虹玉の皇子

十六歳になった、遊牧騎馬民族ダーン族の王子アルクウィンは、ダーン族にさした不吉な影を払うための、『虹のかけら』を手に入れようと、東に向けて旅立った。
その東に位置する巨大なカイ帝国のルアン州に、皇帝の第五皇子ユエランが、州の令侯として赴任することになった。
本来ならば令侯に任命されるはずだったファン家のシオンは、その無念さに、シャンツォの毒で命を奪おうと企て、ユエランを迎え入れた…。
旅の途中のアルクウィンと出会ったユエラン。
そして、ユエランの美しさに魅せられていくシオン。
『虹のかけら』を探す旅に出た三人を待ち受ける運命とは…。


遊牧騎馬民族の王子アルクィンと、敵対するカイ帝国の皇子ユエラン。旅の途中出会った二人が追い求めるのは『虹のかけら』。ユエラン毒殺を策しながら、その美しさに魅かれるシオン。三人を待ち受ける運命とは…？