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表題作きみにあげたい恋レシピ

調理師専門学校生のバイト 河合聡19歳
イタリアンレストランオーナーシェフ 千野隆一28歳

その他の収録作品

  • おまけレシピ
  • あとがき

あらすじ

高校卒業後、料理人を目指す聡。理想の店を見つけて「働かせてほしい」と頼み込むが、そのオーナー・千野は美人だが無愛想で…?

作品情報

作品名
きみにあげたい恋レシピ
著者
李丘那岐 
イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
きみの知らない恋物語
発売日
ISBN
9784344828452
3.2

(14)

(0)

萌々

(5)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
45
評価数
14
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数8

本当の恋を知ると強くなれる!

スピンオフ作品とは知らずに読ませていただきましたが
こちらの作品だけでも充分理解出来ました♪

調理師専門学校に通う聡は、
幼い頃に両親が離婚し、父が大学時代の友人と同棲して
ゲイカップルに育てられた経緯があります。
その事で随分嫌な思いもしましたが
何より父が幸せそうであることと
相手の小説家である黒崎も聡を大事に想ってくれたこと、
自分の作った料理を美味しいと喜んで食べてくれたことで
曲がらず育ちました。
でも自分はノーマルで将来穏やかな家庭を築くのが夢。
可愛い彼女がいてもまだしっくり来ませんがいずれ…と思っている頃、
彼女と足を運んだイタリアンレストランで理想の味と出会い…。

聡はイケメンで長身でかなりの人たらし要素を持っているので
本当に選ぶとしたら選り取り見取りそうなんです。
けど歴代の彼女には熱い気持ちにはなかなかなれなくて…。
しかも父親と彼氏のラブラブさを目の当たりに育つと
やっぱり複雑な想いはあるのでしょうね。
それでも息子に惜しみない愛を注いでくれた父と黒崎は
男女ならば理想の夫婦像という矛盾も抱え
自分もまさか同性を愛することになるとはね…!

イタリアンレストランの若きシェフ・千野が
10歳程も年上なのに聡の方が大人に見えてしまうような容貌にも関わらず腕は確か!!
言いたいことをズバズバ口に出来るところが
聡と全く逆で小気味良かったですww
遠慮のない態度にもメゲない聡、なかなか根性ありました。
普段強気な千野の可愛らしいところ見せられたら
そりゃたまんないだろうな!

自分は父と黒崎とは違う、千野さんは尊敬するシェフなだけと
言い聞かせるように気持ちを誤魔化すあたりはこちらも苦しくなりました。
千野の元カレ(これがまた最低な妻子持ちでした…)に煽られ
自覚せざるを得なくなった途端、
それまでのただ優しい聡はいずこへ!?という、
まさに情熱的な男に変わったのが印象的でした!
大事な人と幸せを感じられるなら、怖いものなんてないんですねぇ。

聡は落ち着いているタイプでしたが
まだ自分には何も無いと一歩を踏み出せないでいた時に
「なにも持っていないと思っても、人はなにか持ってるもんだ」と
黒崎が言った言葉がとても沁みました。
やはりかけがえのない愛を手に入れた男は懐がデカい…!!

イタリアンレストランのお話なので
今の私のように空腹時にはお読みにならない方が得策かと…www
甘い愛も御馳走さまでした!

2

恋物語、のその後

前作「君の知らない恋物語」の主人公の息子が、本作の主人公になっています。スピンオフ作品ですが、前作の二人の登場シーンも多く物語にも絡んでくるので、前作を読んだほうがより楽しめると思います。

聡は父親(梓)に似てるなーと思いながら読みました。梓の真面目で優しいところ+黒崎の強引さを身に付けた聡は、年下攻としては男前でワンコすぎず良いなぁと思ったのですが、やはり前作同様、物語の展開に無駄が多いような気がしてあまり萌えを感じませんでした。なんというか、長いこと悩んでいたことや煩悶がある瞬間にあっさりと覆って万事解決…というくだりが多いように感じます。前作と本作しか読んでいませんが、この作家さんの特徴なのでしょうか。

「中立」にしようか迷いましたが、前作の二人の雰囲気が前作よりも(!)好きだったので「萌」評価にします。

0

親の因果が

男夫婦に育てられた子どもが大きくなって・・・なスピンオフ。
スピン元、どっかに埋まっている気もしなくもないが、多分未読。
基本的に子連れ物はあんまり好きじゃなくて、表紙に子どもがいる時点で後回しにしがち。
BLなので大抵の場合、大人同士としては、すったもんだしても、男同士でも構わない、この愛を貫くんだって腹括って、添い遂げてハッピーエンドを迎えるわけだが、
じゃあ、その子供はどうなんだろう、
小さい内はまだしも、学校でいじめられるんじゃないか?
とか、
思春期を迎える頃に親の生々しい恋愛やセックスを突きつけられてるのは如何な物か?
とか、とか、読後にもやもやが残るのよ。
で、この作品。
そんな男夫婦に育てられた男の子が、親たちのことは愛しているし、そんな二人のことも認めているんだけど、親友だと思ってた子に裏切られたりして、自分だけは「普通に」女の子と恋愛して、「普通に」妻と子どものいる家庭を持ちたいと願っていたにもかかわらず、結局選んだのは、年上の男性だったと、、、
それにしても、聡は、いい子過ぎるくらい、いい子だよね。

1

人って変わるものなのだな

ちょくちょくやらかすんですが、またもや攻めと受けを逆だと思ったまま買いました笑
年下攻めだったんですね。

真面目な主人公が一皮むけて、愛する誰かを守れる人間になろうと
決心するまでの道のりを書いたお話でした。

全体的にいいお話だったのですが、スピンオフだったことに気付かず
こっちだけ買ってしまったことを後悔しております..。
後書きにはこれ一冊でも大丈夫とありましたが、
読みすすめるとやっぱり前のお話と言うか、「土台」みたいなものが
知りたくなってしまい、気持ちの落ち付け所がないまま読み終えてしまいました。
ところどころこの辺は端折らない方がよかったんじゃないかなと
感じた部分もあったり、色々思う所ある一冊でした。

一番いいなぁと思ったセリフは、攻めさんの
「トマトになりたい……」
でした。
真面目に、自分に正直に!

1

あれ?楽しめた

スピンオフとは気づかず読み始めましたが、
主人公が「きみの知らない恋物語」のあの子と気づき
嬉しい気持ちで読むことができました。
いや~大きくなりました(笑)!
ゲイ両親に育てられた聡の、辛さを乗り越えてきた故の
強さに感心しつつも、
BLだからこそのファンタジーだとは分かってはいるものの、
愛されて育つって大事なことなのだなと思わされました。

そして、受となる千野のツンデレ具合がたまりません!
大人なんだけど、どこかやんちゃな様子が好きです。

2

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