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表題作つがいの掟 -オメガバース-

西國康晴、侯爵家の次期当主で優勢種
山城邦彦、母親と同じ色香を引き継いだ無明

あらすじ

「私の子を、孕めばいいのに」
財界を牛耳る一族の跡取りを父に、花街の女を母に持つ邦彦は、一族の広大なお屋敷の片隅でひっそりと生きてきた。
だが、両親が急逝し、それまで写真でしか知らなかった義理の兄、康晴に保護されることに。
ところが、康晴に会った瞬間、邦彦の体には異変が…熱くて太い男のそれで後孔を突かれたい、激しくぐちゃぐちゃにされたい…!
交わった経験などないのに、心を無視して体が男を―康晴を狂おしいほどに求めはじめ…!?

作品情報

作品名
つがいの掟 -オメガバース-
著者
佐倉井シオ 
イラスト
白崎小夜 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイSLASHノベルズ
発売日
ISBN
9784799727263
2.8

(12)

(1)

萌々

(1)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
31
評価数
12
平均
2.8 / 5
神率
8.3%

レビュー投稿数3

なかなか難しい

オメガバース目的で衝動買い。
表紙、受のお尻の肉が柔らかそうでうっかり照れるw

お話としましては、
母子2人で田舎の里に暮らしていた受。
ある日、なじみの旦那さんが迎えに来て、一緒に暮らし始めるのだが、
早々に旦那様サヨウナラ。
そして本妻の息子である攻と~なアレコレですな。

感想を一言でいうのなら「もったいない!」
かゆい所に手が届かないというかなんというか。

ピュアっぴゅあで、自慰すらまともに出来ない受が、
発情期を迎え、発情し攻を淫乱に誘う。
いい!いいんだけどさ、なんだろうな・・・せっかく自慰すらの
設定があるのに、発情とのせめぎ合いと言うか、理性というか。
理性飛んでこそのヒートなのかどうなのかなのだが
んーーー・・・もったいない。
萌えないんだよーもっとかわいそうな感じじゃないと。
抗う理性!求める身体!

クールに見せて絶倫の攻は素晴らしい。
の、だ、が。
ラストがいただけない。
結局、受も攻も、生まれてくる子も同じ妾の子になるぜよ
なんなんこれ。

せっかくなら甘目なエンドがよかったなー

12

因果に嵌った業?

実はオメガバースものを読むのはこれが初めてで、α(優勢種)、Ω(無明)、発情期とかにわかに覚えたてだったりする。
(もしかして優勢種、無明っていうのはこの小説のオリジナルかな?)
これらがいかに決まり事?などに忠実かってのは判断できないけれど、この話の設定上に上手く組み込まれていると思う。

もしオメガバース設定に則って話が出来ているってのを知らないと、いきなり初心な邦彦が発情して初対面の康晴に飛びつく激しいエロシーンにビックリするんじゃないかな?

話のトーンは全体に暗くじめっとした感覚だったのが正直自分の好みには合わずに残念かも。
理性が効かずにオメガバースの本能のまま貪りあう二人の危うさってのにはグッときたけれど、どうも康晴と邦彦の行く末に感情移入し辛かった。

この話の中では義兄弟って関係の他に後継者問題、愛人の子である邦彦を正式に西國家の血筋として認めてもらえるかどうか、伯爵家の政略結婚等、いろいろな問題が存在している。
内心の葛藤を抱えている康晴がこれらをどうするかって選択は、多分無難であっても将来ハッピーエンドにはならない気がする。
邦彦がそのまま母親の生き様を引き継いで日陰の身を一生享受しそうな雰囲気がするし、康晴が正妻と二股かけていくんだろうなって思えてしまう。

こうやって康晴と邦彦が育ってきた家族関係の構図を同じようになぞっていくんだろうな…とも思うと、オメガバースの連鎖?にも家柄にこだわる因果にもはまった業ってのがあるのかなぁ…。

9

……最後が残念

電子書籍版を購入。
挿し絵あり、あとがきなし。
丸ごと1つの話です。

この作品では、用語が一般的なオメガバースとは違います。

アルファ→優勢種
オメガ→無明
ベータ→普通種

オメガは郷で管理される等、少しオリジナル設定がありますが、時代設定が昔ということもあり、全然気になりません。

ただいま、自分の中で、オメガバース強化月間。
近未来的なものが多い中、本作の明治(昭和初期?)の雰囲気が新鮮でかなり萌えました。
そのままいけば、「神」だったのですが……最後がね。
ダメだ。
こんなラストは、私には受けいれられない。
「しゅみじゃない」にしようかと思いましたが、挿し絵が美しかったのと途中まで萌えさせてもらったので、「萌」にしました。
あー、残念、残念。

5

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