きだ。

イルカの言葉が解ったり、海を自分の庭のように行動できたりと不思議な存在の凪が、読み進めていくと彼が今回の仕事の元締めとなる調査機関や財団に縛られている理由も見えてくる。

調査終了と同時に三人の関係にも変化が見えるが、希望の見える終わり方で読んだ後も静かな余韻が残る。
凪も新たな地で幸せになって欲しいな。

1

うちの地元で大人気な本

何が理由だか分かりませんがうちの地元では発売と同時に売り切れた本です。
私が買ったのは最後の一冊だったという。

タイトルかな。
みんな人魚とか好きなんですかね。
私ですか?大好きに決まってんじゃないですか←

そりゃどんな魅惑的なマーメイドさんが出てくるんだろうって思うじゃないですか。
あと、人魚って「切ない」とか、悲恋のイメージないですか?
…そういう意味ではこのタイトルは本当に良いタイトルつけなさったと。

内容は、
ある団体から調査依頼されて受けが謎の島に行って、島で3Pする話です(色々端折り過ぎです)
攻めの感覚がゲイゲイしいです。
BLっていうよりウホッて感じでした。
多分BLよりそっちのテイストがお好みの方だったらこちらの作品合うんじゃないでしょうか。

設定的には謎の島とか秘密の実験などは自分の大好きなネタでしたのでときめきました。
でもBLを求めて読むにはちょっと違うかなという感じでした。
確かにBLなんだけど、ゲイ色が濃いキャラと展開というか。

4

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