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ひとりではないこと

交渉人シリーズ、スピンオフ。無口な混血攻と、利口な高校生受。おっきいのとちっちゃいの(笑)
おとなしいデカワンコが一目惚れした、かわいくてかわいくて(エンドレス)たまらない狂犬チワワ(笑)。
凸凹コンビですねー。お互いがいれば完璧☆ってレベルになるまでの物語。ヤクザと交渉人の情事(このケータイ、変換しないよ)を盗み聞きしちゃうのがキッカケって(笑) 他人から見た交渉人が素直です。
ワンコの本業は特殊清掃業。「あんたはひとりで死ぬ」という敵への台詞が怖かった。脅しじゃなく、真実になるだろう。
私もきっとひとりで死ぬと思う。だんだん、ネットワークが減っている。年をとったら、親も友人もなく、誰にも看取られないで死ぬ。
病院にいたとしても、ひとりで死なないのは幸せなことなんだなー。

ごはんのある人生

本屋のポップは「男二人暮らしのなんとか(忘れた)」でした。間違って買ったらどうするのー? ゲイカップルの人生ごはん…。
いいタイトルだな、と思うのです。昨日食べたものは覚えていても、一昨日のは覚えてない、そんな日常。おもてなしごはんではなく、毎日の夕飯。
ケンカして、おいしいごはんで仲直りする。毎日毎日ごはんを食べる。
養子縁組、嫁姑問題、不倫など、生活感というよりさりげなく人生の側面が描かれたマンガだなあと思います。

画家と音楽家 コミック

  ARUKU  

いろいろな意味で不覚…

遙々アルクさんから改名されて2冊目のコミックスです。この方の絵柄は地味というか、華やかではないので、新刊が出ていても気付かなかった…。先日、その近くにあった他の方の新刊買ったのに。
ただのラブストーリー傑作集ではないです。受がおとなしくて不幸なパターンが多いけれど、ハッピーエンド手前で終わると続きが気になって…! なんかね、終わりよければ全てよしではなく、ひとつひとつの出来事がドラマだよね。世の中は愛と困難に満ちているよな。
2回読んで、2回とも泣けてしまった話があります。はー、不覚。

やきのりちゃんv

榎田さんと町屋さんのコラボ。小説のほうは「愛とは言えない」 どちらも英訳は一緒なのですね。メインカップルを違えて連載しているのです。
コミックスを手にとった瞬間「ブアツ!」 270P超でした。ので、高い。
榎田さん好きなので、小説サイドの感想を書くかな、と予想してたのに、まだ恋愛になっていないほうを選んじゃったのは、やきのりちゃんがかわいかったから。めちゃめちゃかわいいです~。お姫様です! メロメロになりますよ。
続きはいつだろ。小説のほうは2巻が出ましたが。

タイタニック!

いとしいとしと言う心、と戀を綴る。
豪華客船・首飾り・身分違いの恋と来ればタイタニックですね。ずっと映像が浮かんでいました。夜毎の晩餐や、三等船室の猥雑さ。この客船は沈んだりはしなかったけれども、受である主人公の心は沈んでいて。タイタニックのように悲劇が起こるのではないかという危うさを秘めていました。
時代は大正から昭和にかけて、欧州航路の客船で、かつて帝大の同級生だった男と再会する。いつも視線で自分の心臓を刺した男。
自分とは違う世界にいる同級生をいつも見ていて、そして時折、相手の火傷するような視線。
恋という呼び名などなく、ただ惹かれていく。
雨の日と雪の日の触れ合い。それきり。
彼が何故、この船にいるのか。そして自分は家を守るために見合いをしなければならなくて。
欲しいものを欲しいと言えず、ガラスに隔てられたような恋。
前半の緻密に描かれた心情と時代背景に、ドラマのようなロマンを感じます。映画化してほしいわ…!と。
後半は舞台が次々と変わっていくので、ちょっと目まぐるしかったです。攻の気持ちもなかなかわからないしー。
ちなみに受のほうが一等船室なので、それも私の好みでした。
読むたびに思うけれど、高遠さんの文章ってほんとハマる。何故か動けなくなるのです。

“弟”のパターン

作者違うんじゃないの、と思ってしまったくらい、前半は受が孤独で悲惨な話でした。
自分に好意を寄せていた相手を拒絶し、相手が事故で死んだ後、弟が現れて「兄は自殺だった」と償いを迫られる。
こーゆーときの弟って受のことを好きでどうしようもなく、というのが多かったりします。または最初は憎んでいたのが、だんだんハマッていってとか。その必死さが受には通じないけど、読んでる側はもどかしくてせつなかったりする。
が、今回はわかりにくかったー。質の悪いイジメ。それが憎しみからくる行為ではないってところが。その後は愛があるってわかるんだけど、心を閉ざしている受には伝わらなくて、気持ちが素通りしているんだよね。
でも、お互いの感情が通いはじめたら、世界は逆転する。
兄の出来が良すぎたためにひねくれちゃった弟の、正直な子供っぽさが終始一貫していて、本当に欲しいものをたったひとつ手に入れた幸せに、よかったねと言いたくなる話でした。

ギャル男×オタク

今時の高校生×地味な同級生、というだけではなく受がオタクなのがおもしろいところです。ギャル男とオタクという、身分違いならぬ人種違いの恋は成立するのか。

前半は攻視点。イケメンでオシャレさんで朝帰りして、性格は最初のほうは少し悪いかな。オタクくんが自分に興味ないのが気に入らなくて、イジメてみても反応がなくて。
気を惹きたいだけとか、仲のいい友人に笑顔を向けるのにむかつくとか、やーもうかわいくてキュンキュンします。
倒れて心配したのに、それを指摘されると負けた気がしたり。心配していたことを認めてもらえないのも哀しいとか。
メアドきくのに躊躇ったり、年上の女がいるけれどつきあっているわけではない、要は自分はフリーだということを上手く伝えられなかったり。もどかしくて、ざわざわする。
衝動的にキスして泣かせて謝りに行って、好きだと自覚してまた泣かせて嫌われたくなくて。
で、相手に自分の気持ちを「それは恋じゃない。『萌え』だ」なんて言われちゃうんですよ。
オタクな受はひと味違いますね~。恋だろうが、萌えだろうが、前向きな気持ちには変わりない。二人の関係の始まりです。

後半は受視点。自分の気持ちも萌えであって恋ではない、と認めない受。嫉妬と誤解を繰り返しながらお互いの気持ちを確かめていくのがかわいくて気恥ずかしい感じです。
ちょっと残念だったのは、初めて、の場面が飛ばされちゃっているところ。繋がるまでも読みたかったよー。その後からはじっくり書かれています。

受の友人がおいしいですね。受との会話にオタクな台詞がちりばめられている。イケメンでスポーツマンなのにオタク。そんな貴重な男がいたら私にください。オタクな男がいいわけではなく、オタクな女にも寛容そうだからね。

最後に、受が描いたマンガに笑いました。自分たちを題材にして描くか~。しかも逆。それを笑って読む攻は大物なのか。オタク嫌いだったくせに、受が好きなあまり、夏と冬の祭典にもついてきそうだ。その前に入稿に追われる忙しい受に相手にされなくて拗ねるだろうことが想像できて楽しいです。

口述筆記でセクハラ(笑)

ビブロスから出たノベルスの加筆新装版。文庫化、とも言いますが、文庫にならなければ読めない過去作品多いからね。
で、今回はせつないイメージの高遠さんではなく、笑える高遠さんでした。
ワイルドな官能小説家×真面目な数学教師。大学時代の同級生がエロ小説家になって、利き腕を骨折したので口述筆記をすることになり…←私が好きそうなカップリングとシチュですな。
口述筆記でセクハラ~v 好きな人の反応を見たくてするセクハラだから、嫌がらせではないのです。される側の受け止め方次第。これがきっかけになって、恋愛になるので終わりよければ全てよし。
…そんな感じであっさりと読み終わってしまい、少し物足りないな、が一読後の感想でした。でも文章が肌に馴染むというか。犬に噛まれたと思って…という常套句だって頷ける。違和感なく読めるからあっさりだと感じるのかも。
本編はグルグル悩む受視点なのだけど、攻が受のことが大好きな書き下ろしがあってよかったです。受のどこが好きなのかわかってキュンとする。受から見れば優しいくせにちょっと意地悪なのだけど、でも結局のところ受に振り回されているんだな。
思ったよりかわいい話でした。受が数学教師である必要性がなかったのが残念。エロ小説家の部分をもっと読みたかった(笑)。

言葉を交わさなくてもいい関係

名作「言ノ葉ノ花」の続編かしら、と非常に楽しみにしておりましたが、同じ設定の、他人の心の声が聞こえる人間のスピンオフでした。
前作の受はそんな重荷を背負いながらも接客業についていたわけですが、やっぱり普通(?)はこうなるよねー、とロクデナシな男です。悪っぽい攻! こんな人を癒せるのは天然記念物なほどの優しい正直者しかいないでしょう、とちょうどよく出会えたわけで。こちらも年下攻です。
心の声と実際の声が同じ人。歌を聴くように美しい言葉。この人を自分のものにしたいのではない、この人のものになってしまいたいのだ、というくだり。言葉を交わさなくても気持ちが通じ合えるような関係になりたかったのでしょうか。
あーなんかうまく言えない。絶望感と幸せが交互にきて、好きな人に好きだと言ってもらえることも、好きだと言えることも奇跡のようなことなので。ほろりときてしまいました。

ネタバレ。前作の受をモデルにしたという占い師、最初は気付きませんでした。心の声が聞こえる人間はみんなゲイになるの…?と見当外れなことを思ってました。パラレルワールドなので、もしかしたらこういう未来になっていたかもしれない、ということですね。本当はラブラブだそうで、安心しました。よかった。

作中作を読んでみたい

エプロン王子と呼ばれるクールな書店員が受。出版社の営業の男と、常連客の年下の男(正体はマンガ家)に同時期に迫られる。出版社の営業には丁重にお断りし、常連の男にはかなり冷たい態度をとってるんだけど、本命は常連の男のほうです。
出版社の営業はスマートな大人だけど、常連の男は泣き虫でヘタレな大型犬で、一生懸命なところがかわいくて愛しく思えてくる。←ここらへん、受の気持ちに同化! 素直で駆け引きを知らず、ただ真っ直ぐに恋を訴えてくる男に、どうして惹かれずにいられるだろうか、いやいられない(反語)ってな感じです。
マンガ家としてのサイン会の話がよいです。熱血な自転車マンガの主人公と違って、あがり症の男に、大勢のお客様と男ではなく、目の前のお客様と男で一対一だと話す受。しかも手伝いとして自分がついているから二対一だと。
本をお客様に手渡したいとか、少年に自転車のイラストを描いてあげるところ、素敵だなあって思います。
自転車マンガがライバルが出てきて腐女子受けするというあたりはファンサービスでしょうか。読んでみたいなあ。私は主人公攻だろうな。
「立ち読み禁止!」というタイトル。チラ読みでおもしろそうな話もあるけれど、ちゃんと読んでみなくてはわからないっていう意味かな。人との出会いも。深く自分を知ってほしい、相手を知りたい、表面上のつきあいではわからないことです。