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表題作29歳、魔法使いにはなりません!

イケメン御曹司の同期社員 北白川篤成 29歳
童貞の会社員 星野輝 29歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

起きたら見知らぬベッドの上にいた星野。隣にはライバル視していた同期の北白川が裸で寝ていた。「もしかして俺、こいつを犯っちゃった! ?」知らぬ間に捨てたらしい童貞の想像力をフル回転する星野だけど…?

作品情報

作品名
29歳、魔法使いにはなりません!
著者
石原ひな子 
イラスト
佳門サエコ 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041009543
2.2

(8)

(0)

萌々

(1)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
2
得点
14
評価数
8
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

心は脱魔法使い

男子高出身、大学も女子が少なく、就活を期に自分がイケメンであることがわかった主人公。
しかし、女性との付き合いが全くなく雑誌などで見る女性の本音記事に自らの童貞を臆し29歳まで童貞で来てしまった。
そんな彼が家が資産家で人柄も良くイケメンで、彼が部署に来てから自分が万年二番になっていることを苦々しくおもっているライバルの同期と、リベンジを図った席で泥酔してしまい朝目覚めると裸でホテルのベッドの上、
相手は腰が痛いとよろついて、とうとう脱魔法使いを男でやっちまったのか!?
実は勘違い(意地悪)であるのだが、それをきっかけにライバルと思っていた奴の良いところを認め、相手も自分の良いところを見てくれて、流されながら悩みながら、恋人になるという、王道というえば王道の童貞モノ。

石原さん初ルビーだそうです。
これが王道ながらなかなかに面白く、主人公と相手の絡み方が絶妙で最後まで楽しかったデス。

おばあちゃんに「恩を受けたらちゃんと返さないと」と言われてきたからでもないでしょうが(笑)やっちゃったから、今度は自分が逆にならないとと提案すると、気にするなと言われ、まだこの頃は張り合う気持があったので、オレは気にするんだ!と
で、結局義理を果たすのですが、
事後の会話の色っぽくないこと♪
でも、そこで主人公が本音や素をさらけ出しているんですよね。
そんな主人公の意地っ張りがとても自然で好ましいのですv

相手も、ノンケとかゲイとか言及はなく多分ノンケだとは思いますが、群がってくる女性が多くてうんざりしていたのかな?
女性に興味があってもちょっと怖い主人公が、相手といるほうが楽しいとおもうくらいには、充分好きへ移行する要素もあり、
相手も、意地張ってる彼の素が非常に可愛らしいことに魅力を感じる。
身体から始まるパターンだけど、暗くないし愉快だし、何せ主人公のキャラが楽しくて飽きさせませんでした。

1

魔法使いになる運命なのね

30まで童貞なら魔法使いになる、そんな都市伝説をイケメンで仕事が出来る男の
唯一の秘密みたいな感じで描かれているお話です。

受けで登場する星野は営業部でも1,2を争うイケメンで成績も優秀、
そんな彼の秘密は29才童貞、魔法使い見習い。
魔法使い見習いと言ってもファンタジーではありません、巷で言われている都市伝説を
絶対なりたくないともがいている星野だけど、モテるのに、女性に免疫もないせいで
童貞を捨てる前の段階で色々考えすぎて期を逃す感じなのです。

星野は石橋を叩いて渡る慎重で緻密、下調べを万全に何事にも望むタイプ。
しいて言うならそのせいで耳年増なイメージもあります。
そして社内には家柄も良くてお金持ちなイケメンの北白川が同僚としているのですが、
1年前から営業に異動になったのに、今までは成績が1番だったのに、北白川が
やって来てから2番手に甘んじていて、一方的にライバル視して嫌っている。

そんな相手と何故か一夜を共にして、童貞なのもバレ、その童貞を捨てる事になるが
その相手が北白川になってしまう。
酔っていたからと言い訳しながらも潔く謝る星野はかなり誠実。
それでも、その相手がライバル視していた相手だと言う事もあり、毎回顔を見るたび
罪悪感と何故かあっさり許された事で男として負けたと言う思いが残り、
今度は星野が抱かれる側になり、借りを返そうとしたことから始まる恋にお話。

受けになる星野の見た目と違うキャラがとても面白い、強気なのに後で考え込む、
恋愛についても手順についてもネットや本の知識オンリー。
次第にかなり可愛く思えてきて、きっと北白川も単純な興味から次第に嫉妬するくらい
ハマっているみたいなのですが、そんな気持ちは恋愛経験0の星野には伝わらない。
誤解と擦れ違いがありながらも結局は魔法使い見習いのまま、
きっと魔法使いになる運命な星野、最終的にはそのまま神になるかもなどと
想像しながら楽しませて頂いた作品でした。

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