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表題作専制君主のソクバク ぼくのプロローグ4

天才イラストレーター・風見慎一(25)
新人作家で大学四年生・月充ひかる(21)

あらすじ

…この表情も、身体も、おれだけのものだ新人小説家のひかるは世界的な天才イラストレーターの慎一と同居をはじめたばかり。周囲の目なんてぜんぜん気にしないで、ふたりの恋人関係を公表していく慎一だが!?大人気ラブ・ストーリー待望の続編登場!!

作品情報

作品名
専制君主のソクバク ぼくのプロローグ4
著者
ゆらひかる 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
ぼくのプロローグ
発売日
ISBN
9784044376062
3.5

(4)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

専制君主サマ! 独占欲爆発!

ぼくプロ第4段!
大学、小説家、慎一のマネージメント業、そして、激しく甘いラブ生活に毎日奮闘中のひかる!
慎一においては、タイトル通りひかるを束縛中です(笑)

まず、慎一の知り合いカメラマンに、写真を撮ってもらうエピから始まります。
慎一は、知り合いには隠すことなくひかるを『うちの奥さん』と紹介!
人の前だろうと、カメラのシャッターが聞こえようとも、関係なくイチャイチャ、惚気通しのオレ様っぷりを見せて、ひかるを困らせます(笑)
モデル姿の慎一も美味しいですけど、ここでは、ひかるのパーカー姿がなんとも愛らしくて、ほのぼのエピで好きでした。

そして、ひかるはバンド練習を見学する羽目になり…再びボーカル怜司さんが登場します。
怜司さんは、優しく、いい人だと認識しているひかるは、自分が惚れられている危機感をもっていないので、慎一も気が気じゃなく、ヤキモキ、イライラされられています。
しかも、マイクを握って変貌した怜司さんの、歌の魅力に少しだけ、ひかるがうっとりしちゃうものだから、さあ大変(笑)

でも、さすがオレ様慎一!
そんなひかるに、しっかりというか、読者の願い通り、お仕置きタイムを用意してくれるので、ひかるにはやや同情するものの、オレ様慎一の、熱く甘い嫉妬心に、ニヤニヤ堪能させて頂きました。

独占欲や束縛系の攻めは苦手な方でも、慎一の爆発っぷりは楽しめるのではないかと思います。
なにせ、慎一のお仕置で、ひかるがより一層、淫乱で可愛らしくなるから許せてしまいます(笑)

最後は、ひかるが慎一と一緒に実家に帰るお話です。
残念ながらカミングアウトに帰る訳ではなく、ひかるが小説家デビューした報告と、慎一のマネージメント業のため、同居させてもらい、今度小説の仕事でも、イラストレーターとしてお世話になる先生として紹介されます。
いつも頼りなさげなひかるも、家族の前だと、しっかり長男&いいお兄ちゃんな所は新鮮でした。

ひかるの家族や親戚中が集まり、大歓迎される慎一。
ひかるの大おばあちゃんこと、曾祖母のナイスで楽しい勘違いから、
慎一が婿で、ひかるが嫁!
では、お父さん下さい…な展開になり、全員酔ってハチャメチャ楽しい宴会状態!
ひかるは1人、ハラハラしていて、可愛くて笑っちゃいました。

でも、この後の展開はせつなくなっていきます。
慎一の口から語られる家族関係!
慎一は何でもない事のように話してますけど、土絵で表された家族と自分の位置づけや、幼少の頃の孤独な生活…
ひかるに同調するかのように、家族との生活で、幸せを感じたことがない慎一の過去に、胸が締め付けられました。

そして、だだ1人微妙な反応をみせていた、ひかるの弟•健也。
ブラコン弟だけには、2人の関係がバレてしまいます。
弟の反応が、2人を現実に叩きつけます。
弟の怒りが、言葉の刃となって慎一を責めたてていきます。

簡単に受け入れてもらえる関係ではないと分かっていたものの、肉親に…大好きな弟のひどい態度に、呼吸ができない位、苦しくなっていくひかる。
慎一は、ただ厳しい表情で弟の怒りを受け止め…
でもひかるだけは、離せないとしっかり訴えます。

ひかるも泣きながら
『慎一を選ぶ』ときっぱり訴えるんです。
それぞれの気持ちが、痛いくらい伝わってくるから、読んでいて涙が流れました。

展開上お決まりパターンといえばそうなんですけど、弟と別れた後、慎一の戸惑う気持ちが、人間味溢れていて丁寧に描かれている所はポイントでした!

今回の帰省で、慎一は、ひかるが自分とは違い、温かい家族に包まれて育ってきた事を痛感させられていたんです。
自分が、ひかるを愛することで、ひかるの家族から、愛されて育ったひかるを奪ってしまう現実を改めて思い知らされます。
いつも、強引でオレ様な慎一なんですけど、ひかるのことをしっかり考えている優しさや、せつない思いに感動でした。

ひかるも、今回の帰省で、一般家庭とは違う環境で育ってきた、慎一の孤独な影を知り、これからは2人で幸せな家庭を築いていきたい思いを噛み締めます。
でも、そのためには大きな犠牲を伴い、たくさんの人を傷つけ、自分も傷つき…苦しく辛い選択をしなければいけない現実をも思い知りました。

それでも、慎一を選んだひかる!
可愛いだけじゃなく、自分で考えて、しっかり行動に移せるひかるの真っ直ぐさは、どんなに波乱な状況でも、毎回読んでいて元気をもらえる愛らしいキャラです!

こんな2人だから読んでいて安心ですし、応援したい気持ちになるんですよね♡

少し話はそれますけど、ぼくプロはもう展開を熟知するくらい何度も読んでいるんですけど、毎回同じシーンで泣いてしまいます。
私が感情移入し過ぎているからかもしれませんけど、
読んでいて、笑ったり、泣いたり、キャラに同調して、感情を素直に出せる所が、素敵な作品だな〜と改めて感じました。

今回のひかるにとって唯一の救いは、松村が登場しなかったこと!
人間として最低な方なのに、登場していないと案外寂しいな〜と思ってしまいました(笑)

エロも満載です!
オレ様慎一の、嫉妬とヤキモチオンパレード!
拘束もしちゃうお仕置プレイで可愛がられてしまうひかるは見所です!

ラブラブ甘々な幸せライフを送る2人!
でも、今後もせつない試練が2人に立ちはだかって行く予感大な展開でもありました。
様々なエピを取り入れながらも、全くテンションが落ちるこなくテンポよく進んでいくので、楽しめる作品かと思います。

カッコイイ慎一と、可愛くて愛らしいひかるを描く、やや先生のイラストも堪能できて幸せです!

お約束な展開で、せつない部分も描かれて行く中でも、基本激甘カプなので、ワイルドでエロティック&可愛く甘々なお話を読みたい方には、安心してオススメしたいと思います。

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まだ互いを探っている二人

ぼくのプロローグシリーズ4巻です。
すっかり恋人同士なので甘いことは甘いのですが、さらっとした甘さです。
ただべたべたしたしている感じの甘さが苦手な私でも、大丈夫でした。

天才イラストレーター・風見慎一(25)俺様執着攻め×新人作家で大学四年生・月充ひかる(21)天然一途受け
卒業コンパの会場の相談をしている内に、たまたまスタジオにいた怜司と会ってしまう。
嫉妬した慎一が乗り込んできて。

イラストレーターですが慎一はモデル並に美形なので、撮影シーンが今回あります。
2人のいちゃいちゃ撮影が妙に萌えました。
ひかるが気張らずに普段着のパーカー姿というのも、ひかるらしくてまたよかったです。
今回は、おしおき的な感じの濃ゆいHを、堪能しました。
ひかるを信じてはいるけれど、裏切られた過去がある慎一にはまだ信じ切れていない所もあって、だから、ひどく嫉妬してしまう面もあるのかなと感じました。
そして、それを許容してくれるひかるに、甘えている感じでもあります。
まだカミングアウト前で、ひかるの実家に友人として一緒に帰って、そこでもまた一波乱あります。
ひかるが兄なので、ブラコンになってしまう弟の気持ちがよくわかります。

エロ:★3 お仕置きHがいつもより濃いめ。
総合:★5 毎回新要素に萌えの発見があります。

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