一日一回分の精液が必要です──!?

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表題作隣人吸血鬼

黒枝伯,隣人で経理部の同期(吸血鬼),203歳
宇佐凜大,元モデルで広告代理店営業,24歳

その他の収録作品

  • 恋人吸血鬼
  • あとがき

あらすじ

元モデルの凛大は、冴えない容姿ながら長身の隣人・黒枝にコンプレックスを刺激されていた。けれど、木訥な彼と過ごす時間は心地良く、徐々に親しみを感じ始める。そんな時、黒枝がまるで別人のような雄の魅力に溢れた顔で男に奉仕するのを見てしまう。実は黒枝は吸血鬼で、栄養補給に精液が必要なのだと言う。まったく信じない凛大だったが、飢えた黒枝に“補給”を求められ!?

作品情報

作品名
隣人吸血鬼
著者
さのふゆこ 
イラスト
藤村綾生 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829626092
3.5

(12)

(1)

萌々

(6)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
42
評価数
12
平均
3.5 / 5
神率
8.3%

レビュー投稿数1

ひらがなPN作品、2冊目

沙野さんのひらがなPNの作品、二冊目。
漢字PNのときは気が引けてできないコメディ調を詰めてみたとのことですが、エロ描写の濃さは健在。
コメディ調ながらエグみあるファンタジー作品です。

広告代理店営業の凛大(受け)は、元モデル。
174cmとモデルとしては小柄な体格にコンプレックスがあり、同じマンションの隣人で長身の黒枝(攻め)にコンプレックスを抱いています。
ある夜、元モデル仲間にフェラ専門の「肉便器」として紹介されたのが、何とその黒枝。
黒枝曰く彼は吸血鬼で、人の血の代用として精液を栄養源としているらしく…というような話。

半信半疑のまま彼の栄養摂取に付き合ううち、黒枝に惹かれていく凛大。
凛大が元々M寄りの性癖で、お人好しな性格とは言え、黒枝に絆されるのがちょっと早すぎるような?
男に興味はないと言っている割に最初から感じまくっているし、最終的にはモデルとして再デビューするチャンスを棒に振ってまで黒枝と生きることを選んでおり、彼の気持ちの変化がやや分かりづらかったです。

黒枝は凛大のことが大好きな一途攻め。
モデル並の美形ながら、気弱な性格と野暮ったいセンスのため、普段は全く目立ちません。

黒枝の教育係・ミハイにより凛大が玩具で調教されたり、
吸血鬼の世界に戻った黒枝が半ば強引に人の血を吸わされ続け苦しんだりと、
沙野さん作品らしいハードな描写もチラホラあり。

最終的には凛大の男前な決断により甘々に落ち着きますが、前述の通り彼がそこまでする理由に今ひとつ説得力を感じないため、萌×2には至らず。
メインカプより、ミハイ+モデルの先輩の方に関心がいってしまいました。

個人的にはいつもの漢字PNのシリアス調の作品の方が好みかもしれません。

3

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