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うん、
今、こんな作品を作って世に出せるのは、新田先生しかいない。
といっても、あながち間違いじゃないような、
この、巻き毛と睫毛、ほほえむ口元。
それだけでも、もう神だよう。
表題作は、昔、あるアラブの王国に人質として連れこられた、バラと讃えられた美しい王子の物語と、その子孫のお話を、1枚の絵の謎に絡めて描いた物。
こんなおとぎ話、今時の流行じゃないかもしれない。
でも、おとぎ話には、おとぎ話なりの強い魅力があって、
それが、この絵で繰り広げられるからこその説得力。
凄い!
とにかく新田先生のアラブ?短編集?
と内容をよく確認せずとっとと購入。
読み終わって面白い〜、これなんて言ったらいいのーとフンガーフンガーしてたら内容紹介に「歴史ロマン玉手箱」と!
本当にその通りです!
3作とも外れなし!
時代が違ってますが、その時代その時代の雰囲気漂うステキな一冊です。
私は常々
「アンソロって作者さんにとっては大変そうだなー、エロの数まで決まってるんでしょ?これじゃ良い作品が出来なさそう、足枷になるんでは?」
と思ってたのですが、このアラブ物と触手というアンソロ縛りがなければなかった作品とあらすじにあったので、アンソロ万歳です!
1話目のアラブ物は出版の時期がまちまちですが後出してうまくつなげられたのかな?最初からプロットがあったのでしょうか?とにかく千夜一夜のようなお伽話にどっぷりと浸れた他にないアラブ物で、切ないけど読後感は良くイイお話だった。
初アラブというのにさすが新田先生!
2話目も良かった!みずら物!
新田先生のみずら物と触手物(触手物と書くとややネタバレかな?と思いましたが、リバと同じくらいの地雷と良く聞くのであえて書きました)とのコラボがなければ世に出にくかったとあとがきにありました。
またまたアンソロ万歳!私もウネウネの触手は嫌いだけど、本当にちょっとだけだし、これは必然の触手なんですよ!
なんだ必然の触手ってとツッコミあるかもしれませんが、触手物って触手を書きたいがためのストーリー無視の物が多くないですか?
でも本作はこんなに切なく思われてたんだから少しくらいのタッチ許してあげなきゃとまで思いました。多幸あれ!
3作目も新田先生ファンならすぐにわかるのかな?あの人のご先祖様だとは!
これもおキャンではねっかえりなヒーローが出てきて痛快!
また、この3作品の順序が良かった。
気持ちがのってきます。
BLが読みたい!という時の一冊だと思います。
ただ新田先生あるあるですが、やや腰が細くてどんどんとヒロインになっちゃってますから、それが苦手な方はダメかな?
私は普段はそれじゃBL読んでる意味がないと思う方ですが、新田先生だからこんな色っぽい男性がいてもいーかなーです。
ただ新田先生のアラブ物もみずら物も(どうして編集さんはGOサイン出さなかったんだろ?あの時代なんてBLがゴロゴロしてそーなイメージだけどなぁ)良かったのでまた時々書いてくださらないかなー。
今振り返ると2015年〜2016年のビーボーイコミックスDXは美エロスな作品の当たり年だったなぁとしみじみ。
殊に、座裏屋蘭丸さんの「PET契約」、中村明日美子さんの「薫りの継承」、本仁戻さんの「グラン・ギニョール」、そして本作「プリンス オブ サハラ」は私的至高の逸品。
あの頃のリブレさんカムバーーーック!という強い想いも込めつつのレビューです。
新田祐克さんの画力が物をいう耽美でエロティックな作品たちをぎゅぎゅっと詰め込んだ絶品コミックス。
どこを開いても美しい画面にうっとりします。
表題作+読み切り2編、すべてリブレのテーマアンソロに掲載されたものなんですが、無茶言うなし……な数々のお題でよくぞこれらを描かれたなと!
初出↓ですからね。リブレ鬼かよ。
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PINK GOLD 4
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私が特に気に入ってるのが、耽美+和エロスな「男弁天艶聞録」!
東洋文化と西洋文化が入り混じる魅惑の時代、明治。
性を売り物にしている美しい兄弟と異国から来た客との艶かしい一夜の情事を描いたお話。
兄→客→弟の3Pが悶絶級のエロさです!
そしてこのお話の素晴らしいところは、描かれないけど背景に客と想い人とのラブストーリーをしっかりと匂わせるところ。エロを堪能した後はそちらに思いを馳せて萌えられるという素敵な仕様がまたニクイのです。(ちなみにこのお話は「キスアリキ。」の須木家の先祖のお話)
これは掲載元の「PINK GOLD 4」も結局あとから買いました。だってコミックスだと白抜きなんだもん。。。
表題作は「禁覧の肖像」「デザート ローズ」「ハレム ローズ」「プリンス オブ サハラ」の4編。
こちらはアラブもの。
本作品はまず何よりテクニックがお見事なのです!
がっつりアラブの「デザート ローズ」「ハレム ローズ」をまず描かれて、「禁覧の肖像」のエピソードで別時代・別登場人物達のお話「プリンス オブ サハラ」と繋げてらっしゃるのですが、コミックスで順番を入れ替えた途端にバラバラの4編があたかも最初から連載だったかのように綺麗に繋がり、ミステリアスな一枚の絵をめぐる切なく美しい千夜一夜物語になるという。
100ページちょっとで描かれたお話(しかも初出がお題エロ縛りのあるアンソロ)とは思えないしっかりとした読み応えはさすが新田祐克作品だと思います。
あまり好んでは読まないアラブですが、こういうツボドンピシャのアラブも稀にあるから、アラブだからって十把一絡げにスルーしちゃいかんのよね。
「赤珊瑚の法悦」は一部の読者には問題作?
美しい海神様に見初められた美しいみずら男子のお話。・・・ですが、触手エロスです。
私は触手も好んで読むので私の感想はあんまりアテにならないかもしれませんが、これもやっぱり画面のエロ美しさとストーリーの切な甘さが絶品です!
ヌタウナギとタコが美しいみずら男子のあそこを取り合う絵がなぜこんなに美しい?!?!
だけど海神様も含めて、彼らの恋は叶わない。
みずら男子が結ばれる本命は別にいるのです。もちろん彼も美青年です♡
3作品ともトライアングルな要素があるので、それが更に自分の好み的にばっちりハマって神度を一段と押し上げてるかな。
1冊にどんだけ美しい男達を登場させるんだ!ってくらいに登場しますよ(〃ω〃)
エロはエロでもこういう官能的な作品をもっとたくさん読みたいなぁ。
ブームまたやってこないかなぁ〜!
もうもう『神』を幾つ付ければ良いのでしょうか!
それでなくとも『アラブ系』はもうそれだけで悶えると言うのに、この内容、凄すぎるっっ
何も今さらレビューなんて要らないのは分かっていますが、それでもこの興奮を書かずにはおらりよーかっԅ(//́Д/̀/ԅ)ハァハァ♡
もう読後感は「♡♡腰が抜けた・・・♡♡」でがす。
アラブ・プリンス・黒髪・金髪、おまけに宮殿の美しさに衣装の素晴らしさ。
ストーリーも、現在から過去へと縦横無尽。
ラストでは思わず舞台『アイーダ』の想いまで溢れてしまい・・・涙が。゚( ゚இωஇ゚)゚。
この後をほんの少し、ほんの少しだけで良いので(いや、本当はたっぷり)お情けをちょうだいしたいぃ~~~<(_ _)>。
しっかもこれだけやおへんっっ。
あと二つもお話が。
私は一冊丸々でないとイヤッと言う性癖があるのに、こぉーれぇーはぁー、もう丸々三冊かよってな具合です。
それも二話目はアラブからいきなり古代大和の時代へと。
これがまた美しい・・・。
美豆良に衣に袴・・・(灬º﹃º灬)♡
神話の世界も先生の手に掛かればここまで美しいのか。
新田先生はもう本当に『神さま』に違いないっ(﹡ƠωƠ֦﹡)。
そしていよいよ三話目、これが幕末からの維新の混乱のさ中。
♡イヤァン♡の3Pが・・・ぐぉっっ。
3Pって苦手中の苦手なのに、この美しさにイヤらしさ、悶え死にそうでした!!
これもやはりこの後のお情けをちょうだいしたいぃぃぃぃぃぃ。
ひやぁ魂全てが持ってかれます!
まだフヨフヨしています♡♡。
こんなに素敵な本に出逢えて感謝しかありません!
これからずっと先生に付いて行きます!!!
表題作、素敵過ぎた!
ロマンチックなアラビアンナイト。
黒髪ロン毛のスパダリ攻め♡
健気で気高いラファエルが尊い。
また、ラファエルの侍従・エルナンの狂おしいほどの恋情。
愛する人を殺してしまうほどの失望と執着。
これほどまでの悲恋があっていいのかと……
そしてまた、その子孫・アンリにラブロマンスの予感がーー…!
ラストまで最高にロマンチックでした(´∀`)
同時収録作は、まさかのみずらもの!
こちらも純愛なんだよなぁー
もう一作は、これまた切ないお話。
3連結というトンデモない展開からの一途な愛……
このラストは想像してなかった。
胸が熱くなりました。
新田先生が足りない(´ー`)
もっと他の作品も読んでみなくちゃ!