ボタンを押すと即立ち読みできます!
前作の、スパダリ攻めが受けるオメガバース作品のインパクトに、新刊も迷わず買いました。
今度も表題作は、普段はバリタチのスーパーセレブが受けに回るお話でした。オメガバースではなく、普通の(?)現代ものです。
若くして祖父の跡を継ぎ、財閥の会長になったバリタチのナルシストが主人公。彼は夜の相手もよりどりみどりなモテ生活を送っていましたが、ある日美しい金髪青年を発見し、口説きはじめます。
いつもならすぐ落とせるはずなのに、青年は口説き文句に「何ソレ! クソだせぇ!」「死ぬ、腹痛ぇ〜!」的な反応。かっこいいと自分では思っている決めゼリフを笑われカァッと赤くなる主人公。この時点で読者的には受け決定です。
そしてスマートにベッドに誘い、その誘い文句をもゲラゲラ笑われながら、いざ、となった時に形成が逆転、という流れです。
最初は恥をかかされるナルシーな主人公受けや、デリカシーのない青年攻めに萌えられるかな…と心配しましたが、あっという間に受けは超絶テクの攻めに開発されてしまい、いわゆる雌堕ち状態に。その姿が非常にエロ可愛い。攻めが受けを「可愛い」って言うのがすごく理解できました。
そして相変わらずぶっ飛びな面白さ。新也美樹さん的なギャグにはらださん的な鬼畜萌えを付け加えたような印象…ってコレ最強なのでは?
受けは雌堕ちしながらも男前で、基本は紳士なので上品さは失わず、良かったです。攻めに末長く可愛がってもらってほしいです。
表題作が半分強のページ数で、他3編の中短編が収録されていました。それぞれに作品のトーンは全く違うのですが粒ぞろいでした。
特にすごかったのが、アンソロジー『覆面男子』に掲載されていた『ユアマイヒーロー』。昔人気だった特撮のスーツアクターをしていた受けが、敵のコスチュームを着た正体不明の男に拉致監禁され、撮影されながらショッカーみたいなモブに輪姦される、というお話です。
モブレ、メリバ要素に加え、拉致した本人は輪姦に加わらず見ているだけなのでネトラレ的な要素もある感じです。モブレがなかなか容赦無く、すごかったです。
個人的に、よつあしさんを初めて知ったのがアンソロジーで読んだ『ユアマイヒーロー』だったのですが、その時はまさか前作単行本や、今回の表題作のようなぶっ飛びギャグを描かれる作家さんだとは夢にも思いませんでした。今後も作家買いを続けるのは確実です。
ギャグセンスと逆カップルに定評のあるよつあし先生のセカンドコミック。セカンド、とは言って実はデビュー作なのでは?アンソロジー「攻め喰い男子」で初めて先生の作品を読ませて頂いて、それは「金髪は紳士がお好き」という短編だったんです。あれから二人のことがずっと気になってしょうがないです。高飛車で尊大な礼一郎がこれからどうやってえげつのない剛剣くんに調教されていくのかがすごく気になります。続きが読めて幸せですw ありがとうございました!
単行本を読み終わった感想、最高、マジ最高です。よつあしさんの作品はいつも私の趣味ドストライクでして、普段はアンソロジー買わない派なんだけど、「KUKKIRI LOVERS」と「BABY vol.18」にこのシリーズの最新作が収録されてるよと知ってる途端に、「書店行ってきます」と仕事までサボってしまい、雑誌を買ってきました。ああ、この二人のポジション争奪戦(笑)を読んでいて、何故か心まで癒やされました。ギャグのセンス(剛剣くんのTシャツに印刷されてある「FUCK YOU」の英語に笑)は最高だし、絵は相変わらず綺麗だし、なにしろ逆身長差カップルだし、萌えポイントがたくさん詰まっています(個人的)。私から見れば萌え要素をちりばめるようなコミックなんです。家宝がまたひとつ増えていて嬉しいですよ。ニヤニヤ。
~以下ネタバレ、ご注意ください~
とにかくキャラが濃い。攻めも受けも個性豊か。よつあしさんの作品らしいアホコメディ。(褒め言葉ですw)
攻め—美しいだけが取り柄のヒモ男・多田剛剣。見た目と性格のギャップが激しい。計算が高くて悪賢い、悪知恵が働く人。狙った獲物を逃さないためになんでもする、執着系の鬼畜攻め?逆らわずに従順な態度をとっていれば可愛がってもらえるが、怒らせてしまったら取り返しのつかないことにもなりますwww(礼一郎が失神するまで電マをあて続けるとか...)
一見は美貌を利用して礼一郎を落とすが、案外優しい一面を持っている。礼一郎とのセックスは彼を幼少期のトラウマから解放する手助けとなっていて、心を開いて素直になった礼一郎に「愛してるよ」と告白、あんなに美しい顔で微笑まれたらきゅんとしますよ。(/////)
まあ美しいは才能なんだから何をしようとも許されちゃいますねw。
受け—作家様が得意とする自称バリタチ紳士・神室礼一郎。自称なんですけどw。細マッチョに近い体型で、相変わらず平然としている顔でお馬鹿なことを言う、バリバリの天然ボケ。でも前作の「僕のハイスペック彼氏様」の烏丸厚くんよりは(ちょいと?)マシだ。烏丸くんはケタ違いの天然ボケでこっちの礼一郎はまだあたりまえの常識を忘れていない模様(笑)。
決め台詞「バリタチ界ナンバー2の座は僕のものだ...!なぜなら処女を失っても未だに僕のバリタチ精神は消えていない!そう、真のタチとはかっこいい男だけが纏うことのできるオーラのようなもの...!言わば僕は概念的バリタチなんだ!!」—この人、新興宗教の教主になるつもりですかwばっかじゃないのw
ストーリー—誰もが認めるバリタチ・礼一郎(ハイスペック・セレブ・イケメン・ナルシスト?)はとあるバーで美しい金髪男・多田剛剣を拾い、彼のことをネコにしようとしている。ところが剛剣の見た目に騙されて、うっかりと組み敷かれてしまい、ケツ穴の快感を教えこまれてしまった。男らしい自分を維持するために、二人は「礼一郎が剛剣を理想のネコにするのが先か、それとも剛剣が礼一郎を完全な女にするのが先か」というポジション争奪戦を始めた。
とは言っても、礼一郎にとってこれは勝ち目のない勝負です。なにしろ剛剣くんは目的達成のために手段を選ばない、獰猛な肉食系男子だ。礼一郎をその場で犯すために睡眠薬を食べ物に混ぜて飲ませたり、一服盛られて抵抗力を失った彼を縛りあげながら電マやらローターやらを使って強制射精させたり...「僕のハイスペック彼氏様」の横道勇くんに比べれば全然優しくない、することは全然優しくないのにプロのヒモとしての誇りがあるゆえに、ひと目で礼一郎の内に秘めるネコの素質を見抜き、過去に囚われて苦しい思いをしている彼を救うために、自分なりの仕方で、強引ながらも頑なにタチに固執する礼一郎に奉仕する。ちょっと歪な愛情の形で。
「ヒモってさ、養ってもらうかわりに相手を喜ばせるのが仕事なの。相手が何を望んでるか、何に喜びを感じるか...俺にはそれがわかるんだよ。いっぺんでいいから、なんもかんも全部忘れて、俺に任せてみろよ、俺が、お前を解放してやっから(ドヤ)」
なんか泣けてきちゃうんじゃない?ううん、エロアホギャグマンガに感動を求めてもなかなかうまくいきませんよね、きっと裏切られますw んで次のシーンwww
これ以上のネタバレはやめときます。ラストはやっぱり相思相愛、いざベッドへレッツゴー、めでたしめでたし、なのです(笑)。よつあしさんの作風は本当に好きで、これからも変わらずに応援していきます。ごちそうさまでした!
神としか言えません。たまたま何かをきっかけにふと手にしたお漫画に自分の性癖に突き刺さる描写があったときほど嬉しいことはありません。一生先生についていこうと誓いました…。本屋さんに並んでいた時から表紙、タイトル共に気になってしょうがなかったのに…。毎度思うことですが気になった本は百パーセント大当たりなんだから直ぐに購入しろよおおおお!嗚呼、嬉しい…。ちるちるさんで検索したらこの神作品より評価の高い先生のお漫画があるじゃない…。え…、買う…。
別の本に挟まっていた折込チラシで気になったので購入。
帯の潔さと分かりやすさが好きです。
中身は、攻め喰いものとしてはギャグテイストだなと感じました。
自称バリタチである受の礼一郎に隙がありまくるせいだと思いますが、それ故のとっつきやすさがあるかなと思います。
当作品、とにかく攻である剛健くんの圧倒的スパダリ力が魅力だと思います。
彼のやることなすこと「何も間違わない」ことを信じて読めるので安定感がすごい…
羞恥プレイや駆け引きのうまさが、攻め喰い好きの心にグッとくるなと感じました。
読後にもう少し先のラブラブなお話も読みたかったな…と物足りなさを感じてしまったので、ひとつ惜しくて萌2です。
面白かったというか、斬新な感じでした。
でもややシュールだし、ストーリーは面白いですが萌える萌えないの好みの分かれ目が激しそうな作品です。
クールなイケメン社長でバリたちの礼一郎と、そこに転がり込んだヒモの美少年、剛剣。顔は可愛いのに名前はガテンで、彼もタチ。
シュールなコメディ展開でタチかネコかを争うのですが、実はテーマは結構重いんじゃないかと。
ゲイなのにネコになりたくない、と自分を否定するのは、「男らしいとはなんなのか」という事にとらわれ過ぎて自分が何を望んでるかわからなくなっている、というお話です。
シュールさが際立っているのでシリアスな事にはならないのですが、とにかく斬新!て感じでした。
その他読み切りも一風変わってるというか、良い意味でも悪い意味でも斬新です。
なかなか読めない作風だと思います。