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僕をぎゅっと抱きしめてくれませんか…… そうしてくれたら……あとは僕にどんなことをしてもいいです
面白かった~!ヾ(*´∀`*)ノ
裕福な生活の中で、高い高い柵に囲まれ誰からも愛されること無く
生きているか死んでいるのか淡々と生きてきたひつじさん。
初めて死に直面したときに改めて己の人生を考え、動き出すーー。
そんなひつじさんが迷い込んだ下町。
そこで出会ったのは傷を抱えたコヨーテ。
コヨーテのぶっきらぼうな優しさと仕事をしている姿。
生き方も生活も真逆だった2人が出会い、傷を補いあうのが良かった!
コヨーテはひつじさんの純粋培養された優しさに癒やされ、
ひつじさんはコヨーテから家族からもらえなかった言葉や愛情を貰い。
どちらかが一方的に寄りかかるのでは無く、
どちらも相手の存在で見えない傷を癒やして精神的に寄り添い合って。
優しさが沢山感じられるお話でした。
(※コヨーテ・ひつじは比喩表現です。擬人化ではありません)
さてさて、お話はこんな感じで進むのですが、
恋愛面は作者さんのあとがきを引用させていただくと「中学生レベルの恋愛」からのステップアップ。
ひつじさんは"偶然会えないかな?"と夜の町を散歩していたり、
コヨーテはひつじさんをバリバリ意識しているのに気付いてない風を装ってたりw
そんなところから恋愛が始まっていくのが萌える!!(∩´///`∩)
最初の内は両片思いでせいぜい散歩する程度だったのに、
初めてのキスはなんだかんだいっても子供じゃないのでガッツリエロい大人のキス////
ピュアからいきなりエロエロしいキスぶっ込んできてニヤニヤが止まりませんでしたw
で、エロいキスを何度もして、掻きあいっこも済み。
どちらもコヨーテが辛抱堪らずガッと食いにかかったのですが、
初エッチだけは大事にとってあって全て整えてから始めるw
変なとこにこだわるコヨーテが可愛いヾ(*´∀`*)ノ
お布団の上で向かい合って挨拶してる姿が微笑ましいやら笑えるやらです。
コヨーテはひつじさんを壊さないよう大切に進めたいのに
ひつじさんは天然無自覚煽りを繰り返してコヨーテの理性を崩壊させてくのも萌えました♪
ちと残念だったのが大きな山場がなく無く、
・従兄弟の誠が当て馬?→中途半端な印象;
・遠距離?→即問題解決(美羽ちゃんにとっては良かった!)
・コヨーテの昔の女が…!?→ほぼモブ
・ひつじさんの家族が…!?→あれ?そんだけ?
と肩透かしを何度かくらってちょっぴり疲労感。
特にひつじさんの家族問題は解決していない気がするんだけどな…(ФωФ)ウーン
これで終わりなのか気にかかるところ。
評価は萌え寄りですが
町工場の面々のキャラや恋愛部分に癒やされたので萌え×2です。
『下町ロケット』的町工場の町を舞台に、
顔にも心にも傷を持つ不眠症の町工場の跡継ぎと、
名門一族に自分は必要ないと思っているお坊ちゃま大学生が
出会い、それぞれの傷を越えてくっつくまで。
黒豹×ウサギちゃんの『草食むイキモノ肉喰うケモノ』が面白かったので
続けてこちらも読んでみたのだが、こちらはコヨーテ×羊ちゃんらしい。
あまり優秀ではない為に一族から粗末にされているのに、
何故か心優しく歪んでもすれてもいない受けのヤエちゃんのキャラが
個人的には可愛いというより、なんだか納得もいかず好きじゃなかったし、
展開にも時々モヤッと躓くところはあったものの、
攻めのコヨーテくんことはなかなか潔い男前で良い感じだった。
町工場の下町風の人間模様は温かくて、
攻めが最初から受けに惹かれているのがバレバレで(これは可愛い)
それを周りが見守っているのには、ニヤッ。
今まで読んだ本の中で1、2を争うくらい攻めの顔が怖い!て思ったのですが、これが無愛想なのにめちゃくちゃ優しくてめちゃくちゃ可愛いキャラでした。
主人公の遥季は大きな事故に遭いかけたのを機に、自分を見つめ直そうと東京の下町にやってきます。
そこで幼い従兄弟の世話をしながら、下町で生活する人々と触れ合い、目標や期待のなかった自分の人生からやりたいことを選び出していく、というお話。
工場で働く智康は、顔と目つきは怖いけど面倒見がよく、遥季が困った時は助けてくれます。全体的にほっこりとした、ほのぼのとしたお話でした。
智康の最初の印象は怖いのですが、所々で智康視点に切り替わるので、互いの思っている事はすんなり読み手に伝わってきます。
日常が淡々と続いていくので、可愛いけど内容は少し物足りないなあと思わないでもないですが、お話が大きく動くのは終わりの方です。
何よりよかったのが、遥季も智康も言葉の選び方が素直で真摯なこと。
相手にまっすぐに応える、ということがなかなか人間できないんじゃないかと思うんですが、こんなに真摯に向き合えばいざこざなんてきっと誰とでも起こさないのではないかという、2人ともそんな素敵なキャラクターでした。
印象に残ったのは、最後のベッドシーンで、智康のほうが「初夜だから」という事を前提に「お願いします」と頭を下げたこと。
こんな慎ましい受けキャラはいれど、攻めキャラは見たことない、とこれまた感動しました。
外見は狼と羊のようですが、一緒にいるのがとてもしっくりきて、互いに大好きなのがひしひし伝わってくる可愛いお話です。
安心感のある優しいお話を読みたいときにオススメです。
ほっこり、ほのぼのした気持ちになれた作品でした。
主人公は家がお金持ちの八重垣遥季、ヒツジがいっぴきのヒツジさんで受けです。
冒頭で駅のホームに転落し、九死に一生を得た遥季は今は空っぽな自分が何をしたいかを考え、落ちぶれた従兄弟の幼い娘、美羽ちゃんと遊ぶ約束を果たそうと、これまで縁のなかった下町へ向かいます。
そこで、影のある攻め皆瀬と出会い、職人さんたちが誇りを持って働いている町工場の世界も知ります。
結論は、ほっこりハッピーエンドです。正直、強烈にキュンキュンしたということはないのですが、ちょっと面白いところがあるのです。
私はどうも、後からアッ・…とくるタイプのようです。
この作品てアッときたのは、攻めの皆瀬の特異性なのです。
町工場の社長の息子、皆瀬智康は顔に傷があり、影のある男です。いえ、でした。
町工場を嫌って一流企業に就職したものの辛い経験をしたので、壁を作るようになったのです。
遥季に出会ってからは割と簡単に明るさを取り戻していきますが、特筆すべきは何とこの人随分と長い間、満足に寝ていないのです。
不眠症、インソムニアというやつですね。で、この設定が無茶な感じがしまして、クスッとなるわけです。
真夜中に遥季がピンチになると決まって皆瀬が現れ、助けてくれるのですが、会ったのは「たまたまじゃない、俺はたいてい夜にはここらを歩いてるんだ」なんて言っちゃってますけど、これってなかなかヤバイ奴ですよね。
でも、遥季はあっさり納得して「智康さんは親切だ」と感動してますから、やはりこの二人の相性は花マルだということでしょう。
以上のように、あまり構えることなく楽しめる作品でした。今城けい先生、文章はしっかりしていますので読みやすかったですよ。
今城先生の作品は初読みだったので、会話での言い回しなど最初は引っ掛かりを感じる部分もあったのですが、読んでいる間に自然と馴染んでいきました。
ピュアっ子な羊ちゃんことヤエちゃんの心情と世話焼きコヨーテの智康さんの心情が代わる代わる描かれていたのでお互いの思いがわかりやすく安心しながら物語を俯瞰して、楽しむことができました。
ヤエちゃんは、周りや家庭の環境によって自分自身に自信を持つことができず空っぽなまま毎日を過ごしていました。そんなヤエちゃんが死にかける経験を切っ掛けに生きるということを見つめなおして行動していく姿はカッコ良かったです。
それでも、すぐにヤエちゃんが大きく変わっていくのではなく少しづついろんな人の手を借りながら変わっていく姿はヤエちゃんの持ってる真っ直ぐさが人から愛される部分だったからなんだと思います。愛される人は人から応援されて頑張れるんだな~と嬉しくなりました。
ヤエちゃんの行動力や真っ直ぐさはヤエちゃんだけじゃなく従兄弟の誠さんや智康さんの変化にも繋がっていてそういう連鎖をおこせるヤエちゃんは自分が思っている以上に素敵な人なんだともっとわかって!と言いたくなるくらいでした。
過去にあった事件から人を拒絶し人を信じられなくなっていた智康さんがヤエちゃんと出会って、また人を受け入れられるようになりそして世話焼きへと変わっていく姿は微笑ましかったです。ヤエちゃんのことを考えゆっくりめなスピードでヤエちゃんと触れ合いながらもヤエちゃんの素直な言葉に振りまわされているところにニマニマしました。これからも振り回され続けていて欲しいです。ピュアっ子爆弾は威力が絶大!
町工場の人たちも優しくてにぎやかな人が多くて、そんな環境で新しいヤエちゃんのこれからが始まります。ヤエちゃんが自分で掴んだ居場所なんだと思うと成長したなぁ~!なんて感動してしまいました。
そんな、可愛らしい部分がたくさん詰まったお話でした。