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表題作イナズマクリティカル (下)

三珠修次,適度に友達もいる普通の高校生
渡誠一郎,友達がいない高校生

あらすじ

お互いに相手への想いを抱えたまま、テスト期間に突入する三珠と渡。
渡への気持ちを殺そうとする三珠だったが、ふとした拍子に表に出てこようとする気持ちは激しく、簡単に消えそうもない。
そんなとき、一枚の風景画を発端に渡の様子がおかしくなり…?

友だちとして隣にいることを誓ったはずなのに、欲がどんどんと膨れ上がり、いつしか今までの距離がわからなくなっていく…。

友情と恋の狭間で揺れる、男子高校生の恋を丁寧に描いた物語、堂々完結――。

作品情報

作品名
イナズマクリティカル (下)
著者
楢山とおる 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
シリーズ
イナズマクリティカル
発売日
ISBN
9784758073615
4.1

(37)

(20)

萌々

(8)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
1
得点
153
評価数
37
平均
4.1 / 5
神率
54.1%

レビュー投稿数1

友情と恋心のはざまで揺れる―――

相変わらず、友情以上の気持ちがばれないようにと、
自分の気持ちを押し殺している三珠ですが、
その気持ちはどんどん強くなっていくばかりで…

一方の渡は自分の本当の母親は死んでしまって、今の母親は義理の母親で、そのことで悩んでいます。
義母は決して悪い人ではないし、むしろ良くしてもらっていることは分かっているのに、それなのにどこかで疎外感を感じています。
思春期には親のことを客観的に見ることなどできないでしょうから、渡が悩んだり疎外感を感じたりするのも分からなくもないかな…という感じです。
はたから見ていると渡の義母はきちんと愛情を持って接してくれているし、渡はその境遇がいかに恵まれているか、のちのち大きくなってから分かると思います。

三珠は、母親の死や義母との関係のことで感傷的になっている渡を見て、気持ちにケリをつけさせるために、
渡の母親が好きだった景色の見える場所(渡の記憶の中にある場所)に連れて行こうとします。
最初は自分の問題に入って欲しくないと怒った渡でしたが、このままでは居られないと思い直し、三珠と二人でその場所に行くことにします。

そこで二人が感じたことは―――

渡はその景色を見て、綺麗な場所だったので心が穏やかになります。
「心が穏やかになる場所がある。」
それが渡の心の中のしこりを溶かしたようでした。
はっきりと整理がついたわけではないけれど、渡に笑顔が戻ってきました。

その時、ふとしたはずみで渡は三珠が自分の母親のようにいなくなったりして欲しくなくて、
「お前もいなくなったりしないよな」
と渡に聞いてしまうのですが…

そのどこか確かめるような言葉に、自分を求めている言葉に、
三珠はついに気持ちが抑えきれなくなって、渡にキスをしてしまいます。
それをきっかけに、今まで言えずにいた気持ちを、渡も伝えます。

その後、二人は宿泊予定だったホテルに行き…
やることヤっちゃってしまいますw
渡はどうにか回避しようとしていますが、三珠はもう止まらないw
いきなりお風呂でH!
キャーと思いながらもガン見の私。
渡のウブな反応が可愛いかったです^^^^

学園での日常や家庭の事情などを織り交ぜつつ、思春期の彼らの様子を丁寧に描いていて良かったです。
惜しいと思ったのは渡と三珠の髪が両方トーンを使ってあること。
渡と三珠の髪の濃さがかなり近いため、パッと見、同じように見えることがあるんですよね。
特に横顔だと一瞬分からない時がありました。
渡の髪は明るい髪色の設定のようなので、トーンを使わなくても良かったように思います。
あと、コマ割りや絵柄がもうちょっと自分の好みだったらな~というのは正直な所です。
でも良い話なんですよね。
というわけで萌評価です☆

3

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