ないしょのラブチェンジ

中身入れ替わりもの

ショップ店員の男座（受け）は、よく電車で見かけていた上洲（攻め）と一緒に階段を落ちた拍子に、身体の中身が入れ替わってしまった。パニックに陥る男座だったが、穏やかな上洲に諭されて落ち着き、今後のことも考えて同居することになる。市役所職員でファッションセンス皆無の上洲と、ショップ店員の男座とではまるで好みも服のセンスも合わなかったが、元に戻れるようふたりで協力するうちに少しずつ心も通い始め…。


中身が入れ替わるという、いわゆる『俺があいつであいつが俺で』モノです。
設定はありがちながらも面白いのですが、ふたりの外見に容易に見分けがつくレベルの差異がなく、しょっちゅうどっちがどっちかわからなくなりました。ただでさえ中身が入れ替わってるのに、見分けがつきにくいのはかなり致命的です。そもそもどちらも髪が白いのが理解できない。どちらかを黒髪にすればよかったのに…。

あと話にあまり萌える要素がなかった。エロもないし、くっつくかくっつかないかの切なさやキュンもない。だからと言って入れ替わりコメディとして読むには、入れ替わりがバレたら大変だという設定もないのでハラハラドキドキもない。

結局作中でエッチはなかったです。カバー下で、攻めにそういう欲求があるということだけようやく判明した程度。コメディなのに、読んでいてあまり楽しめなかったなぁ。