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表題作月と茉莉花

煬大牙,湘を滅ぼした琰国の太子
月心,虜囚になった亡国湘の盲目の公子

その他の収録作品

  • 五絃の琵琶
  • 月は花影をうつし
  • 明月之詩
  • あとがき

あらすじ

エン国太子の大牙は、自ら滅ぼした湘国の盲目の公子・月心を虜因として囲うが――。リンクスロマンスの名作が待望の文庫化!!

作品情報

作品名
月と茉莉花
著者
佐倉朱里 
イラスト
雪舟薫 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫L
シリーズ
月と茉莉花
発売日
ISBN
9784344832350
4.3

(25)

(14)

萌々

(7)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
107
評価数
25
平均
4.3 / 5
神率
56%

レビュー投稿数8

殷か周の時代?のアジアンファンタジー

紙初版日 2003年6月30日 240頁

BLと言っても、読み物として楽しめる良作でした。
こんな小説が、BLジャンルにあると知らなかったので、見つけた時とても嬉しかった。

背景は、殷の後の時代かな?周辺りだと思う。
「昔、太陽が10あった」・・・天照大神の原型、『山海経』に載っている、扶桑国の「義和が産んだ10の太陽」の伝承についても触れて居たり、殷の文明の資料をよく調べているんだなー、と感心しながら読みました。

滅ぼされた文化度の高い国:湘の国の盲目の美貌の第一王子は、居ない者として幽閉されており、囚われた時に名も無かった。
唯一の呼称が「水月」=水に映った月=実態が無いもの。
湘の王族は全て処刑されたが、盲目の水月のみ「月心」の名を得て、記憶する湘の500巻の書物を文字化する作業の為に、ただ一人生き延びる。
生母譲りの美貌を備えた月心に、王太子・煬大牙が恋慕する物語。

不満は一つ。
BLにしなくてもよかったんじゃないか、と思ったのは、3巻目。
ちるちる姐さん情報によると・・大牙が女性の妃を得る展開になって、
どうやら月心が登場しない空白があるらしい。
・・ファンタジーなので、現実にありそうな構成にしなくても良いのでは?
著者、真面目過ぎ。
でも、2003年当時の風潮が、そういう展開を著者に選択させたのかもしれない。ヤオイ云々と取りざたされたころですよね。
まあ、最後まで読んでみようと思ってますけど。2巻で読み止めするかもしれない。

0

中華モノ!
とっても面白かったです。
中華風な作品のキャラクター名を覚えるのが少し苦手……ひどい時は間違った名前で読み進めてしまい、書き下ろしやあとがきで間違いに気付く私です_(:3」z)_
こちらの作品はありがたいことに、地名、人名共に一般的な漢字の音読みで事足りることが多かったです。
大牙(たいが)×月心(げっしん)のように。
これならさすがの私も大丈夫。
そういう意味でも読みやすい作品でしたし、振り仮名、注釈も多かったので、より読みやすいよう工夫された親切な作品だという印象。

ストーリーは初っ端から、サラッとですが無理やり致していて、そういえば表紙もえらく落ち着いた感じだし…もしや仄暗いトーンのツライ作品!?と一応気を引き締めたのですが。
いやいやいや、とんだ勘違い!!
めちゃくちゃ甘いラブストーリーでした。

ただ、甘いといっても攻めの大牙の悋気もすごけりゃ、愛の激しさもすごいです。
月心に逃げられるくらいなら『追いかけて捕らえて、手の中で絞めて二度と逃げられないようにしてやる』だそうです。(し、絞めちゃうのか(゚∀゚))
また、盲目の月心を気遣い、衛士に、転んだりしないように注意をはらっておけと言うクセに、凝視するのはダメだって言うんだから本当無茶苦茶。好きです、そんな攻め(^-^)笑

私、佐倉先生初読み作家さまだったのですが、読みやすい文章でした。
あと、表現がかわいかった!例えば、今作の受けさまである月心を表すのに「もうひとつの月」「美しい月」と月になぞらえてみたり、月心の住まいの淡宮にかけて「淡宮の想い人」と言ってみたり。それが私にはとてもかわいく感じられ好ましかったです(^-^)
あ!あと!!佐倉先生自体、中華モノ時代モノがお好きなのか、詳しいのではないかと思いました。作中使われている言葉など含め、丁寧に作り込まれているので。


激しい攻め×健気美人受けが好きな方にはぜひおすすめしたい作品です!
私のように古の作風も愛す方にもぜひ!です。
シリーズの続き(本作→羞花閉月→月に歩す)も楽しみ♬

3

名前つけてもらえないなんて ひどすぎ

なぜかこの本に到達。(すんません、ちっぴり文章が変だったので修正)
キラキラファンタジー、せつない が好きなので、ひっかかったものと思われます。

キラキラはなく純粋中華もの。水墨画のような印象。しっとり、じんわり。
とても丁寧に描かれておられるように思います。

好みではなかったのが、受けさん。
ちょっと弱すぎた・・・・・
や、そういう設定なんだろうけど、もうちょっと気の強い感じの方が好み。
単なる好みの問題であり、もし、もうちょっと受けさんの気を強くしたら、
たぶん設定していた生い立ちが成立しなくなるんだろうけどさ。
(親からも捨て置かれて、名前もつけてもらえず、
自分なんて必要とされていないと達観しているというか、なんというか
うまく言えない・・・そういう設定。ひねてないのが救い)

攻めさん(単純、もしかしてちょっとはお利口?大型猛獣犬、受けさんにべたぼれ)と
攻めさんの右腕(幼馴染、つけつけなんでもいっちゃう口うるささそう、でも受けさんのことは尊敬してて大事にしてる)や、受けさんに付き従う爺様も、みんなキャラとしては大好き!
続きがあるので、続きで、受けさんが少しでもたくましくなっていくことを祈ってます。

受けさんキャラとキラキラでないのが理由で萌どまり。
でも続きは読むよん

3

新装版

好きな作品です。旧版も持っています。
描き下ろしがあるとのことで購入しました。

「誰にも必要とされなかった私を、太子は求めてくれた」
好きなセリフの一つ。

この小説がきっかけで月心のような境遇の受けが出てくる作品を買い漁りました(笑)

月心も大牙も好きなキャラだけど、火鳥がなんとなく好きなキャラだった。
大牙の学友で大牙への「言うことは言う」的な遠慮のない立場が好きだったのかも。

大牙に心開いていく月心。
大牙が月心に「火鳥に似てきたぞ」というシーンがあって思わず笑っちゃいました。

描き下ろしは月心が初めてお酒を飲んだ時の話でした。
桃の味が美味しくて、たくさん飲んで自分でも気付かないうちに酔ってる。
足がふらついて頭をぶつけるんだけど翌日になって月心は頭のこぶが何でできたのか覚えてなくて、大牙も爺も教えてくれないっていう可愛いエピソード。

4

大きな世界観

ノベルズから文庫版になっての登場ということで
気になっていたので手に取らせていただきました!

攻め様は、受け様の国を滅ぼした暴君な太子ですが
受け様に触れていくうちに心惹かれていく方です
非常に愛情表現がへたっぴなために受け様に勘違いさせたり…

受け様は、攻め様に国を滅ぼされた公子で盲目
心やさしく攻め様を癒してくれます
攻め様に無理やり…ですが、攻め様の不器用な愛情に心ひかれています

文章がちょっとお固めな感じなので
現代ものを読んでいてからの~は切り替えが必要ですw
ですが切り替えてしまえば、話の世界に吸い込まれるように読めて
分厚い対策ですがスラスラ読めました♪

いろいろなエピソードはありましたが
やはり受け様が攻め様の刀で自害する場面は涙なくしては読めませんでした
つД`)

次回作もあるということなので
楽しみです!

2

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