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表題作囚われた欲望

熊川憲二 高校生
岩城誠 喫茶店勤務

あらすじ

いつになったら、この行為から解放されるのだろう…。
岩城誠は年下の高校生・熊川憲二に、毎晩のように抱かれていた。
愛ではなく贖罪として…。
ある日突然バイト先に現われた憲二―昔、誠に恋して死んだ級友にそっくりな彼は、実はその弟だったのだ!「兄貴への償いがしたいなら、俺に抱かせろ」けれど、身体を重ねるごとに、なぜか憲二の瞳は苦しげになってゆき―。

作品情報

作品名
囚われた欲望
著者
鹿住槇 
イラスト
椎名咲月 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199001895
2.8

(7)

(1)

萌々

(0)

(3)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
17
評価数
7
平均
2.8 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数3

レイプ中にイ〇ポ!

面白かったです。
『望まないセックスを強要されてる最中、勃起しない』という場面で萌えました。
や、ほら、たいていは『心はイヤなのに身体は反応してしまう…』みたいになるじゃないですか。その展開に私ぶっちゃけ食傷してるので、攻めが必死で愛撫してるのに勃起しないことに、逆にゾクゾクと萌えました。
そのおかげで、攻めの切ない気持ちが余計に伝わってきたというか。フニャチン男を相手に無理やりセックスして、毎度のように『自分は相手に苦痛しか与えてない』ということを知らされるわけですから。
で、初勃起したときには超萌えました。パンパカパーン!おめでとう!って感じw

ストーリー自体は暗いです。
攻めも受けもどちらにもトラウマがあって、誤解や勘違いもあって、そのぶつかり合いです。
攻めは身勝手な論理を受けに押し付けるし、受けのマイナス思考っぷりと自虐は鬱陶しいし。二人ともいいかげんにしろ、と思う。
それでも私はこの小説、好きです。

3

“弟”のパターン

作者違うんじゃないの、と思ってしまったくらい、前半は受が孤独で悲惨な話でした。
自分に好意を寄せていた相手を拒絶し、相手が事故で死んだ後、弟が現れて「兄は自殺だった」と償いを迫られる。
こーゆーときの弟って受のことを好きでどうしようもなく、というのが多かったりします。または最初は憎んでいたのが、だんだんハマッていってとか。その必死さが受には通じないけど、読んでる側はもどかしくてせつなかったりする。
が、今回はわかりにくかったー。質の悪いイジメ。それが憎しみからくる行為ではないってところが。その後は愛があるってわかるんだけど、心を閉ざしている受には伝わらなくて、気持ちが素通りしているんだよね。
でも、お互いの感情が通いはじめたら、世界は逆転する。
兄の出来が良すぎたためにひねくれちゃった弟の、正直な子供っぽさが終始一貫していて、本当に欲しいものをたったひとつ手に入れた幸せに、よかったねと言いたくなる話でした。

1

不感症の受け

過去の贖罪を求めにやってくる身勝手な俺様年下攻めが、最後に違う存在になるまで。
見方を変えるだけで、こんなにも違ってみえるものなのかと、驚かされました。
無理矢理があるので、苦手な方はご注意。

高校生・熊川憲二 俺様攻め×喫茶店バイト・岩城誠 自虐健気受け
高校三年の卒業式に手ひどく拒絶した後で、交通事故で熊川が亡くなった。
バイト先に現れた憲次からの要求で、贖罪することに。

はっきりと言うならば、誠は悪くないです。最初も犠牲者でしかないし、贖罪するべきいわれもない。
熊川弟の要求は、自己中心的で身勝手です。
普通であれば拒絶するのに、内罰的になっている誠は受け入れてしまう。
ものすごい荒療治ではありますが、ずっと熊川兄のことを引きずって生きていた誠にとって、憲二に会えて過去を吹っ切れたのはよかったことだと思います。
無理矢理に抱かれた時は不感症で、気持ちが伴った時に初めて感じるというのもリアルでよかったです。

憲二はお門違いの要求をするし、誠は自虐的だし、前半は気が滅入るほど暗いですが、後半まで読むと、ようやく二人の本来の色が出てきます。
天然で憲二のことを振りまわす誠に、年下で俺様全開な憲二がとても可愛いヤツに思えるようになります。
とらわれている過去から救うのは熊川の弟である憲二にしか出来なくて、優秀な兄の影から抜け出る事が出来たのは誠のお陰で、お互いの存在で乗り越えたのがよかったです。

エロ:★3 不感症で、抱かれても起たない受けというのが珍しかったです。
総合:★4 誠の所為じゃないのになぜそんなに自虐的なのかというのが、ちょっと納得出来なかったです。

2

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