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『バクダン・ヘブン』
ブラコン同士の兄弟モノです!ワーイ!
葉厚銀行wに勤める真面目な弟さんが、兄に再会するところから物語が始まります。
たしかに弟が品行方正寄りですが、等身大な感じが、リアルさを増し増しにしてる気がしました。
兄のワンゲルサークル時代の漫画が読みたいです…。
『そんなふたり。』
表題作読後だと「この漫画、変態がいる!」と思いましたが、鹿乃さんの通常運転はむしろこちらかと、はたとしました。
こじらせた世界を生きてるイチカも英里も可愛いです。スーパー攻なイチカ(185cm、腹筋割れ)と英里のラブラブを目撃できる日を心待ちにしてます!
素敵なカラーの口絵が最初に4Pも載っていて、
プラス、表題作も最初の2Pはカラー漫画、
おお~っと思いながら読み進めていくと、表題作は期待以上の面白さ☆
声を出して笑いたくなるようなところがいっぱい♪
なのに心にグッとくる流れにもなって、最後はいいオチで、
さすが鹿乃さん!!と思いましたよ~ O(≧▽≦)O
■表題作「バクダン・ベブン」3話+描き下ろし
弟(攻め・表紙左)の家に、
兄(ヒゲ受け・表紙右)が会社が倒産したと突然やってきて、
10年前に両親が離婚して離ればなれになっていた2人が、
また一緒に暮らすことになって…抱いていた恋心が…というお話です。
14歳の時に、恋を自覚して兄にキスをした弟は、
もうそれから10年以上も経っているのに、
風呂や布団に無邪気に誘ってくる兄の行動のせいもあって、
意識せずには & テントを張らずには(=勃起w)いられません。
そんなある日、
兄の恋人だという男が突然あらわれて、
まだ弟のつもりでいるのなら、広暉さん(兄)は辛いままだろう…と、
意味深な言葉を残されて…
最初は、攻めの弟 →→→ 受けの兄で、
弟から好意を抱かれて、ブラコン兄もまんざらでもないのかな?
くらいに思っていたら、いやいやいや、実は兄の方こそ…!で、
兄の真剣な気持ちが少しずつ明らかになっていって、
攻めと一緒にグッときてしまいました… (/_;)
受けの兄は、チビで、あごにヒゲだし、情けないところも多々あるし、
格好よくも可愛くもないな~と最初は思っていたのですが、
読んでいくうちにどんどん愛おしく、可愛く、頼もしく見えてきて、
しっかり鹿乃マジックにかけられちゃったな~という感じです。
意外と2人がくっつくの(カラダの方もね♡)は早いですが、
実は血がつながっていない!?とか、
だいぶ前から親バレしてた!?とか、
兄はビッチで童貞を捧げたという元セフレがあらわれて!?とか、
攻めの弟が知らない事実や兄の過去話が次々と出てきて、
グイグイとノンストップで引き込まれちゃいましたよ☆
10年間遠回りしてた間に、
すっかり兄はビッチになっちゃっていたけれど、
それがまた甘いだけじゃないリアルな感じでいいなと思ったし、
弟とくっついてからは、正直ですごく誠実なのにもグッときたなぁ。
でも、最後にはしっかりオトして~で、可笑しい♪
エロが多めで、修正があまり不自然じゃないのも、
よかったですよ~~神寄りです☆☆☆
■「そんなふたり。」1話
チビで強気な高校生 × 引きこもりニートでハーフの従兄
Sな年下攻めが、美形なM受けを虐げて…かと思ったら、
攻めは受けとのある過去にとらわれていて…
意外な展開もコミカルさもエロさもあるんだけど、
表題作に比べるとちょっと引きが弱い気がしちゃったな。
これだけなら、萌えどまりかなと思いました。
でも、最後には、
表題作の2人が、子供の時に銭湯に行った描き下ろしが載っていて、
このころから…な個性が見れて可笑しいし、
子供が銭湯でイっちゃうの!?と思ったら~~なオチは最高だし、
はぁ~~楽しかったです☆☆☆
楽しみにまっていました、しうこさんの新刊。表紙もかわいくて読む前から期待度MAXでした。帯の仕様もとてもキュート。こういう、ちょっと変わった装丁で軽くテンションが上がってしまいます。内容はすでに書いてくださっているので感想を。
表題作『バクダン・ヘブン』
ハイスペックで高身長、イケメンの弟の奨悟×無職で、天然ちゃんの兄・広暉。
両親の離婚により離れ離れになったけれど、お互い昔から好きで…。
という私のツボ押しまくりの設定でした。
ダメ男の匂いがプンプンしつつ、それでも「ここぞ」っていうときはしっかりしてる広暉がすごく可愛かった。
弟への想いと、ゲイであることの葛藤を抱えつつ、それでも表面に出さず自分で何とか消化しようとするって、男前だなあ、と。
対して奨悟はいい意味で家族に愛され育った箱入り息子でした。
しっかりしているようでちょっとニブチン。兄ちゃんの気持ちを確かめたくて、好きでもない女の子を家に連れてくるってちょっとどうなの?とか思ったりもしましたが、それでも広暉が好きで好きで仕方がないゆえの行動なので憎めない、かわいいキャラでした。
最後に収録されている『家族風呂』は爆笑!
そんな妄想してた広暉もナイスだけれど、その話を聞いてうっかりたっちゃう奨悟にも笑ってしまいました。
後半にもう一話『そんなふたり。』
しうこさんらしい(といっていいのか…)変態さんがいるお話でした。
子どものころからのトラウマによりMになってしまった英里(受け)。
子どものころにあって以来、そんな英里が気になって仕方がないチカ(攻め)。
英里をいたぶっているようで、実は彼の掌の上で転がされてたのはチカ、という何ともかわいい話でした。
お互い口が悪く喧嘩もするけれど、それでもきっと彼らはお互いが唯一の存在なんだろうな、とホッコりしました。
相変わらずきれいな絵柄に、ちょっと変態さんが入ったキャラたち。
すんごく面白かったです☆
駄目なように見えるお兄ちゃんが、本当はしっかり考えて行動していたり、逆にしっかりしている高スペックな弟にも弟らしさがあったり、義理ではあるものの、兄弟モノのいいところが詰まっていて最高でした。
一つの事件をキッカケにいろんなことが起こる展開が好きなので、この作品の場合は弟が寝ている兄にキスをしたことをキッカケに弟は兄への愛をこじらせ、家庭は崩壊してしまう。ちょっと重いけどそれを重くならずに安心して読めるので楽しんで読めました。
鹿乃しうこ先生のHertZでは2冊目のコミックス。『プライスレス・ハニー』から4年も経つのですね!HertZさんの装丁は今回も幅広の帯と色調がお洒落です。今回は帯下もカラーになり、よりゴージャスになりました*\(^o^)/*
両親の離婚で別れた兄と10年振りに再会するところから始まる物語。ビッチ受けです!!だけど、ビッチにも理由があるし、想いを引きずる原因になった兄の微笑みにもきゅんとして、弟の嫉妬や執着には切なくなる。しうこ作品は相変わらずのバランスの良さですね。さすがです!
あとがきで、受けにヒゲがある事を気にしている先生ですが、キャラのだらしなさが表現されてて悪くないと思います。ヒゲがないと子供みたいな兄貴だしね。そしてビッチな兄を際立たせる為に弟が普通になったという事ですが、銀行員のエリート弟は、ムッツリですよ( 艸`*)。ビッチとムッツリなので、エッチもエロいです!2段ベッドでのHは、下段に一票入れたいです。狭いっていいよね(*゚∀゚*)イイネ!!
二人の描き下ろしは子供の頃の銭湯でのお話です。兄が弟に自慰を手伝わせるのですが、小学生と高校生なのかな?兄はすでにビッチの素質ありですわ。このご時世に小学生でいいのか!?と驚きますが、オチがあるので大丈夫でしょう!!
さて、近年とても気になる修正についてですが、4年前のプライスレスの時と殆ど変わっていません!これは修正と言うよりしうこ先生の技術ですよね。はっきりしすぎていないけど、形がよくわかる描き方です(笑)先生のここ数年の既刊作品は出版社に限らず似た描き方ですよね。この描き方、とっても好きです。何ていうか、下品じゃないのにエロいの(〃∀〃)ゞ願わくば次のコミックスになるであろう、リブレ出版からの作品も無粋な白抜きにならないといいなーと思います。
*追記
リブレの前にピアスから『生意気。完全版』と『アブナゲ。』が3月に同時出版だそうです!!『アブナゲ。』には『大本気。RETURNS』も収録されるとか。楽しみだ~~~~!!