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スーパー攻め様が受ける!!
前から気になった作家さまです。初読みは確かアンソロジーの「攻め喰い男子」だった気がする。その時からずっと気になって気になって、単行本まだかなまだかな?と待ちつつ...初単行本おめでとうございます!
腐女子歴二十年の私ですが、もうフツウ(いわゆる王道)の作品から萌えとか、面白さとかが感じられなくなりました。よっぽどの設定じゃなきゃ、読もうとも思わなくて、読んでも「へぇ、やっぱりこんな展開、またか...」とガッカリするだけです。
最近お流行りのオメガバースを、地雷だと思ってるお姐様は意外と多そうですね。オメガバースの設定は個人的に割りとオッケーなんですが、カップはね、これを読んでもあれを読んでも(雄々しい)α×Ω(メス顔)ばかり、これじゃほかの王道作品とはあんまり変わりはないじゃないですか。番だのと、運命の相手だのと、クソ喰らえ!Ωだって攻めがしたい!エリートのα様を押し倒したい!という妄想を抱いているお姐様向けの作品です。まさにこの私にピッタリの一冊です。家宝として大事に扱っておりますとも(笑)
しかも逆体格差。細マッチョの上に長身なハイパーセレブのαさま受け、ちっちゃくてかわい子ちゃんのΩ攻め、これ以上そそられる設定はないとも言えますwww
ストーリーに戻ります。以下ネタバレ。
帯にプリントされてる、「ハイテンションラブコメディ」には偽りはなし。ラブは中盤からじわ~と湧いてきたが、始めから終わりまで、テンションは異様に高いです。トーンはほのぼのギャグです。
冒頭、モブと抱き合うΩの横道勇くん(ちっちゃくて可愛い)。Ωだから抱かれるのも当然だと思われるが、逆に相手を押し倒して、「え、ちょっと待って、君Ωだよね?」と困惑している相手にニコニコしながらこんな一言、「でも僕バリタチなんで!」
で、いきなり振られたwww当たり前ですよね。
同僚兼友達の田中くん(策士)との対話からみると、横道くんは格好いいセレブのαが好きそうで、でもセックスの時の役割に不満を抱いている。Ωがネコみたいな風潮ってなんなんねん、僕はαを抱きたいですぅ。と傷心している時に、
—暴れ牛が現れました!
といきなり横道くんに襲いかかってきた!横道くん危ない!
ピンチの時、颯爽に登場するαの人、烏丸厚(長身、ハイパーセレブ、カバーの人)が身軽にかつ華麗に身を翻して彼を救った。でも結局この暴れ牛、セレブさんのペットだって、なんてことやwww
運命の出会いだと信じ込んで、烏丸にひと目惚れした横道くんが、あの時助けてくれた人は実は自社の社長だとわかった途端、彼を手に入れようと決めた。α・セレブ・イケメン(しかもウブ!)の彼を落とすために、田中と同盟を組んだ。もしお前がバックアップしてくれるなら、僕が社長夫人の座を手に入れた暁に、お前の望む地位を与えてやる、と約束までもしたwwwそこまでしなくてもいいよwww素直に告白してこいよwww横道くんもシャイですな。
その後、謎のアラブが登場して横道を拉致する。この事件をきっかけにやっと(合意上の)セックスへ突入。「もう社長のケツの穴ぐっちょんぐっちょんに犯す妄想して何回もヌいてんだよ」の横道くんが、自分の気持ちをうまく伝えられなくて
—「でも僕、本当は、タチがしたいです!」
—「それはつまり、立ちの姿勢でしたいということか(照れ)」
誤解を解いたあと(日本語の壁をぶち壊したあとwww)、潔く自分の手でケツ穴を拡張してから、騎乗位で横道を受け入れる烏丸くんは真の男前!処女を奪われた、のではなく、俺の処女もらって、みたいなシチュエーションは美味しすぎwww社長さんの筋肉のラインも美しすぎて眼福。ありがたやありがたや。合掌
あとの内容は省きます。始終ハイテンションな二人のやり取りをどうかご自分の目で確かめてください。いろんな意味で貴重な逆王道作品です。Ωだから抱かれろと?ノーノーノー、僕は男の子だから、いつだって攻めたいもんね!
最後に、絵は綺麗です、作品自体にはとても丁寧な仕上げがほどこされています。逆王道作品をもっと!オネシャス!
オメガバース設定だと知らずにギャグ臭がすごい表紙だ!と表紙買い。
オメガバース設定があまり好きではないので、最初にオメガバースの細かい設定が書かれてるのを見て「ゲ…騙された。表紙にオメガバースて書いといてよ…」と軽く後悔。
しかし、買ってしまったからには読まないと気がすまないたちなのでぺらぺらと読み始めると、数ページでオメガバース設定なんてどうでもよくなるほど笑わせてくれるインパクト!
笑いの中にもどっちが攻め受けになるのかな悩みもあり、セックスシーンもなかなか濃厚。いっぱいいっぱいで余裕のない攻めにノリノリで余裕の受け、少し余裕のできた攻めと余裕なしでめろめろな受けと楽しめたのも良かった。
最初の軽い後悔が嘘のようにすっと読めてしまいました。
ハッピーエンドで綺麗に終わっているのもとても良かったです。
一つひっかかる点はリバが平気な私としては、攻めの子がなんでそんなにバリタチに拘るのかが気になりますが。本当に愛してるならどっちでもいいんじゃないの?って。まあそれを言い出すと攻めぽい人が受けるという本のテーマを潰してしまうのでしょうけど。
そして、私は主人公CPより脇役CPがいつも気になってしまうのですが、こちらもまさにそれでした。
田中!お前一体何者なんだ。お笑いのツッコミポジの脇役だと思ったらとんだ下克上でそっちのツッコミもするんですかと。
二巻目でることがあれば田中周りの話をまた入れて欲しいです。
私のオメガバースの食わず嫌いの原因は
「いかにも受け(苦手)がフェロモンに逆らえず(苦手)に一方的にやられる(苦手)」
というもんなんですが、この話はオメガバースの発情の使い方が応用的過ぎたために自分にザクッと刺さってしまいました。
Ω側がα側に自分の発情を生かして発情させて、余計にメロメロなエロに持ち込むという形で・・・
もちろん烏丸さんは典型的αらしい体格もあるし発情も激しいのにそれ以上に優しく、Ωとしては珍品なタチ志向についていくし最後にはつがいにもなっちゃいますし。
よく考えりゃあα同士で結ばれる事が多いとかそんな時点でα受けはありなんだよ。
そうか、αとかΩとかは単に雄性(受精率)の高低だけでストレートに受け攻め固定フェロモン系は嫌い、と切り捨てるのは大間違いだったのでした。
ハイテンション・ラブコメディ!まさにそのとおり!!
ギャグ色がとても強いです、牛とか像とか出ます
オメガバースの設定を知ってからずっとα受けが読みたかったので
大変満足しています。
Ωだって攻めたいだって男の子だもん!みたいな
童顔可愛い系の×体格の良いかっこいい系でえろいシーンも見ごたえが有り大変良かったのですが、ただ受けへの前戯シーンが短かったりほぼ無いのがちょっと残念
冒頭にオメガバースの設定が解説書のような解り易いイラスト付きで
載っているので、オメガバースは詳しく知らないけど読んでみたいって人でも大丈夫だと思います。
スーパー攻め様のα受けといっても、お金持ち箱入り系天然キャラな受けに良くある雰囲気というか、ハイスペックで男前な包容力も持ち合わせているタイプのαなので
自分を攻めだと思ってる強気高飛車男に下克上
みたいなノリを期待している人にはオススメ出来ません。
番外編のカプにその要素がほんの少しある程度です
その番外編はイケメン褐色石油王αが金に汚いどS眼鏡βにえろいことされる話でこの組み合わせのスピンオフをもっと読みたくなるくらい良かったですが、
一番好きなのは書き下ろしの主人公ペアの話、ふたりともとてもかわいかったです。
田中の魅力に尽きる、と思います。
本編で脇役を務めている時から、面白さが光っていた彼が、番外編で主役に躍り出て、ぐいぐいと物語を展開させてゆく様に、夢中になりました。
名は体を表す、とのことわざのままに、平凡な容姿、ありふれた経歴で、どう転んでも「ハイスペック彼氏」、とはなり得ないように思われる田中。
メガネのために、その表情さえも読めないモブ顔で、本編初盤では、金や出世のためなら何でもする小物ぶりまで、披露してくれました。
ところがその田中が、徐々に本性をあらわにし、番外編では傲慢な王子マリクを、隠し持っていた性技と正論で屈服させるのですから、これが痛快でなくて何でしょうか。
さらに、彼が金を集めるのは単にそれが楽しいからに過ぎない、ということが明らかになり、その、なにものにも支配されない自由な心に、マリクも私も、すっかり魅了されてしまいます。
マリクが、惚れた男に言われるがまま、SM修行に励んでいるのを知っても、「適当なこと言っちゃったけど」「ほんとはSMとかあんま興味ねえんだよなぁ」「まぁ本人楽しそうだしいいんじゃね?」と、ひょうひょうと紫煙をくゆらす様は、紛うことなき一つの「ハイスペック彼氏様」の姿でした。