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狛犬の双子×神社の孫息子。
祖父の神社で怪我をした2匹の犬を助けた大学生の受けくん。その犬が人型になり、「力を失いつつある神様の花嫁になってくれ」と頼み込まれ、ほだされて夜伽の修行をすることになる、という話です。
この双子狛犬がとっても可愛い。
兄の方は軽くて優男ふう、弟は真面目な敬語攻めで、性格は真逆なんですが、どちらもすごく可愛い。受けでなくとも母性本能キュンキュンかきたてられます。
個人的には特に弟が可愛くて、悶絶しました。
攻め2人の書き分けが素晴らしかったのと、モフモフにとても萌えさせてもらいました。
エッチシーンもめっちゃ好みでした。こんな美丈夫攻め2人がどっちもDTとかナニそれ滾る!
ただ3Pはありましたが二本挿しはありませんでした、ちょっと残念。
櫛野さんの初ルチル文庫のお話は、狛犬の双子と大学生の和風ファンタジーものです。
攻めが狛犬というのも新鮮だったし、双子なのに性格が全然違ってそれぞれに魅力的だったのも良かったです。おまけに、3人それぞれの健気さにキュンとなって、意外な結末が面白かったです。
大学生の織也は祖父の入院をキッカケに、祖父が神主をしている神社の手伝いをしに帰って来ます。
そこで見つけたのは、ケガをした大きな犬2匹でした。その犬は神社の狛犬にソックリで、織也が小学生の頃に裏山で迷って凍死しそうなのを助けてくれたのと同じ犬達でした。あの時の恩返しとばかりに一生懸命介抱していると、その犬達が突然喋りだし、和装を着たイケメンとなって現れたのです。
おまけに、自分たちがケガをしたのは神社の結界に近付く悪霊のせいで、それは神社の神様の力が弱くなっているせいだと説明されます。そして、神様の力を強くするためには織也の力が必要だと言われるのです。
実は、以前狛犬の紅葉と楓に助けられた時に、織也が死なないように2人が神様の力を分けていて、織也は神の力を持っていたのでした。だから、神様の花嫁にと請われるけど、織也はもちろん断ります。
でも、自分にできることは手伝いたいと、神社を守ろうと奮闘します。そんな中、夜伽(最後まではしないけど)の練習を2人からされたり、2人に力を分けるのに自慰をしようとしたり、童貞くんなりに頑張ります。
そして、紅葉はしっかりしてるのに大きなコンプレックスを抱えていたり、楓は不器用なのに一生懸命だったり、そんな2人に慕われて守られて一緒に過ごす内に織也の中で好意が育っていきます。
一方の織也は、おっとりしてるけど、いざとなったら決断力や行動力があって、純粋で優しくて大好きなキャラでした。
そんな3人が禁忌に囚われながらも、好きになっていく様子が切なくてキュンキュンします。おまけに、紅葉達の犬姿や、普段のケモミミ姿も、緒田さんのイラストが可愛くて萌えます。楓の敬語の話口調も良かったし、今の神様と親子のような2人の絆にもホッコリとします。
ラブ以外にも、初代の神様と織也達との戦いや、今の神様の寿命、新しい神様の存在など、ハラハラできて面白かったです。
人外ファンタジーものですが、読み始めてすぐの感想はまさにタイトル通り…
神社の跡取りである主人公、織也が、狛犬の楓と紅葉から神様のお嫁さんになるようにせがまれ、花嫁修行と称して夜伽のいろはを仕込まれる、という内容です。
まず男性なのに花嫁云々というくだりはさらっと流されているように思えます。
なので花嫁ものそのものに引っかかりを覚える方には向いていない作品かも…。しかし、織也が可愛らしいタイプなのでそんなに不自然には思えません。その分、男らしさというものはほとんど感じられないキャラクターになっていて、20歳という年齢のわりに可愛すぎる主人公です。
最初は私は狛犬である紅葉と楓の強引さにちょっと辟易でして、そもそも神様のお嫁さんになったら人間ではなくなり、人からは見えなくなるし死ぬこともないという…家族もいるし大学にも通っている織也は当然「無理です!」と断りますが、それでも二人(二匹?)は「どうしてもダメ?」と食い下がる。
ダメってダメに決まってるのでは^^;と思ったものの、しかしお話が進むにつれて織也は次第に楓と紅葉に愛情を注ぐようになり、読んでいるこちらも2人が次第に好きになっていきました。
お話は不思議系ファンタジーなのですが、展開はわかりやすいというか、さらっと読める内容です。正直凝ったお話とは思えなかったので、あんまり頭に残らない内容ではあったかも。
では何がメインなのかというと、恋のいろはもしらない初心な主人公に手取り足とり夜伽を教えるという部分でしょうか。
あんまりえろえろした感じはないのですが、2人は織也から体液をもらうと力がみなぎるということで別々に織也に触りまくっては舐めまわしたり…というシーンがずっと続きます。
3Pなのは最後だけで、一対一で相手と向き合う内容になっています。
三角関係というのともちょっと違うような・・・シリアスでなくほっこりしたお話でした。