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表題作白虎艶夜~偽りの忠愛~

煉青,従者
修夏,欣国王子

あらすじ

呪われた王子・修夏のもとに現れた戦士・煉青。修夏を護るためやってきたと語る彼だが――?
半獣の戦士×王子のドラマティック・ラブ。


作品情報

作品名
白虎艶夜~偽りの忠愛~
著者
矢城米花 
イラスト
斉藤雪広 
媒体
小説
出版社
大誠社
レーベル
LiLik文庫
発売日
ISBN
9784865180169
3.2

(4)

(0)

萌々

(1)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
13
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

予言に振り回される似た者同士

矢城先生の作品にしてはエロが少なめな気がするのは思い過ごしでしょうか。
今回の作品にはケモ耳しっぽの白虎さんが出てくるもふもふで短編が収録されていて
本編よりもずっとコミカル風なもふもふが楽しめるのもお得な気がします。

本編の作品はシリアス気味設定で100年前までは最強の大国だった国が
その時代の王の傲慢と神をも恐れぬ発言で12代末までに国が滅びる予言される。
その12代の王子が今回の受けになる修夏で凶運を生まれながらに背負わされた
悲しく寂しい王子様ですが、母や父に疎まれ蔑ろにされて凶運の王子と言う理由で
乳母や兵士にまで遠巻きになれているのです。

今では弱小の国に成り果てているのに、修夏の代で完全に国が滅ぶ予言。
その凶運を跳ね返す確率は1%くらいの設定でした。
そんな王子を守るために北の地よりやって来たのが煉青で予言をされた王子を
凶運から守るために山神の予言でやって来たと言う理由で王子の従者になります。
王子に忠誠の誓を立てる煉青ですが、実は違ったと言うストーリーで
サブタイトルにあるように偽りの忠愛がなるほどと思える話でした。

煉青と王子の出会いは7歳と17歳なのですが、その頃から既に予言のせいで
ひねた感じに王子様はなっていて、誰にも愛されていない誰も信じられない中で
煉青が守ると言っても疑心暗鬼で、その本当の心を推し量るべく傲慢横柄に
煉青に無理難題を言ったりして相手の反応を見るような小動物系の虚勢を張ったような
素直になれない意地っ張りな感じがすます。

後半では意地っ張り&ツンデレさんな感じも出てきますし、忠誠を誓いながら
ある目的で王子の従者になった煉青も同じような予言で振り回される運命を背負っていて
本来恨みを晴らすべき王家の王子ですが10年も傍にいることで絆されるのか
的だけど憎みきれなくて傷つけ突き放すが離しきれない心の葛藤が見えるのです。
皆に祝福されてハッピーラブラブ展開にはならないかも知れませんが、
どこか危うい感じがした主従関係からいつしか愛が芽生え生涯を共に生きるものとして
長く連れ添って行くのだろうと思える内容になっていました。

3

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