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表題作雷鳴とふたつ星

佐野恵介、高校生→大学生
三輪七星、転校生

同時収録作品歪み恋

忍、生徒会長
阿見凜、同級生

その他の収録作品

  • 一年後

あらすじ

心臓移植をした恵介だが、自分の心臓が訴える欲求に焦っていた。ある日転校してきた七星を見た瞬間、それが「彼」だとわかり──。

作品情報

作品名
雷鳴とふたつ星
著者
猫野まりこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
ISBN
9784799727591
3.6

(20)

(6)

萌々

(6)

(4)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
69
評価数
20
平均
3.6 / 5
神率
30%

レビュー投稿数2

ガチシリアス

肌色率100%の表紙を見て「3Pか⁉︎エロそう‼︎」と思い表紙買いしてしまいましたが、
3Pもなければエロくもありませんでした。
それどころかとってもシリアスで、わたしの中の猫野先生=コメディというイメージを覆す作品となりました。

♦︎歪み恋♦︎
表題作の前に読み切りが1話入ってます。
表題作とはリンクしてます。

品行方正の秀才生徒会長•忍×美人系ヤンキー•凛
オトナのおもちゃの問屋の息子である凛は、幼少期のいじめと変質者にイタズラされたというトラウマ持ち。
いじめの原因を作ったのが忍の母親なので、当時仲良しだった忍の事も憎んでいますが、忍は逆に凛以外どうでもいいと言うくらいヤンデレ執着攻めです。
それこそ凛のトラウマの変質者をこの世から消してしまうくらい…犯罪レベル!
ヤンデレも執着も大好きなんですが、1話だけでは物足りなさすぎたかな。せめて前後編にして、忍の凛への執着っぷりをもっと根底から見たかった。
このふたり、いつのまにかラブラブになってたので、もちょっと忍の葛藤とかもあればなぁ〜って感じでした。

♦︎雷鳴とふたつ星♦︎
心臓移植を受けた恵介
心臓のドナー亜星
亜星の双子の兄•七星
トライアングルラブストーリーとありますが、実際のカップリングは恵介×七星になりますね。

恵介は、移植された心臓が訴える欲求に悩まされる日々を送ってきましたが、ある日転校生の七星と出会った瞬間、欲していたのは彼だとわかります。
七星もまた、恵介の中にじぶんのせいで死んだはずの双子の弟•亜星がいると感じ、ふたりは安らぎを求めて共に過ごすようになりますが…。

移植された心臓の持ち主の意思により、運命の出会いを果たすという設定はけっこうよくあるものですね。
こちらはドナーの亜星がけっこうマジキチで近親相姦で、死してもなお恵介と七星に影響を与える主要キャラとしていい味出してます。

心臓の持ち主の亜星に呑み込まれ乗っ取られるのではないか、七星への想いは亜星の影響から来るものなのではないか、と悩み苦しむ恵介の姿もよく描かれてます。

離れ離れだった亜星が自分に会おうとしたために事故で死んだという罪の意識と、居候先の息子からの性的虐待という不幸だらけの七星が、恵介に惹かれていき、全ての苦しみから救われる過程も胸が痛くなります。

けっこう色んなものが詰め込まれててますが、カバー下のあとがきを読んでみると、さらに本作で出せなかった設定というものが大量に羅列されてました。
本編でサラリと流されてたことが、あとがきで補足説明されてたので、ナルホドと思いながら読みました。
個人的には、亜星のヤンデレぶりをもっともっと出してほしかったな〜。
読み切りの忍×凛は、恵介と凛が親友という設定で表題作でもわりと登場してます。
こちらもやっぱり忍のヤンデレ執着が足りなかった…。

エロは忍×凛で直接描写がちょこっとありましたが、安定のリブレ修正。猫野先生イイtnk描くのにホントもったいない…。

運命に翻弄された少年達が、苦しみ悩みながらもそれぞれの幸せを見つけるという、猫野先生のホラーでサスペンスなシリアスもの。エロは少なかったけど存分に楽しませてもらいました。

7

心が折れそう

猫野まりこさんの作品なのにシリアスでびっくり。
表題作の前に一作品あるのですが、こちらはこちらで強烈なトラウマがあるのでこれだけで一冊でもよかったような。

で、表題作の双子の話ですが、あまりに可哀想で一気に読むには疲れます。何度か挫折してようやく読み終わったけど、なんか最後まで亜星は救われてないというか、可哀想なままなような。

恵介と七星が同棲してから、恵介が七星をワレモノを触るように扱っているのを聞いて凛が言った「愛の重石で嫌な過去を記憶の底に沈めたらいい」みたいな台詞があるのですがそこが一番ジーンときましたね。

そして、七星に酷いことをしていた良樹、ほんとムカツク!ばかちんこ!!

1

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