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表題作可憐な初恋、甘いキス

真田恒成,26歳,小学生の弟と二人暮らしの刑事
ハル・メイソン(雛月春),24歳,方向音痴のピアニスト

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  • あとがき

あらすじ

恒成は偶然出会ったピアニストの春が忘れられず……。
堅物な男と優しい青年のピュア・ラブストーリー。

刑事の恒成が仕事中に助けた相手は、有名なピアニストの春だった。

いつのまにか恒成の弟とも親しくなっていた春はある日、自宅で母の形見であるピアノを弾いていた。

見ないフリをしてきた母のピアノに再び音を宿らせ、春は鬱ぎがちだった弟の心を開いてくれた。

さらに春と連弾をした恒成は、仕事中も彼のことばかり考えてしまう。

春と自分は住む世界が違うからと距離を置く決意をしたが……。

作品情報

作品名
可憐な初恋、甘いキス
著者
桂生青依 
イラスト
海老原由里 
媒体
小説
出版社
コスミック出版
レーベル
セシル文庫
発売日
ISBN
9784774726465
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

これから遠距離が始まるのね

世界的に有名なピアニストとノンキャリ刑事との初恋のお話でした。
刑事の真田は張り込みの最中にパッと目を引く青年に目がいってしまう。
それは一目惚れと言うよりも、迷子になってオロオロしている子供が気になる感じ、
張り込みの最中で、逆に気になって集中できないとその迷子になっている青年に
声を掛けて、道を教えて終わりのはずが、教えた青年が再び舞戻りまたウロウロ。

しかし、張り込みの最中で忙しいと今度は冷たくあしらい、犯人が来たことで
仕事に戻るが、張り込みだと言ったにもかかわらず大声で話しかけられ、
それに気がついた犯人と乱闘騒ぎの展開に発展してしまう。
それを青ざめて見ていた青年は、自分が悪いことをしたのだと自覚し謝るものの
真田は怒りを押し殺し冷たい言葉で退けてしまう。

これが、休みの日の出会いならきっと一目ぼれ状態になっていたような気がしますが
仕事の邪魔をされ、煩わされた真田は苛立ち、更に両親を2年前に亡くし、
小学生の年の離れた弟と二人暮らしの自宅で再びその青年と再会。
しかも、彼はピアニストでボランティアで小学校でピアノを弾き、亡き母親も
ピアノを弾いていたことから、弟はその青年に懐いてしまい、
その青年、ハルへの真田の冷たい態度に憤慨してしまう。

真田は両親亡き後ふさぎ込んでいた弟が兄の自分よりも会ったばかりのハルに懐き
笑顔を見せていることに嫉妬し、更に仕事を煩わされた事でかなり辛辣に対応。
しかし、弟の必死な様子と、またどこかで迷子になっているかもと思う気持ちで
ハルを送り届ける事になり、既にそこで互いに惹かれあっていく感じ。
それでも真田は相手が男だと言う事よりも、有名なピアニストで棲む世界が
違い過ぎる事もあり、何故か自分に何度も会いたがるハルから本能的に距離を
取ろうとするが、逆に見た目に反して強情なハルから近づかれることになります。

そこへハルを脅迫する影の存在などが現れて、二人の距離がまた近づき、
恋する思いはどんな妨げにも無くならないっていうようなストーリーですね。
そして二人はハッピーと言う展開ですが、やっぱり住む世界がちがうので
遠距離の始まりになってしまうと言う流れでした。

3

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