寝ぼけたふりをして誘うなんて、いけない新妻だ。

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表題作披露宴の夜に抱かれて

有栖川諒一、有栖川製菓の御曹司、29歳
小鳥遊智之、トップサービスマン、24歳

あらすじ

「そんなものより、私を抱いて」
香山配膳のトップサービスマン・小鳥遊は、披露宴直前、新婦に逃げられた新郎・有栖川から『私の花嫁になれ』と命令される。
その傲慢な態度に憤った小鳥遊は、もちろん丁重にお断り。
だが、彼の祖母が倒れた流れで何故か新妻として新婚生活を送ることになってしまう。
契約花嫁となった小鳥遊に待ち受けていたのは財産を狙ういじわるな伯母達の嫁イビリに、様々なトラブル。
何より有栖川と寝起きを共にするダブルベッド(!!)と難問は山積みで――!?

作品情報

作品名
披露宴の夜に抱かれて
著者
日向唯稀 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
ビロードの夜に抱かれて
発売日
ISBN
9784773087932
3.7

(7)

(1)

萌々

(3)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
26
評価数
7
平均
3.7 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数2

嘘の話がホントになる話でした

『花嫁』のキーワードに惹かれて手に取ったのですが、予想以上に面白くて夢中で読みました。美人なのに性格が男らしくてカッコイイ受けが、思いっきり好みで大好きでした♪
あとがきを呼んで、『ビロードの夜に抱かれて』と『晩餐会の夜に抱かれて』のスピンオフだと知りましたが、前作を読んでなくても全く問題無かったです。

トップサービスマンの小鳥遊が担当した披露宴で、花嫁に逃げられた新郎の有栖川。
実は、ゲイの有栖川が祖母を安心させようと偽の結婚式を企画していたのです。なのに、なぜかバイトの花嫁役の女の子が逃げてしまって…。
小鳥遊はその有栖川に、美人で背も低くて代役にピッタリだから花嫁になれと傲慢に言われます。でも、美人な見た目と違って男らしい性格の小鳥遊は、態度や内容に腹を立ててキッパリと断ります。
だけど、その場に現れた祖母が小鳥遊を本当の恋人だと勘違いしたまま倒れるというアクシデントがあり、祖母が元気になって誤解を解くまでは…と同居して新婚生活を送ることになるのでした。

そして、遺産を狙う(最後に本当の理由が分かりますが)有栖川の叔父や叔母からの嫁いびりの日々が始まります。
…が、小鳥遊にかかれば、叔母のどんな難問(?)もクリアして、意地悪な叔父たちさえも言い負かして。それが読んでて、本当に気持ち良かったです(ストレス発散できます・笑)最後には、叔父たちとすっかり仲良くなってた小鳥遊にお見事!という感じでした。

恋愛の方は、何気ない日常を重ねて一緒に困難を乗り越える内に、ゆっくりと愛情が育っていく様子に萌えました。と言っても、有栖川の方は小鳥遊がタイプですぐに好きだと自覚していたので、じわじわと小鳥遊が堕とされていくのがキュンとなります。イルカの抱き枕のエピソードや、子猫や小犬たちとの触れ合いも可愛くてホッコリします。
おまけに、小鳥遊の職場の人達や有栖川の祖母のキャラが、イイ味を出していて面白かったです。
偽装結婚から本当の結婚相手を見付けた有栖川と小鳥遊の本当の結婚式を見れなかったのだけが心残りだったけど、読後感がとても良かったです。

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イルカほしい

製菓会社の御曹司×結婚式場に派遣されている派遣サービス会社のトップサービスマン。
何でもできるオールマイティーな受けさんが、卓越したサービス技術と頭の回転の速さと美貌で、味方を増やしつつ攻めさんとラブラブに、という展開がお好きなかたには楽しめるかと想います。受けは花嫁偽装のため攻めと同じダブルベッドに寝てるのですが、布団を抱き込んで寝るクセがあるせいで攻めを抱き枕にしちゃうので、ムラムラして困る攻めにイルカの抱き枕を買い与えられるエピソードに萌えました。
日向さんは説明くさいというか何というか、榊花月さんと小林典雅さんの中間みたいな独特の文体なのですが、今回はキャラ設定がかなり特殊なせいでそれがけっこう緩和されて、比較的読みやすかったです。

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