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表題作専制君主のワガママ ぼくのプロローグ3

天才イラストレーター・風見慎一(25)
新人作家で大学四年生・月充ひかる(21)

あらすじ

おまえの身体、おれが徹底的に調教してやるよ――。ようやく恋人同士になったひかると慎一。世界的なイラストレーターである慎一は恋人になってもワガママで専制君主――!?大人気シリーズ第3弾!!

作品情報

作品名
専制君主のワガママ ぼくのプロローグ3
著者
ゆらひかる 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
ぼくのプロローグ
発売日
ISBN
9784044376055
3.7

(4)

(0)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
15
評価数
4
平均
3.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

「本日の体位を描いてやろうか?」 どんどん知りたいです♡(笑)

『ぼくプロ』シリーズ第3段
正真正銘の恋人同士になった2人!
一緒に暮らしている事をあって、終始ラブラブ、甘々新婚さんのような2人は、蜜月真っ只中(笑)
呆れてしまう位!
おバカカプぶりを発揮してくれています(笑)

今作から新キャラとして、ひかるの友人•後藤が、兼ねてから紹介したいと仕切りにいっていた、バンドボーカルの怜司さんが登場です!
この怜司さんという人が、予想に反して、凄くいい人でした。
自分が歌を辞めようかと迷っていた時に書いた詩を、偶然読んで涙したひかるに感動し救われたと…
その時から、あなたの事が好きなんです!と告白されてしまうひかる。

容姿はかっこいい系で、ボーカルなんて派手な事をしているのに、性格が凄くシャイなんです(笑)
本当に大人しくて、気弱な優しそうな人。
ただ、マイクを持って歌い出すと、普段の姿からは想像出来ない位、野性的で、強気な人へと変貌するという、楽しい方でした。
ひかるも、その歌声にちょっぴり流されそうになったり⁉︎
才能溢れた人でもあるので、『才能』に惚れっぽい疑惑をかけられているひかるだから、余計に慎一もやきもきさせられています(笑)
松村とは全く正反対の怜司さんは、松村とは違う意味で、危険というか、要注意人物かもしれない予感です!
そして、松村も相変わらず強引にひかるに迫って、隙を狙っているし、高校生にまでナンパされ、余計に気が気じゃない慎一。
人を疑うことのない素直なひかるは、身の危険において凄く鈍感!
誰にも見せたくないし、触れさせたくないと思うオレ様な慎一は、本当はひかるを家からは出したくないんです。
そんな、嫉妬と独占欲剥き出しの慎一に捕まって、振り回されるひかるは大変ではあるものの、
毎回トラブルに巻き込まれてしまうひかるを、ガードする慎一もオレ様ながら大変だな〜と思いました(笑)

気が気じゃないですよね!
次から次へとライバルが出現して、しかも男性限定で、あきらめの悪い個性的な人達ばかり!
その中で慎一は、容姿も、才能も、地位も財も、性格も、もちろんひかるへの想いも、全てにおいて群を抜く、オレ様ないい男ではありますけど⁉︎
ここまで出来すぎた、慎一のような25歳の人に会ってみたいな〜と毎回読みながら思ってしまいます(笑)

でも、そんなひかるに対しての、過剰なまでの慎一の行動や言動には理由がありました。
その繋がりとして、今回は、ひかるもずっと気になっていた、『慎一に絵を描かせた人』について、少しだけ、慎一の謎めいた過去が明らかにされています。
16歳の頃の慎一が出会った、その女性との幸せな日々と、突然の別れ!
その時の気持ちが込められた『出航』という1枚の絵と、その4年後に描かれた『港』という絵に込められた慎一の思い!
ひかると一緒に彼の心の傷を知って涙していました。
ただのオレ様な奴ではないんだよな〜と、奥深さに惚れなおします♡

ひかるが、この絵をみた時に、流した涙で救われた慎一!
ひかるが愛おしくて、欲しくて堪らなくなった慎一の想い!
そして、ひかるの存在で『港』という絵が、慎一の中でやっと帰りたい場所になり、ずっと一緒にいて欲しい永遠の誓いとなる、大切な1枚の絵に…ひかるにとっては、最高のエンゲージリングになる演出!
ここは、本当に素敵でした。
ゆら先生天晴れです!

昔経験した悲しみを知っているからこそ、もう2度と愛した人に去られたくはない慎一。
いつも自信に満ち溢れた傲慢な専制君主で、弱いところなんてなさそうなのに、
『ひかるを失ってしまったら』と慎一は不安を抱えていたんです。

ひかるは逆に、慎一が強い人だと思っていたから不安で怖かったんですけど、そんな慎一の本心を知ったひかるは、嬉しくて…堪らなく愛おしい気持ちで一杯になります。
今回は、心理的にも『好きで、愛おしくて、失いたくない存在』である事を、お互いに強く確かめ合う2人にキュンキュンさせられました♡

ひかるの感受性に救われた人は、ひかるを好きになるジンクスでもありそうなくらい、芸術家にはひかるはたまらない存在なのかな〜と!
私は芸術家でも男でもないですけど、ひかるの真っ直ぐさは、堪らなく可愛くて大好きなキャラです!
ひかるは男女問わず、可愛がられるタイプですね!

慎一も相変わらず、オレ様でかっこ良く、クールそうなのに、大好きなひかるの前では、凄く笑い上戸で、素直に子供っぽい可愛い部分も見せてくれていて良かったです。

蜜月中ということで、ひかるのカラダが心配になる位、エロも満載です!
でも私的にエロいな〜とお気に入りなのが、慎一が描く2人のエロシーンエピ!
「本日の体位を描いてやろうか?
それとも生身の方がいいか?」
「安心しろお前のここはきれいだ!」
といいながら、2人のエロテックなシーンを描いていくわけです(笑)
イヤ〜と言いながらも、リアルに描かれた、いろんな体位で攻められ、感じている表情を結局は見てしまうマゾなひかる。
Hシーンより萌ました♡
妄想の中で楽しませて頂きましたけど、できれば、大好きなやや先生のイラスト付きなら、もっと萌れたのに…残念です(笑)

実際のエロシーンでも、身体で言葉で攻め立てていく慎一と、その煽りで、どんどん淫乱な姿をさらけ出すひかる!
SM要素も入ったカプだな〜と思います(笑)
それはそれで相性ピッタリな2人。
痛い系ではないので安心して下さい。

今回もじゅん先生はかっこ良かった!
じゅん先生と松村のバトルを読んで、スカッとさせられました!
じゅん先生と慎一の子供の頃のエピも楽しかったです。
やっぱり、昔からじゅん先生は、姉御肌のカッコイイ、素敵な人だったんだな〜と惚れ直しました(笑)
 
古い作品ですし、ツッコミ処もありますけど、その辺を吹き飛ばすくらい、キャラがしっかり立っていること、ストーリーも会話のテンポも良く楽しませてくれる作品です!

1

慎一的にお邪魔虫が増える

ぼくのプロローグシリーズ3巻です。
恋人になってからのその後って、惰性とか甘いだけで面白くないと思っていた私の思い込みを覆してくれた本です。
もちろん、甘いことは甘いですが、まだ慎一の過去やこの先の展開も気になって楽しいです。

天才イラストレーター・風見慎一(25)俺様執着攻め×新人作家で大学四年生・月充ひかる(21)天然一途受け
両想いになって結ばれてからのその後で、ひかるがそろそろ卒業するという時期に。
2巻で友達の後藤に紹介すると言われていたバンドのボーカルの怜司(23)が、ひかるに告白してきて。

あらすじの慎一の調教するに、期待しすぎてはいけません。
言葉を言いはしますが、期待するようにはそんな感じではないです。
2巻の伏線というか話の続きがこんな所にと、自然な展開作りのうまさに感心しました。
高一で失恋した時に描いた絵がきっかけで絵描きになったという慎一のエピソードがあって、そんなに思いを残している人がいるのかと、今後へ不安を誘って気になってしょうがないです。
松村に続き、ひかるに惚れる人が出てくるのですが、バンドのボーカルというキャラから想像していたタイプとは全く違います。
マイクを持っている時以外は、シャイで大人しい人で、意外性に驚きます。
音楽を諦めようとしていた時に怜司が作詞した詩を偶然にひかるが見て感情移入して泣いていた所を、一目惚れ。
これをきっかけに音楽を諦めなかったというし、これは惚れるしかない状況です。
後輩の後藤に紹介を頼んだものの出遅れて、これまた性格がいいだけに可哀想な気も。
慎一の絵を見て感受性が豊かなひかるが泣いたこともあり、芸術家特性がある人には、ひかるはたまらないタイプです。
まだ諦めていない松村も出てきたりと、慎一の気が休まる暇がないです。

エロ:★3 普通
総合:★5 新キャラの登場の仕方が上手くて感心したのと、恋人達の行く末がまだまだ安心できなくて先が気になります。

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